母校の記憶をウィキペディアに…本年度閉校の南島原・野田小、児童が編集に挑戦 長崎

長崎新聞 2026/01/08 [12:40] 公開

古い資料なども活用しながら調べる児童ら=南島原市立野田小

古い資料なども活用しながら調べる児童ら=南島原市立野田小

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本年度末で閉校する長崎県南島原市加津佐町の市立野田小(大平啓二校長、38人)で、母校の記憶をインターネット上のフリー百科事典「ウィキペディア」に残すユニークな取り組みが進んでいる。全国的にも珍しいといい、閉校後も「デジタル遺産」として同校の歴史を保存し、世界に発信していくことを目指す。

 編集に挑戦しているのは5年生9人。昨年12月上旬、同市の情報通信技術(ICT)支援員、梅野大介さんからウィキペディアの仕組みのほか「証拠(出典元)が必要」「自分の気持ちは書かない」「悪口、うそは絶対にだめ」など注意点を学んだ。

 児童たちは同月下旬、掲載する記事作りに着手。「歴史」「行事」「活動」の3班に分かれ、学校に残る古い資料やアルバム、郷土誌などのほか、地域に詳しい民生委員の記憶も頼りに調べを進めた。鍛錬遠足として続けている「普賢登山」を調べていた児童は、資料を見ながら「1992年に実施されていない」と発見。91年の雲仙・普賢岳噴火災害についても書き記した。

 熱心に資料を読んでいた門畑瑛飛(えいと)さん(11)は「野田小の歴史を自分たちだけでなく、世界の人たちにも知ってもらえることが楽しみ」と話した。

 現在、ウィキペディアの「南島原市立野田小学校」のページには、学校の沿革程度の情報しか載っていない。今後、児童が記事を完成、推敲(すいこう)し、2月1日の閉校記念式典の中で、校長のアカウントで追加登録し、公開する予定。