右翼層だけでなく国民に広く支持された高市発言
しかし、こうして嘆く間にも事態は悪化の一途を辿っている。中国との関係を正常化するために、どうすれば良いのだろうか。大きく分けて二つの選択肢があるという議論になった。
一つは、中国にレアアースの輸出を止めてもらって、日本経済を谷底に突き落とす。そうなれば、さすがに高市首相は発言撤回に追い込まれるのではないか。
もう一つは、高市氏の路線を変えるのは難しいので、高市氏そのものに交代してもらう。つまり、高市を変えるのではなく高市を代えるということだ。
著名なコメンテーターB氏は、「古賀さん、レアアース止めてもらいましょうよ。それくらいやらないと高市さんにはわからないでしょ」と言った。
だが、世論が、「中国けしからん! 高市がんばれ!」という方向に傾いたら、愚かな高市首相は、それに迎合する可能性があると考えると、やはり、クビにするしかないという話になった。
しかし、自民党内で高市おろしが起きるとしてもまだ相当時間がかかりそうだ。一方、立憲民主党の野田佳彦代表は、内閣不信任案を出すための努力は何一つしていない。怖くてそんなことはできないのだ。
3人の会食は、結局来年の夏頃までこのままいくのだろうかという話で終わってしまった。
その後、事態は予想どおり厳しさを増している。中国人に対する日本への渡航や留学の自粛の勧告などが出たが、その後も日本側が高市発言撤回を拒否し続けると、すぐに日本産水産物の輸入停止措置が取られた。
高市発言の約10日前、10月28日配信の本コラム「高市首相は真の保守政治家ではなく『右翼的ポピュリスト』! 世論に迎合して戦争準備に突き進む『軍国主義政権』誕生の危機」では、高市首相は、韓国との関係を維持するために靖国参拝はしないが、「右翼的ポピュリスト」として、韓国との関係を悪化させずに右翼層の支持を高める方策として、台湾問題を利用する可能性が高いと指摘した。今回の高市発言はその予想に沿ったものだが、それが右翼層などに限らず国民に広く支持されているように見える。
















