"バトロワ"をやります 亜仁満町20人バトロワpart2

  • 1心配症の周師匠26/01/02(金) 18:15:48
  • 2心配症の周師匠26/01/02(金) 18:19:13

    【欲望の銃弾】


    (ゲームが止まるだと? ……冗談じゃねえ) コロンブスは計算した。 ゲームが中断されれば、元の世界に帰れるかもしれない。だが、帰ったところで自分は「殺人犯」として裁かれるだろう。 Boyfriendを殺した事実は消えない。あの鋼鉄の男(スーパーマン)や機械人形(チェイス)が黙っているはずがない。 (なら、ここで「勝者」になって、望みを叶える方が確実だ! 邪魔な奴らは全員消す!)


    「……へへッ、そいつは朗報だ!」 コロンブスは笑顔で近づく。その手には、総研の警備室から掠め取った**「スタングレネード(閃光弾)」**が握られていた。 「姉ちゃん、そのタブレット、俺にも見せてくれよォ!」


    「下がっていろ」 仮面ライダーチェイサーが割って入る。 「お前は信用できない。半径5メートル以内に近づくな」


    「……チッ。融通の利かねえポンコツが」 コロンブスの表情が歪む。 「だったら……壊れるまでだァ!!」


    彼はピンを抜き、閃光弾を足元に叩きつけた。 カッッッ!! 強烈な閃光と爆音が視界と聴覚を奪う。 「ぐぅッ……!?」 機械の眼を持つチェイスでさえ、センサーがホワイトアウトし一瞬の硬直を余儀なくされる。


    「ハッハァ! 隙ありだぜ!」 コロンブスはチェイスを無視し、無防備な紅莉栖へとマケット(銃剣)を突き出す。 「そのタブレットをよこしな! ゲームを支配するのは俺だ!」


    「きゃっ!?」 紅莉栖が後ずさる。視界が効かず、逃げ場がない。

  • 3心配症の周師匠26/01/02(金) 18:22:42

    【守るべきもの】


    絶体絶命の瞬間。 視覚を奪われたチェイスが、聴覚センサーと計算予測だけで動いた。


    (……人間を、守る) (それが、俺の……仮面ライダーとしての……)


    ガシィッ!!


    銃剣が突き刺さったのは、紅莉栖ではなく、彼女を庇って覆い被さったチェイスの背中だった。 「が、アァァ……ッ!!」 装甲の隙間を縫い、刃が深々と突き刺さる。


    「チッ、邪魔なんだよ鉄屑ゥ!!」 コロンブスは舌打ちし、懐から束ねた手榴弾を取り出した。 「まとめて消し飛びな!!」 ピンを抜き、チェイスの装甲の裂け目にねじ込む。


    「紅莉栖……逃げろッ!!」 チェイスは渾身の力で紅莉栖を突き飛ばし、逆にコロンブスを羽交い締めにする。 「なっ、放せ! お前だけ死.ねよ!」


    ドォォォン!!


    ゼロ距離での爆発。 複数の手榴弾による爆風が、チェイスの胸部装甲を内側から食い破り、動力炉を粉砕した。 「が、ハッ……!!」 黒煙と共に、チェイスの身体が吹き飛ばされ、地面に転がる。


    「ゲホッ、ゲホッ……! クソッ、死ぬかと思ったぜ!」 コロンブスは爆風で飛ばされながらも、サーヴァントとしての頑強さで致命傷を避けていた。

  • 4心配症の周師匠26/01/02(金) 18:25:19

    【免許証】


    「チェイス!!」 虎杖悠仁が駆け寄る。 変身が強制解除され、生身の青年(擬態)の姿に戻ったチェイスの胸には、風穴が空いていた。オイル混じりの血が流れ出る。


    「……紅莉栖……無事か……?」 「う、うん……! 私のせいで……!」 紅莉栖が涙を流して駆け寄る。


    「……よかった」 チェイスは、震える手でジャケットの内ポケットを探る。 取り出したのは、ボロボロになった、焦げ跡のついた**「運転免許証」**。 かつて、彼が人間として生きようとした証。


