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【楽曲考察】“らしさ”から『ひゃくえむ。』、リスナー、ファンへの想いを考察してみた

Official髭男dismの新曲『らしさ』がリリースされ、楽曲の良さが話題を呼んでいます。

そんな歌詞も魅力的な『らしさ』を
1. タイアップしている『ひゃくえむ。』
2. シンプルに楽曲を聴くリスナー
3. Official髭男dismファン
それぞれの視点から、曲に込められた想いを考察していきます!


1. ひゃくえむ。への想い

まずはタイアップ先のひゃくえむ。への想いから

映画『ひゃくえむ。』のストーリー

生まれつき足が速く、「友達」も「居場所」も手に入れてきたトガシと、 辛い現実を忘れるため、ただがむしゃらに走っていた転校生の小宮。 トガシは、そんな小宮に速く走る方法を教え、放課後2 人で練習を重ねる。 打ち込むものを見つけ、貪欲に記録を追うようになる小宮。 次第に2人は100m走を通して、ライバルとも親友ともいえる関係になっていった。

数年後、天才ランナーとして名を馳せるも、勝ち続けなければいけない恐怖に怯えるトガシの前に トップランナーの一人となった小宮が現れる――。

映画『ひゃくえむ。』公式サイト

これを踏まえて
楽曲に秘めた遊び心と歌詞に注目してみます。

まず、楽曲のBPM♩=165アスリートが高強度トレーニング時の心拍数とほぼ同等

イントロには
スタートのピストルの音0:03あたり

1-Aメロ前半

誇るよ全部 僕が僕であるための要素を
好きだよ全部 君という僕の黒い部分も
恵まれなかった才能も 丈夫じゃない性格も
だけど大それた夢をちゃんと描く強かさも

1-Aメロ後半

焦るよいつも 足音の群衆が僕の努力を
引き裂いて何度 君という闇の世話になったろう
オンリーワンでもいいと
無理やりつけたアイマスクの奥で一睡もしやしない自分も見飽きたよ

1-Bメロ

「現実的、客観的に見れば
絶望的 絶対的1位はきっと取れないな」
分かってる 分かっちゃいるんだけど
圧倒的、直感的に僕は 納得出来ちゃいない
ああ なんでこんなにも面倒で
不適合な長所を宿してしまったんだろう

1サビ

らしさ そんなものを抱えては
僕らは泣いてた 笑ってた 競い合ったまま
大好きな事に全て捧げては
何度も泣くんだ 笑うんだ
メチャクチャなペースで

間奏コーラス

これしかないから
しがみついてたかったんだ
居場所が欲しかったんだ

2-Aメロ

何度勝っても それはそれで未来は苦しいもの
ああ まじでなんなの? 負けて負けて負けまくった時ほど
思い出話が僕の歩みを遅めてしまうよ
過去の僕と君からの最低のプレゼント

ゴールセンサーの音2:18あたり

2-Bメロ

打算的で消極的な面は
僕を守る絆創膏 怖くてきっと剥げないな
分かってる 分かっちゃいるんだけど
プライドは新品のままで白くふやけ痒がっている
ああ どちらも僕で君だから
どちらも本心だからたちが悪いよな

《ギター間奏》
おそらく…音で『走り』を表現
前半・テンポ良く軽々と走る
後半・がむしゃらに駆け抜ける

2-Cメロ

「始めたのが遅いから」
「世界はあまりにも広いから」
「天才はレベルが違うから」
「てかお前が楽しけりゃいいじゃん」
ああ うるさいな
それでもなんか君に負けてしまう日もあった
まあ そりゃそっか
ブレない芯や思想なんて僕らしくはないや
でも今の僕は もう限界だ
君の言いなりになってたまるか
僕はやっぱ (僕はやっぱ)
誰にも負けたくないんだ (負けたくないんだ)
そんな熱よどうか (熱よどうか)
消えてなくなるな!

