「首にマフラーを巻いて、ビキニを着せて」…人気漫画家がSTU48メンバーを生成AIで「性的加工」して大炎上→謝罪。一体何がマズかったのか?
漫画家が生成AIに対して、アイドルの写真に性的な加工を施すよう指示を出したとされ、炎上状態になっている。実在の人物を性的消費するような行為とあって、強いバッシングが寄せられ、その漫画家は当該投稿を削除した。 【画像】漫画家がメンバー画像を「性的」に加工…運営元もAI画像生成に「お願い」 どのような行動が問題視されたのか。論点を整理するとともに、問題の所在について考えた。 ■生成AIで作ったアイドルの画像を「作画資料」と主張 話題になっているのは、漫画家の田辺洋一郎氏によるX投稿だ。
STU48(AKB48系列で瀬戸内を拠点に活動するアイドルグループ)の工藤理子さん(23)の写真について、Xユーザー向けの生成AIサービス「Grok(グロック)」に「首にマフラーを巻いて、ビキニを着せて」と指示を出したとされる。当該投稿はすでに削除済みだが、田辺氏は「作画資料」だと主張していた。 この投稿に対して、工藤さんは不快感を示したと読み取れる絵文字で反応。工藤さんの同僚にあたるSTU48の中村舞さんも、田辺氏に対して「何も面白くないし、誰でもみることができるXでこういうことをやるのはやめてください。前のポストも早く消してください」とリプライを飛ばした。
一連のやりとりを受けて、X上ではSTUファンなどから、田辺氏に対するバッシングが相次いでいる。一部には「互いに合意のうえでの『お約束の悪ノリ』ではないか」という擁護もあるが、中村さんが苦言を呈したことにより、大勢は田辺氏を非難する内容になっている。 そして田辺氏は「私の配慮に欠けた投稿により、皆様に不快な思いをさせ」たとして、「肖像権、生成AI利用に関する意識の低さ、仕事相手であるアイドルとの距離感を見誤った傲慢さ、など反省しております。関連ポストを削除し、現在関わりのあるグループとの取引停止をさせていただきました」と謝罪投稿を行った。
この事案がなぜ炎上したのかを考えると、大きく3つの論点が浮かぶ。「実在人物を性的消費することの是非」「仕事上の関係にあることによる権力勾配」「生成AIの活用法をめぐる是非」だ。これらに照らしてみると、たとえ工藤さんが納得していたとしても、今回の事案が批判されてしかるべきだとわかる。 ■制作者本人の中にある線引きは、閲覧者には伝わらない 最初の論点は「実在人物の性的消費」だ。前段の説明をしておくと、田辺氏は以前から、工藤さんのグラビア風イラストを投稿していた。ここで生じるのは、影響力を持つ人物がSNSによって拡散することで、世間に「このメンバーは性的消費をしていい相手だ」とお墨付きを与えてしまう問題だ。