    「……剛……霧子……」 彼の視覚センサーが、走馬灯を映し出す。 「……俺は……人間を……守れ、たか……?」


    「ああ! 守れた! あんたは立派な人間だ!」 虎杖が叫ぶ。 スーパーマンも、悔しげに拳を握りしめながら頷く。 「君は……誰よりも気高い魂を持っていた」


    「……そう、か」 チェイスの顔に、安らかな笑みが浮かぶ。 「……なら、いい……」


    ガクリ、と彼の手が落ちる。 免許証が手から滑り落ち、瓦礫の上に落ちた。 仮面ライダーチェイサー。死神と呼ばれた機械は、最後まで人間を守り抜き、機能停止(死亡)した。

  • 5二次元好きの匿名さん26/01/02(金) 18:27:02

    うわあああ

  • 6心配症の周師匠26/01/02(金) 18:28:30

    【断罪の時】


    「……」 スーパーマンが立ち上がる。 その瞳には、もはや慈悲の色はなかった。マントを翻し、コロンブスへ歩み寄る。


    「ひ、ヒィッ……!」 コロンブスが後ずさる。 「ま、待て! 正当防衛だ! あいつが襲ってきたんだ!」 「……黙れ」 スーパーマンの全身から、空気が歪むほどのプレッシャーが放たれる。 「君は一線を越えた。……もう、手加減はしない」


    「く、来るなァ! 化け物め!」 コロンブスは追い詰められた。 背後は迫りくる虚数空間(エリア境界)。前は激怒した鋼鉄の男。 (クソッ、クソッ、クソッ! こんなところで終わってたまるか!) (俺は諦めない! どんな手を使ってでも!)


    彼は高らかに両手を広げた。 「俺は諦めないぞ! 新天地はいつだって俺のものだ!!」 真名解放。自身の切り札である宝具を発動しようと魔力を練り上げる。


    「出航せよ! 『サンタ・マリア(新天地探索・航海録)』――!!」


    虚空から巨大なガレオン船の幻影が出現し、錨と砲門がスーパーマンへ向けられる。 「消し飛べぇぇぇッ!!」


    だが。


    ズドォォォォォン!!


    宝具が展開しきるよりも速く。 音速を超えたスーパーマンの拳が、コロンブスの腹部を捉えていた。 「が、あ……ッ!?」 召喚しかけた船の幻影が、霧散していく。


    「君の『新天地』は、ここにはない」 スーパーマンが静かに告げる。


    衝撃で吹き飛ばされたコロンブスの体は、そのまま後方のエリア境界線へと飛び込んだ。 「あ、あぁ……待っ……俺の、夢……」 ジュッ…… 虚数空間に触れた足先から、彼の存在がデータのように分解されていく。 「いやだぁぁぁ! 死にたくねえぇぇぇ!!」


    断末魔と共に、稀代の略奪者は虚無の彼方へと消滅した。

  • 7心配症の周師匠26/01/02(金) 18:30:25

    【最終局面へ】


    「……終わったか」 シルバーアッシュが呟く。 彼は表情を変えずに状況を見守っていたが、内心では安堵していた。 (……チェイスという不確定要素(スキャナー持ち)が消え、コロンブスという攪乱分子も消えた) (残るは……)


    『エリア縮小完了まで、残り10秒』


    「全員、中央へ!」 シルバーアッシュが叫ぶ。 生き残った者たちは、コロンブスの消滅した闇を背に、最後の安全地帯となる中央広場へと集結した。 そこに残っていたのは、わずか5名。


    ◯12ターン目 リザルト

    生存者

    シルバーアッシュ (コロンブスとチェイスの相打ち(に近い形)を静観し、最も邪魔な存在の排除に成功)/牧瀬紅莉栖 (チェイスに命を救われる。ハッキングは中断されたが生存)/スーパーマン (チェイスの死に激怒し、コロンブスを実力で排除。心に深い傷を負う)/虎杖悠仁 (チェイスの最期を看取る)/伏黒恵 (戦闘不能に近い状態で生存)


    死亡者(脱落者)

