新入社員にこう聞かれて、即答できますか?
「インターロックって、結局なにを守る仕組みですか?」
ここで言葉が詰まる人は、現場で一番危ないタイプ。
定義が曖昧なまま回路を触るから、改造で条件が混ざり、最後はガシャンと設備を壊して現場を詰ませる。
インターロックは「動かすための条件」じゃない。
「設備やワークを絶対に壊さないためのブレーキ」です。
この違いを即答し、職場で「デキるエンジニア」として一目置かれてほしい。
現場の信頼を勝ち取り、活躍するためのプロの視座が高まる10項目をまとめました。
1. 止める条件は出力の「1行上」に書く
動く指令(出力コイル)のすぐ1行上に、インターロック回路を配置してください。
どこで止めているか探す時間を1秒削るだけで、トラブル時のミスは激減します。
2. 「a接点」で条件が揃った時だけONさせる
回路は「〜が正常ならON」というa接点で統一します。
否定のb接点が混ざりすぎると、後任の脳が混乱して事故の元になります。
読みやすさは「正義」です。
3. 全モードで例外を作らない
自動運転だけでなく、手動やJOG送りでも共通のブレーキをかけます。
「手動だからこの回路は外す」という甘い設計が、指を詰め、メカを叩き折る原因になります。
4. 人間は必ずミスすると諦める
2点押し、長押し、画面ロック。
根性で「気をつけろ」と言うより、物理的に間違えられない設計にするのがエンジニアの誠実さです。
5. 「動く直前」と「動作中」の回路を分ける
開始時にチェックする起動条件と、動作中ずっと監視する保護条件。
これらを明確に分離することで、停止原因の特定スピードが格段に上がります。
6. 数値の入力制限で暴走を封じる
範囲外の数字は「入力させない」
万が一入っても「動かさない」
機械が物理限界を超えて動こうとする状態が、現場で一番怖いです。
7. センサーの反応に「安定タイマ」を噛ませる
一瞬のチャタリング(誤検知)で機械が暴走しないよう、ONを確認してから「0.1〜0.5秒」ほど待つ回路を組みます。
設計側の「疑う力」が、設備の安全を守ります。
8. 「お互いに動けない」状態(デッドロック)を潰す
AがBを止め、BもAを止める状態を回避します。
優先順位を決め、解除方法を画面に明示する。
現場を「詰ませない」のも設計力です。
9. 装置の外側(上下流)まで責任を持つ
自分の機械だけで完結せず、前後工程との「受渡許可信号」を必ず組みます。
ライン全体を一つの生き物として守る視座を持ってください。
10. 「仕様書とプログラム」を1ミリもズラさない
仕様書と中身の不一致は、現場崩壊のサインです。
「後で直す」という慢心が、数千万の損害を生みます。
固定ポストから「会員サイト」を受け取ってくれた方は既に理解されていると思いますが、インターロックの精度を高めるには、こうした原則をベースに「日々思考し続けること」が何より大事です。
技術は、人を守るためにある。
この10個を、あなたの現場の「型」にしてください。