2サビにかけて転調!
これまでの心の葛藤を突き放して、ギアを上げて本気を出す意志を効果的に表現

2サビ

らしさ そんなものを抱えては
僕らは泣いてた 笑ってた 競い合ったまま
大好きな事に全て捧げては
まだまだ泣くんだ 笑うんだ
位置についたなら さあ、本気で勝負だ

→最後の決戦の舞台、日本陸上・決勝前の心情

ラスサビ

らしさ そんなものを抱えては
喜び悲しみ 不安期待 絶望絶頂
君と僕のものだよ全部
らしさ そんなものを抱えては
ああ 息絶えるまで泣くんだ 笑うんだ
「本当に良かった」
ああ 生きてて良かったな

→決勝後の心情

“「本当に良かった」
ああ 生きてて良かったな”は、
100mにかけてきてやり切った想いを2人で噛み締めている言葉だと捉えられます。

・「」が使われる意味

歌詞中の「」で囲われた言葉は
『ライバルの声』の他に、
『自分自身の黒い部分の考え』(心の中の素直になれない声)

両方で読み取ることができます。

・心の葛藤もハッピーエンド

“「本当に良かった」
ああ生きてて良かったな”において、
もし「」内を『自分自身の黒い部分の考え』だとすると、最後には非の打ち所がなく素直な心が戻ってきて、それを『本心』側も良きライバルとして受け止めるような表現になっていることがわかります。


原作を全ては読めていないので、『ひゃくえむ。』の考察記事や『らしさ』のYouTubeコメント欄を参考にしながら、私自身の推測を交えて考察しました。
(有識者の方、解釈ズレがあったらコメントで指摘してください!)

私自身“らしさ”を聴いて考察して、映画館で『ひゃくえむ。』を見るのがより楽しみになりました。
映画公開がちょうど世界陸上開催中のタイミングということで、世界陸上とともに『らしさ』も『ひゃくえむ。』も盛り上がったら嬉しいですね!


2. リスナーへの想い

続いて、リスナーそれぞれにも寄り添う曲として見た時に込められた想いを考察します。

『ひゃくえむ。』主題歌に際してのOfficial髭男dismのコメント

『ひゃくえむ。』という作品は何度も僕の心を揺さぶり、熱くしてくれました。そんな作品の主題歌を作れる事をとても幸せに思いました。「らしさ」という曲です。世の中は、絶対に敵わない相手やら、絶対に邪魔して来る自分やら、強敵に満ち溢れています。でもそれらに納得せず、慣れもせず、「絶対」に抗い奮闘する全ての人への賛歌としても、この歌を作りました。作品を彩り、聴いてくださった方の日々へ寄り添えますように。

映画『ひゃくえむ。』公式サイト

作品自体を“何度も僕の心を揺さぶり、熱くしてくれました。”という通り、まずは『ひゃくえむ。』をとてもリスペクトして楽曲を作っていることがわかります。

それに加えて、
“世の中は、絶対に敵わない相手やら、絶対に邪魔して来る自分やら、強敵に満ち溢れています。でもそれらに納得せず、慣れもせず、「絶対」に抗い奮闘する全ての人への賛歌としても、この歌を作りました。”
というコメントから、


・絶対に敵わない相手というライバルがいる
『僕』と『君』=『自分』と『ライバル』
・自分の“らしさ”(性格や個性)が『自分を奮い立たせるもの』にも『足枷』にもなりうる
(歌詞の主人公が1人の人物と捉えると、)
『僕』と『君』=『自分を奮い立たせる“らしさ”』と『足枷となる“らしさ”』


この2点が強調されているとわかり、
『僕』と『君』は2パターンで解釈できる
ことがわかります。

そんな『僕』と『君』との葛藤の中で常にもがき続ける人間くささをストレートに露呈しながらも、

冒頭の歌詞では

誇るよ全部 僕が僕であるための要素を
好きだよ全部 君という僕の黒い部分も
恵まれなかった才能も 丈夫じゃない性格も
だけど大それた夢をちゃんと描く強かさも

最後の歌詞では

らしさ そんなものを抱えては
喜び悲しみ 不安期待 絶望絶頂
君と僕のものだよ全部
らしさ そんなものを抱えては
ああ 息絶えるまで泣くんだ 笑うんだ
「本当に良かった」
ああ 生きてて良かったな

