光の画家 追い求めた「崇高さ」 「テート美術館 ターナー展」

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 19世紀英国美術を代表する巨匠ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775~1851)。「光の画家」として知られ、後の印象派抽象表現主義を先取りするかのような革新的な風景画の表現を切り開いた。その画業を、油彩や水彩など80点以上でたどる大規模回顧展。

 海景画はターナーの代表的な主題だ。「捕鯨船エレバス号に万歳! もう一頭獲(と)ったぞ!」は、黄金色の光が画面全体を支配し、その中に海、空、船、人の境界が溶けていくかのように描かれる。風景に「崇高さ」を見いだしたターナーならではの壮大な表現だ。捕鯨が重要な産業だった時代、鯨は自然の崇高さを象徴する存在でもあった。

 新たな景色を求めて旅したアルプスの山々、移ろう光をとらえた水都ヴェネツィア、光や大気そのものを描いた晩年の抽象的な表現まで、本展では七つの章でターナーの幅広い探究を紹介する。

 各章には現代アーティストの作品も交え、ターナーの表現が今日の創造と響き合う様子も紹介する。

◆10月24日~2027年2月21日、東京・国立西洋美術館▼2027年3月13日~6月27日、大阪中之島美術館

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