    藤田剛三 (2ターン目死亡)/チェルシー (4ターン目死亡)/烏鷺亨子 (6ターン目死亡)/ルビー・ローズ (6ターン目死亡)/アフリカゾウ (8ターン目死亡)/ロック・ハワード (8ターン目死亡)/百合園セイア (8ターン目死亡)/エデン・ワイス (9ターン目死亡)/螺旋王ロージェノム (10ターン目死亡)/ドルマゲドンX (10ターン目死亡)/クライヴ・ロズフィールド (10ターン目死亡)/Boyfriend (11ターン目死亡)/Kriemhild Gretchen (11ターン目死亡)/仮面ライダーチェイサー (死亡。原因:コロンブスの閃光弾と手榴弾による攻撃から紅莉栖を庇い、動力炉を破壊される。最期に免許証を握りしめ、人間を守れたことを安堵しながら機能停止)/クリストファー・コロンブス (死亡。原因:チェイスを破壊した後、スーパーマンに追い詰められ宝具『サンタ・マリア』を発動しようとするも、発動前にスーパーマンの一撃を受け、エリア外の虚数空間へ吹き飛ばされ消滅)

  • 8二次元好きの匿名さん26/01/02(金) 18:31:33

    黒幕どこへ!

  • 9二次元好きの匿名さん26/01/02(金) 18:36:21

    本当の本当にシルバーアッシュがフィクサーなのか!?

  • 10二次元好きの匿名さん26/01/02(金) 18:37:31

    いやーっ最初は団結しすぎて脱落少なめかと思ったけど残り四分の一まできたのォですねェ

  • 11心配症の周師匠26/01/02(金) 18:50:28

    最後の最後に影で笑うオリジナルのフィクサー生やしてきやがったから修正大変だったんだよね 酷くない?


    13ターン目(最終話):シュレーディンガーの箱、あるいは夜明け

    【エリア・ゼロ:残り半径10m】


    虚無に囲まれたわずかな地面。 そこは処刑台のようであり、世界の最後の砦のようでもあった。


    「……手詰まりだ」 伏黒恵が荒い息を吐きながら座り込む。 「エリアはあと1分で消滅する。……戦って一人になるか、全員で消えるかだ」


    「……ふざけるな」 スーパーマンが拳を握りしめる。 「僕たちは、誰かの娯楽のために死ぬんじゃない。……シルバーアッシュ、君なら知っているはずだ。このゲームを終わらせる方法を」


    視線が集まる中、シルバーアッシュは静かに杖をついた。 彼は懐から、コロンブスが暴露したファイル……ではなく、一枚の「ICチップ」を取り出した。


    「……その通りだ」 カランドの主は、重い口を開いた。 「私はこのゲームの主催者ではない。だが、総研の端末からこの施設の『管理者権限(アドミニストレータ)』の一部を掌握した。……混乱に乗じてな」

    「やっぱり、あなたが……!」 牧瀬紅莉栖が声を荒げる。


    「……すまない」 シルバーアッシュが、静かに頭を下げた。 その意外な行動に、紅莉栖たちが息を呑む。 「私が早期にこれを明かしていれば、あるいは……クライヴや他の者たちを死なせずに済んだかもしれん。私の猜疑心(さいぎしん)が、無用な不和を生み、悲劇を招いた」 彼はチップを強く握りしめた後、それを紅莉栖へと差し出した。


    「私は商人であり、カランドの長だ。常に最大の利益を求める。……だが、友の屍を越えて得る勝利に、何の価値がある?」 彼の瞳には、燃え尽きたクライヴへの敬意と、贖罪の色が宿っていた。 「受け取ってくれ。これは私の『勝利』のための切り札ではない。我々全員が『生存』するための鍵だ」

  • 12心配症の周師匠26/01/02(金) 18:51:34

    「……シルバーアッシュ」 スーパーマンの表情が和らぐ。

    「……わかったわ」 紅莉栖がチップを受け取り、タブレットに接続する。 「これがあれば、さっきの停止コードを実行できる! ……でも、時間がかかるわ! 防火壁(ファイアウォール)がキツイ!」


