生産設備を20年開発してきて、設計者としては「非常停止はいついかなる時もすぐ押せるようにしなければいけない」という脳みそになっています。
ですが、非常停止カバーをつけたことで、いざという時に押し損ない、ロボットが干渉して破損事故に繋がった事象がありました。
その事故の検証後、「なんでカバーをつけたんだ!」「押せなくなるだろう!」とその設計者は多数から責められていました。
ただ、開発経緯はそうではありません。
「身体が当たって不意に押してしまうから、カバーをつけましょう」という流れがあったわけです。
その設計者は責められすぎて意気消沈し、その事実すら言い返せず、気の毒であったと同時に、当時若手だった自分も波風立てないように見て見ぬふりをしたことを思い出して、自己嫌悪に陥っています。
今なら「安全が最優先でしょう!」と誰が何と言おうと押し切れますが、当時はそうではなかった。
非常停止のあり方について、改めて考えさせられる良ポストです。