長崎県内の医療機関の倒産、過去10年で6件…負債総額20億円超 休廃業136件

長崎新聞 2026/01/06 [10:00] 公開

帝国データバンク長崎支店によると、長崎県内医療機関(病院、診療所、歯科医院)の倒産件数は2025年9月末までの約10年間で6件発生(負債総額約20億4千万円)。うち3件は24、25年に集中しており、同支店は「全国と同様に増加傾向と言える」としている。
 6件の内訳は▽18年1件(対馬市・診療所)▽19年1件(長崎市・歯科医院)▽22年1件(長崎市・診療所)▽24年2件(佐世保市・病院、諫早市・診療所)▽25年1件(長崎市・病院)。中でも佐世保市の医療法人篤信会「杏林病院」、長崎市の医療法人誠仁会「千綿病院」の病院2件の倒産は注目を集めた。
 休廃業件数は病院2件、診療所108件、歯科医院26件の計136件。全国の動向調査によれば24年は倒産64件、休廃業・解散が722件で、いずれも過去最多を更新した。
 要因は何か。医療機関は公定価格である「診療報酬」を収入源としている。その特性上、物価高や人件費の上昇に対し「価格転嫁することができず、他業種に比べると経営的に厳しい」(水城利治長崎支店長)。近年、医療の高度化に伴い機器の価格も高騰し経営を圧迫。加えて、建て替えや後継者の問題も抱える医療機関は廃業につながりやすいとみられる。