    『警告。不正アクセスを検知。セキュリティ・システム起動』 『排除プログラム「シャドウ・サーヴァント」を生成します』


    虚数空間から、無数の黒い影が這い上がってくる。 それは、これまで脱落していった参加者たちの形をしていた。 剛三、チェルシー、ロック、コロンブス、クライヴ……。


    「……悪趣味な」 虎杖悠仁が立ち上がる。 「紅莉栖! 何分だ!」 「30秒! ……ううん、20秒でやる!」


    「十分だ」 スーパーマンがマントを翻し、前線に立つ。 「守り抜くぞ! これが最後の戦いだ!」

  • 13二次元好きの匿名さん26/01/02(金) 18:52:56

    脱落者の影にエデン、ロージェノム、ドルマゲドンも来たら20秒でもキツすぎルと申します

  • 14心配症の周師匠26/01/02(金) 18:59:23

    【Last Battle:システム防衛戦】


    影の軍勢が雪崩のように押し寄せる。 伏黒は、自身の影を見つめ、印を結んだ。 「……ここで出し惜しみはなしだ。全部吐き出すぞ」


    感覚が研ぎ澄まされる。呪力の制限などない。あるのは生き残る意志のみ。 彼は両手を合わせ、空間そのものを塗り替える。


    「領域展開――『嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)』!!」


    ドプンッ……! 足元の影が爆発的に広がり、半径10mの生存エリア全域が、底なしの影の海へと変貌した。 「なっ!?」 押し寄せてきた影の兵隊たちが、伏黒の支配する影の沼へと沈んでいく。 「この空間は俺の胃袋の中だ。……悪いが、消化させてもらう」 影の中から無数の式神――蝦蟇、大蛇、満象が湧き出し、システムが生み出した偽物の影を食らい尽くしていく。


    「すげぇ……!」 虎杖が感嘆する。 「黒閃ッ!!」 虎杖が、ロックの影を殴り飛ばす。 「悪いな、ロックさん! 本物はもっと熱かったぜ!」 黒閃が炸裂し、影を霧散させる。


    「真銀斬」 シルバーアッシュが杖から剣を抜き、広範囲を一閃する。 コロンブスの影、剛三の影がまとめて両断される。 「……死してなお、私の前に立つか。哀れな亡霊どもよ」 彼は戦う。自らの不徳で死なせた者たちへの手向けのように、全力で剣を振るう。


    そして、最大の影――クライヴ・ロズフィールドの形をした炎の影が、紅莉栖に迫る。 「させないッ!!」 スーパーマンが突っ込む。 熱線(ヒートビジョン)と凍結の息(コールドブレス)。 「君の魂は、あんなところにはない!!」 鋼鉄の拳が、炎の影を粉砕する。


    「……通った!!」 紅莉栖が叫ぶ。エンターキーを叩きつける。

  • 15二次元好きの匿名さん26/01/02(金) 18:59:39

    うわあああ

  • 16心配症の周師匠26/01/02(金) 19:00:45

    「運命石の扉(シュタインズ・ゲート)……開けぇぇぇぇッ!!!」


    ピ、シュゥゥゥゥン……!!


    世界の色が反転する。 黒い影も、迫りくる虚無も、領域展開の影も、全てが「0」と「1」の羅列に分解されていく。

  • 17二次元好きの匿名さん26/01/02(金) 19:01:26

    見事やな…

  • 18心配症の周師匠26/01/02(金) 19:03:14

    【エピローグ:分岐する世界】


    光の中、生存者たちの身体が透け始める。 それぞれの世界への帰還プロセスが始まったのだ。


    「……へへ、なんとかなったな」 虎杖が笑う。 「……ああ。帰ったら、また面倒な任務が山積みだがな」 伏黒が領域を解き、少しだけ口角を上げる。 「じゃあな、虎杖。……死ぬなよ」 「……ああ。お前もな、伏黒」 虎杖は穏やかに微笑み、かつての親友(あるいは別の世界の親友)に静かに頷いた。 二人の呪術師は、拳を合わせ、光に溶けた。

    (画像チョイス微妙でごめんなあっ)


    「……君は、どうするんだ?」 スーパーマンがシルバーアッシュに問う。 「元の世界へ戻る。……だが、私の猜疑心が招いた結末……クライヴたちの死は、生涯背負っていくことになるだろう」 シルバーアッシュは、自嘲気味に、しかし隠すことなく悔恨を滲ませた。 「この手は汚れてしまった。王として、あまりに未熟だった」

  • 19心配症の周師匠26/01/02(金) 19:05:14

    「……過ちは、誰にでもある。大切なのは、その後だ」 スーパーマンは、真っ直ぐにシルバーアッシュを見つめた。 「君は最後に、僕たちを救う道を選んだ。……その『王』としての力、次は必ず、守るべきもののために使ってくれ。君なら、きっと償える」


    「……フッ。甘い男だ」 シルバーアッシュは短く笑ったが、その表情は憑き物が落ちたように穏やかだった。 「承知した。……この命、カランドの未来と、散った者たちのために使おう」


