院生に不正行為を指示、岩手大教授を停職処分 論文と学会発表を撤回
坂田達郎
岩手大は、研究不正があったなどとして、農学部の袁春紅教授(水産システム学)を停職1カ月の懲戒処分にした。指導する大学院生が筆頭著者を務めた論文と学会発表で、実験条件に関する記載に「捏造(ねつぞう)」があったと判断した。
さらに、袁教授は別の研究で不適切な経理処理が確認され、合わせて処分を決めた。処分は昨年12月25日付。同大はホームページ(HP)に掲載する形で公表した。
問題の論文は2024年度に学術誌で発表され、袁教授や大学院生、教員ら計8人が共著者として名を連ねた。内容は、異なる二つの機器と凍結方法を用い、凍結したサンプルの解凍後の比較評価をしたもの。25年3月、「論文に書かれた凍結サンプル作製の実験条件が実際と異なる」と告発があり、学内と学外の委員3人ずつの研究者倫理調査委員会で調べていた。
同大によると、大学院生は論…