東シナ海の日中中間線付近で一方的なガス田開発を進める中国が、同海域で新たな掘削を始めたとみられることが7日、日本政府関係者への取材で分かった。政府は外交ルートを通じ抗議した。中国側はすでに永続的な掘削施設を建設。採掘が加速する恐れもあり、政府は警戒を強めている。 【画像】中国が発表した新たな地図に非難が広がっている ■年末から移動式掘削船が活動 政府関係者によると、日中中間線の西側で沖縄本島の北西約400キロにあたる海域で、昨年末以降、中国の移動式掘削船(リグ)などが活動し、日本政府は今月2日までに試掘などの疑いがあると判断した。政府は中国側に対して「境界が確定していない海域で、重ねて抗議しているにもかかわらず、一方的な開発の動きを継続している」などと抗議を申し入れた。 日中両政府は平成20(2008)年に同海域でのガス田の共同開発区域を設定。日中中間線の境界が画定するまで双方の法的立場を損なうことなく協力することで一致したが、中国は一方的な開発を加速している。 中国側は現在、共同開発区域の近くで20基前後のリグを運用。日本側はこれらが永続的な採掘施設として機能し、一部で生産を行っている可能性があると分析している。 昨年には、さらなるリグ設置の準備のような動向を複数確認。今回、試掘などの疑いが確認された海域は共同開発区域に近く、日本政府は動向を注視している。 この海域では、中国国有企業に所属する移動式の掘削船などが活動。中国海警局の船舶が尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の日本の領海に侵入する主権侵害を重ねるほか、日本の排他的経済水域(EEZ)内で無許可調査を繰り返している。
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