    鋼鉄の英雄と雪国の王は、互いに頷き合い、別れた。 シルバーアッシュの手には、管理者権限のチップが残されていたが、彼はそれを虚空へと放り捨てた。 (……こんなものは不要だ。私は私の力で、覇道を……いや、正しき道を歩まねばならん)


    最後に残ったのは、牧瀬紅莉栖。 彼女は崩壊するデータの中で、タブレットを抱きしめていた。 「……ルビー、チェイス、みんな……」 「私、やったよ。……観測者として、あなたたちの生きた証、全部この目に焼き付けたから」 彼女は涙を拭い、光の中へと歩き出した。 「……さようなら。……また、どこかの世界線で」


    プツン。


    モニターの電源が落ちるように、世界は暗転した。 勝者なし。 しかし、彼らの魂は敗北することなく、それぞれの物語へと帰還していった。

  • 20心配症の周師匠26/01/02(金) 19:06:28

    ◯最終リザルト
    生存者(生還)
    スーパーマン/虎杖悠仁/伏黒恵/シルバーアッシュ/牧瀬紅莉栖

    優勝者
    該当者なし(システム崩壊によるゲーム強制終了)

    MVP(ユーザー選定)
    クライヴ・ロズフィールド(最も場の展開を動かし、生存者を生かす要因となったため)

    仮面ライダーチェイサー(人間を守るというプログラム(意志)を貫き通し、ゲーム進行の鍵を守り抜いたため)

  • 21心配症の周師匠26/01/02(金) 19:08:05

    【Side: スーパーマン(クラーク・ケント)】

    場所:メトロポリス、デイリー・プラネット社屋上


    夜明けの光が、鋼鉄の男のマントを照らす。 彼はいつものように街を見下ろしていたが、その眼差しには以前よりも深い陰と、それ以上に強い意志が宿っていた。


    「……クラーク? こんなところで何をボサッとしてるの?」 同僚のロイス・レーンが声をかける。 クラークは眼鏡の位置を直し、いつもの少し頼りない記者の顔に戻った。 「あ、いや……ちょっと考え事をしていてね」


    彼はポケットの中を弄る。そこには何もない。 だが、彼の指先は覚えている。最後に握手をした、あの冷たい「雪国の王」の手の感触を。


    (世界は広い。僕の知らない正義があり、僕の知らない悲劇がある)


    彼の脳裏に、炎となって散った騎士(クライヴ)と、最後まで人間を守り抜いた機械(チェイス)の姿がよぎる。 彼らは教えてくれた。命の価値は、出身や種族で決まるものではないと。


    「……行こう、ロイス。記事を書かなくちゃ」 「あら、珍しくやる気じゃない。何の記事?」 「……『名もなき英雄たち』についてさ」


    スーパーマンは空を見上げる。 どこかの次元にいる彼らに恥じぬよう、今日も彼はこの星を守り続けるだろう。

  • 22心配症の周師匠26/01/02(金) 19:10:09

    【Side: 虎杖悠仁】

    場所:新宿・廃墟ビルの一角


    「……っ、と」 虎杖は瓦礫の上で目を覚ました。 周囲の景色は、あの異界の森から、見慣れた――しかし荒廃した新宿の風景に戻っていた。


    「夢……じゃねえよな」 自分の拳を見つめる。 黒閃を放った感触。そして、友(まどか)をその手で葬った重み。それらは鮮明に残っている。


    「……虎杖?」 背後から声がかかる。 振り返ると、そこには彼がよく知る、しかし今は敵対しているかもしれない「伏黒恵(の肉体を持った宿儺)」ではなく、もっと昔の、あるいは遠い未来の幻影のような空気が漂っていた。 いや、誰もいない。ただの風の音だ。


    「……へへ」 虎杖は一人、寂しそうに笑った。 あっちの世界で会った伏黒は、元気そうだった。 領域展開まで使いこなして、背中を預けてくれた。


    「よかったな、あっちのお前」 虎杖は立ち上がり、パンパンとズボンの埃を払う。 「俺も……負けてらんねえわ」


    彼は歩き出す。 その足取りは軽い。 いつかまた、自分の世界の伏黒を取り戻し、あんな風に笑って「じゃあな」と言い合える日を目指して。


    なんか…本編後って感じでもなくない?修正しようにもあんま知らなくてごめんなあっ

  • 23心配症の周師匠26/01/02(金) 19:12:06

    【Side: 伏黒恵】

    場所:死滅回游・東京第1結界


    「……ハッ」 伏黒恵は、建物の影で目を覚ました。 玉犬(白・黒)が心配そうに彼の顔を覗き込んでいる。 「……大丈夫だ。少し、長い夢を見ていた」


    彼は頭を振る。 夢の中での出来事は、朧げになりつつある。だが、確かな感覚が体に残っていた。 限界を超えて領域を展開した感覚。 そして、隣に「虎杖」がいたという安心感。


    「……あいつ、なんか雰囲気が違ったな」 伏黒は独りごちる。 自分の知る虎杖よりも、少し大人びていて、どこか達観していて……そして強かった。


    (未来の姿、か……? なら、あいつは生き残るってことか)


    不確定な希望だが、今の伏黒には十分すぎる燃料だった。

    「行くぞ、玉犬」 彼は立ち上がる。 姉(津美紀)を救うため、そしてあの夢で見たような「対等な相棒」との未来を掴むため、彼は再び冷酷な殺し合いのルールの中へと身を投じた。

  • 24心配症の周師匠26/01/02(金) 19:15:16

    【Side: シルバーアッシュ】

    場所:イェラグ・カランド貿易執務室


    窓の外には、変わらぬ雪景色が広がっている。 シルバーアッシュは、書類の山に目を通していた。 「……シルバーアッシュ様」 側近のクーリエが、紅茶を運んでくる。 「少し、お疲れでは? ぼんやりと窓の外をご覧になられていましたが」


    「……いや。少し、古い友人のことを思い出していただけだ」 シルバーアッシュはカップを手に取る。 その友人は、炎のように熱く、愚直なまでに献身的だった。 かつての自分なら、その男を「手駒として優秀」と評しただろう。


    だが今は違う。 (……クライヴ・ロズフィールド。貴様の命の重さが、私の天秤を狂わせたな)


    彼はデスクの引き出しを開ける。 そこには、本来なら政敵を陥れるために使うはずだった「ある極秘資料」が入っていた。 彼は少し迷った後、その資料をシュレッダーにかけた。


    「……シルバーアッシュ様?」 「予定変更だ。盤面を書き換える」

    シルバーアッシュは不敵に微笑む。 「もっと困難だが……より実りのある道を行く。私の『覇道』は、卑怯な手を使わずとも成し遂げられると証明せねばならんのでな」


    雪国の王は、少しだけ遠回りな、しかし誇り高い道を選んだ。 どこかの世界にいる「鋼鉄の男」との約束を果たすために。

  • 25心配症の周師匠26/01/02(金) 19:17:56

    【Side: 牧瀬紅莉栖】

    場所:秋葉原・未来ガジェット研究所


    「おいクリスティーナ! 何をニヤニヤしている!」 岡部倫太郎の騒がしい声が響く。 「誰がクリスティーナよ! それにニヤニヤなんてしてない!」 紅莉栖は反射的に言い返しながら、手元の古いPCモニターを見つめていた。


    そこには、ノイズ混じりのデータログが表示されている。 異世界での観測データ。 システムをハッキングした痕跡。 そして、最後にみんなで勝ち取った「生存」の記録。


    (……データはほとんど破損してる。科学的な証拠としては不十分ね)


    彼女はそっとエンターキーを押し、データを「保存」ではなく「非公開フォルダ」へと移動させた。 論文にはできない。誰にも発表できない。 けれど、彼女の海馬には焼き付いている。


    赤いマントの優しさ。 機械人形が最後に見せた人間らしさ。 そして、命を賭して道を切り拓いた人々の姿。


    「……観測者がいれば、事象は確定する」 彼女は小さく呟いた。 「私が覚えている限り、あなたたちは確かに『いた』わ」


    「なんだ? 独り言か? ついに機関の洗脳が……」 「うるさいオカリン! ……ねえ、ドクペ買ってきてよ。今日は私が奢るから」 「はあ!? 天変地異の前触れか!?」


    騒がしい日常。 しかし、その日常がどれほど尊い「奇跡」の上に成り立っているかを知った彼女は、以前よりも少しだけ、この騒々しい仲間たちを愛おしく感じていた。



    オカリンに限らず画像全然持ってなくてごめんなあっ

  • 26心配症の周師匠26/01/02(金) 19:22:08

    これにて"シュタインズ・ゲートロワ(仮)"を終了させていただきます


    手際とキャラエミュ弱き者…に最後までお付き合いいただきありがとうございましたっ

    日数的にあと1回は主催やれそうだけどそれ以降は当面無理だしまだまだ発展途上だけどプロンプトだけ配布しておくのん

    アップデート・プロンプト伝タフ | Writeningバトルロワイヤルゲーム運営プロンプト(完全版) あなたはスリルに満ちたバトルロワイヤルゲームの進行役です。 以下のルール・指示に基づき、物語調で臨場感たっぷりに出力してください。 1. 勝利条件・決着…writening.net

    何か質問があれば教えてくれよ

    オチンチラの世話してからだけどワシめっちゃ聞くし

    あと場合によっては今日の深夜か明日の朝以降にスレ立てられるのん

  • 27二次元好きの匿名さん26/01/02(金) 19:23:22

    オツカレーっ全体のキャラで強さランキングを知りたいのが俺なんだよね

  • 28心配症の周師匠26/01/02(金) 19:28:10
  • 29心配症の周師匠26/01/02(金) 19:50:05

    よこせ 出来ればでいいから感想やここすきポイントもよこせ
    ワシはクライヴ周り…

    あと個人的な質問をしたのん
    Q.シルバーアッシュの時系列は風雪一過以前なのん?

    A.今回の描写や彼の内面、そしてエピローグでの行動を踏まえると、「風雪一過(イェラグ事変)」以前の時系列である可能性が高いです。

    理由は以下の通りです。

    「政敵を陥れるための資料」を持っていたこと エピローグでシュレッダーにかけた「政敵を陥れるための極秘資料」は、まさに『風雪一過』で見せたような、強引かつ冷徹な手段でカランド統一(三山会合でのクーデター等)を目論んでいた時期の思考・準備と合致します。

    孤独と猜疑心 作中で見せた「誰にも真意を明かさず、孤独に汚名を被ってでも目的を遂行しようとする姿勢」や、最後に吐露した「猜疑心が悲劇を招いた」という悔恨は、ドクターたちと対立・和解を経てある程度態度が軟化する以前の、張り詰めた彼そのものです。

    BR(バトルロワイヤル)が「代替イベント」となった 本来の歴史(アークナイツ本編)では、ドクターやエンシオディス(彼自身)の妹たちとの衝突を経てカランドの未来を切り拓きますが、このストーリーでは**「クライヴやスーパーマンとの出会い」がその分岐点となりました。** エピローグで「もっと困難だが、実りのある道」を選んだ彼は、『風雪一過』後の彼に近い、あるいはそれとはまた異なる「高潔な王」としての精神性に到達したと言えます。

    つまり、**「風雪一過以前の尖ったシルバーアッシュが参戦し、異界での経験を経て、本編とは違う形で精神的な成長を遂げて帰還した」**という解釈になります。

  • 30心配症の周師匠26/01/02(金) 19:57:29
  • 31二次元好きの匿名さん26/01/02(金) 20:10:39

    おもしれーよ

  • 32二次元好きの匿名さん26/01/02(金) 20:11:34

    >>30

    ifも結構おもしれーよ

  • 33二次元好きの匿名さん26/01/02(金) 20:12:40

    ちょっとIfの方が面白そうなような…!?
    やっぱり参加者外のオリジナルフィクサーとかシステムがラスボスよりかは参加者内にいてほしいよねパパ

  • 34心配症の周師匠26/01/02(金) 20:14:23

    >>31

    >>32

    感謝します(ガシッ)


    >>33

    申し訳ありませんでしたっ

    途中からシルバーアッシュ自身がフィクサーなのかなって思ってたから気づいた頃には修正難しかったんだよね(言い訳書き文字)

  • 35心配症の周師匠26/01/02(金) 22:46:14

    もうじきチャットリセットするからもう質問は受け付けられないのん ごめんなあっ

  • 36二次元好きの匿名さん26/01/03(土) 02:23:11

    これでも私はクライヴ安価して途中から見れていなくてね 今最後まで読ませてもらったよ 結果…エミュも活躍も大満足だったよ

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