家族らの高齢者・障害者虐待 被害の7割が女性 石川県の調査

永井啓子
[PR]

 石川県は、2024年度に起きた高齢者や障害者に対する虐待の状況をまとめた。家族や親族など「養護者」による虐待は高齢者が161件、障害者が59件。いずれも被害者の7割は女性で、高齢者への加害者は息子、障害者への加害者は配偶者が多かった。

 養護者の虐待を受けた高齢者は165人(前年度177人)で、うち女性が117人(同139人)を占めた。虐待したのは168人。息子が58人で最多、夫49人、娘30人などだった。

 虐待の種別(重複あり)は、暴力や身体拘束などの身体的虐待120件、暴言などの心理的虐待37件、介護や世話の放棄・放任19件、年金取り上げ、財産の不当処分などの経済的虐待15件だった。

 障害者は59人(うち女性42人)が養護者の虐待を受けた。虐待したのは配偶者22人、親19人、その他(兄弟など)16人、子2人。種別では、身体的虐待が最多で、心理的虐待などが続いた。

 県の担当者は「さまざまな機会に啓発に取り組んでいく」(長寿社会課)、「市町職員向け研修で事実確認の仕方などのスキルの向上を図る」(障害保健福祉課)と話している。

 養介護施設の職員による高齢者虐待は6件(前年度15件)で被害者は12人(同44人)。

 一方、24年4月施行の改正精神保健福祉法に伴い、精神科病院での障害者の虐待について県が初めて公表した。93件の通報・届け出があり、5件(5人)を虐待と認定した。虐待したのは看護師4人、医師、看護助手各1人だった。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません