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【ベネズエラで暫定大統領が就任】アメリカに“協力姿勢”?▼ロドリゲス暫定大統領の真意は パリ、ロンドンの大学に留学し、弁護士資格を持つ マドゥロ政権で副大統領、石油相などを務める アメリカの軍事作戦を「野蛮な行為」と批判 →その後、SNSで「米政府と手を取る」と態度を一変 就任式では「2人の英雄が拉致されたことに心を痛めている」と発言 ジェトロ アジア経済研究所 坂口安紀主任研究員 「彼女としては拘束劇を目の前にして、ここでアメリカに抵抗しても駄目だろうということを現実的に理解している」 「一方で、彼女自身は今の政権を守りたい。つまりマドゥロ氏はいなくなったが、それ以外の政権は残っている。それを維持したいと彼女はおそらく思っていて、国内に向けては今までのような言動を続けなければいけない。けれどもアメリカに向けては一緒にやっていきますという、そういう二枚舌と言うか、上手く、その間で立ち回る2つの顔を見せているのだと思う」 ▼ベネズエラ腐敗の歴史 1999年~ 反米掲げるチャベス政権が誕生 物の値段や為替など全て国が決める『国家介入型経済』へ ↓ ベネズエラ国内のアメリカ石油資本を国有化 当初は原油高で急速に経済成長 ↓ 原油価格下落などで産油量が激減 2013年~ マドゥロ政権でチャベス派の政権運営が続く ↓ 2014年からの7年間でGDPは5分の1に縮小 物価は1300倍になるハイパーインフレに ジェトロ アジア経済研究所 坂口安紀主任研究員 「石油産業の衰退と経済政策の失敗、この2つがベネズエラ国民を苦しめた。石油産業に関して、もともとベネズエラは90年代までは優秀な石油のプロフェッショナル、経営者が多くいたが、彼らは『石油産業においては継続的なメンテナンス投資が必要である。それをしないと生産性が落ちていく』と訴えた」 「できる限り多く政府に資金を取り込みたいチャベス大統領は、投資を言い訳に政府にお金を出さないとして、それらの優秀な経営者たちを追い出してしまった。石油国営石油会社の経営をポリティサイズしたことと、チャベス派の人しかつけないとか、資源ナショナリズムを色濃く反映させ、この結果、経済合理性のない石油政策をとったことが産油量がどんどん落ちて、チャベス政権前と比べて一時期は10分の1、現在でもちょっと戻して、それでも3分の1まで縮小させてしまった」 「キューバのフィデロ・カストロ氏は前任者のウーゴ・チャベス大統領にとってはメンターで、アドバイザーのような存在で、非常に頼っていた。その代わりにキューバは資源がなく、経済的に困窮していたので、キューバに対してベネズエラから石油を送るという協定を結び、石油を送る代わりに、キューバには優秀な医者や看護師、教師がいるということで、彼らにベネズエラに来てもらう、そういうスキームを作った」 「キューバとの関係は本当にチャベス期からもう20年以上になる。今回の軍事作戦で軍の基地や軍の施設が標的になった。それについてキューバ政府がこの爆撃によってキューバの軍人と内務省の職員が32人犠牲になったと発表した」 「これはどういうことかというと、マドゥロ大統領とすれば、その大統領の周辺や国軍の基地という非常に戦略的に重要なところに、キューバの軍人や内務省職員がこれだけ多く夜間にもかかわらず詰めていたということが明らかになったことは、この両国の関係性を露呈したというふうに言えると思う」 ▼ノーベル平和賞受賞のマチャド氏が政権を担う可能性は 「多くの方はそれをそうなるだろうと思っていたところ、ロドリゲス氏が就任された。言ってしまえばまだマドゥロ政権のほとんどが彼以外が残っている状況で、マチャド氏は国内に戻れない。まずその現在の政権に残っているものを解体して、民主化に向けての移行期の地ならしをして、それができてから彼女が戻ってくるというのが理想的なシナリオ」 「アメリカにとってもそうですし、多くの反政府派の人にとっても。ただしそれはかなり難しいミッションだと思う」 「彼女はアメリカには一緒にやっていきましょうと言いながら、おそらく初めに時間稼ぎをするのではないかと思う。その間に何らか他の方策によって、今の体制の維持の方法を探すんではないかと思う、これに関してはアメリカも分かっている。だからこそ2回目の攻撃があるかもしれないって脅してるんだと思う」
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