冒頭と最後では中盤で露呈されたあらゆる“らしさ”を挟んで肯定していて、ラストに“「本当に良かった」ああ 生きてて良かったな”と言えるほどの人生賛歌になっている構造が特徴的です。

決してただの綺麗事ではなく、リアルな葛藤や熱がそこにあるからこそ“らしさの肯定”が心に響きますね。


3. ファンへの想い

最後にファンならではの考察です。

髭男ファン(髭団)として言えることは、
Official髭男dismは

どんなに凄い賞や順位より 
君のそばに居られることが
一番誇らしい

Stand By You

というスタンスのバンド(↑ライブ定番曲でありファンクラブ名になっている曲の歌詞)なので、
『らしさ』では“誰にも負けたくないんだ”というフレーズが出てきたことがとても印象的でした。

でもこのフレーズを髭男目線で考えた時、他のアーティストに対してではなく、『音楽への熱意』に対しての可能性が高いと思いました。
最初はバンドでドラマーだった藤原さんがボーカルを始めることを否定されていた過去があったり、銀行員を辞めて音楽だけで食べていくのを決心する際に不安もあったはずなので、それら外野の声や弱気になる自分に抗って出た『意気込み』のフレーズだと捉えられます。


また、ラスサビの歌詞を見ると

らしさ そんなものを抱えては
喜び悲しみ 不安期待 絶望絶頂
君と僕のものだよ全部

髭男らしさとはまさに、
『喜びも悲しみも不安も期待も絶望も絶頂も』すべてに寄り添ってくれる楽曲とライブと言えるし、
この場合の君と僕は、君=あなた、僕=髭男と解釈できます。


そして、
先日の日産スタジアムライブでの発言
「最高の曲と最高のライブを作り続けて、あなたたちと一緒に死ぬまで歳とっていきたいんじゃーー!!!」
↓動画内3:21あたりから

さらに、声帯ポリープでのライブ活動休止を経ての復帰一発目のファンクラブ限定ライブ『UNOFFICIAL』での発言
「生きてて良かったーーー!!」
に通ずる歌詞として、

らしさ そんなものを抱えては
ああ 息絶えるまで泣くんだ 笑うんだ
「本当に良かった」
ああ 生きてて良かったな

髭男らしさを抱えたまま、
息絶えるまでファンと泣いて笑って(ライブして)
いつまでも「生きてて本当に良かった」と感じていたい!
ということだとも捉えられます。

このようにライブでの発言を伏線と捉えて解釈してみると、もう…ファン冥利に尽きます…!!

(ファンへの想いについての考察は、
希望がこもった過大解釈なので軽く流して見てください…)



ここまで3つの視点から『らしさ』を考察してみましたが、いかがだったでしょうか?


“僕”と“君”は歌詞中に何度も出てきますが、捉え方によって幾重にも解釈できる歌詞になっているのが、素晴らしいですよね!

より、『らしさ』を深く味わって聴いて頂けたら嬉しいです!


映画『ひゃくえむ。』も劇場版「OFFICIAL HIGE DANDISM LIVE at STADIUM 2025」の公開も待ち遠しいですね…!

最後までご覧くださりありがとうございました。

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コメント

3

映画観て「らしさ」好きになり、Official髭男dism聞くようになりました🥳

ひげだんlover
ひげだんlover

@三浦 まさひろ さん
髭男を聴いてくれて1ファンとして嬉しいです。歌詞にも注目して色々聴いてみてください☺️
ひゃくえむ。の記事、拝見しました。
私は公開日に観に行きましたが、「らしさ」の歌詞が内容とリンクしていて、より一層響きますね🥹

初めまして。急なコメント失礼いたします。蔵田と申します。興味深く記事を読ませていただきました。(個人的なアカウントから失礼します。)
私が関わっている、「フリースタイルな僧侶たち」というフリーペーパーで、次号で「自分らしさ」について取り扱う予定なのですが、そこで、この記事を書かれた作者さんに、寄稿を頂きたいと思いご連絡させていただきました。詳細をお知らせいたしたいのですが、インスタアカウント(@freemonk_official)か、Xアカウント(@freemonk_web)にご連絡いただくことは可能でしょうか。(noteのメッセージからも連絡可能でございます。)

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