【解説】“日本が一番嫌がるカード” 中国、「レアアース」も輸出規制か……情報戦で分断狙う? 日本政府関係者「半分脅しだ」
中国政府が日本への圧力を強めています。GPS機器やパソコンといった「軍民両用品」について、日本への輸出を禁じました。これにレアアースも含まれると経済や生活に大きな影響が出そうですが、実際はどうなのでしょうか。中国側の思惑を解説します。
■軍事でも民間でも使える軍民両用品
藤井貴彦キャスター 「中国政府が軍事用に使われる可能性がある『軍民両用品』の日本への輸出禁止を決定したことに、日本政府は強く抗議しています。この輸出禁止の対象にレアアースが含まれる可能性もあるといいます」
■ハイテク機器の製造に不可欠な資源
小栗泉・日本テレビ報道局特別解説委員 「日本への輸出禁止が決まった軍民両用品とは、軍事と民間の両方で使えるものを指しています。例えばGPS機器は、標的にミサイルを正確に命中させるため軍事目的でも使われていますが、私たちが日常使っている地図やカーナビなどにも使用されています」 「他にはパソコンなども軍民両用品に分類されるので、こうしたものが中国から日本に入ってこないとなると、私たちの生活にも大きな影響が出てきそうです」 藤井キャスター 「これまで中国側は観光客の渡航自粛など色んな圧力をかけてきましたが、さらにその圧力を強めたということになるのでしょうか?」 小栗委員 「そうです。さらに、もしレアアースがここに含まれるとなると影響は深刻です。レアアースはスマホや電気自動車などハイテク機器の製造に不可欠な資源で、日本が輸入している約60%(貿易統計、2024年)は中国に依存しているからです」 「日本政府は7日、中国側に対して遺憾の意を示して措置の撤回を求めましたが、全てのレアアースが対象に含まれる場合、野村総研エグゼクティブ・エコノミストの木内登英さんによると日本経済の損失額は3か月で6600億円程度になるという試算もあります」 「自動車部品メーカーのニッパツは、『レアアースを使用する部品が多い自動車産業全体への影響を懸念している』と話しています」