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2020.07.31 11:00

医師、時々、ビジョナリスト。2つの顔で地域医療の未来に貢献する男

神奈川県横浜市。JR戸塚駅に直結した商業施設の一角に、見た目には普通の眼科医院がある。

今回紹介するのは、この病院の院長であり経営者だ。

入り口に置かれた消毒液を手に吹きかけてから受付に声をかけると、検温を指示され、スタンドに設置された真新しいタブレット型の非接触型体温計のカメラに顔をかざす。その後、案内されたのは手術室だった。

ステンレス製の戸棚や薬剤の保管庫、使用済みの注射器が入った容器などが部屋を囲み、中央には手術用の大きな精密機器が何台か並べられている。

しばらくして現れたのは、紺色のスクラブ(Vネックのカットソー型の術衣)に水色の手術帽姿の男。戸塚駅前鈴木眼科の院長でありながら、医療法人メビアの代表として合計4つの医院を経営する鈴木高佳だ。

「あまり取材慣れしていないですが」とにこやかに笑いながら鈴木が口を開くと、どことなく感じていた、病院特有の緊張感が和らいだ。

雑談が始まったかと思うと、CRMやAIなど、最新のマーケティングやITの話題が次々と飛び出す。そしてこう言葉を紡ぐ。

「今、プロジェクトマネージャーやCTO候補になるエンジニアを探しているんです」

“町の眼科医”というイメージとは裏腹に、そこから鈴木が語り出したのは「顧客に提供する価値」という、ビジネスとしてのビジョンだった。

医師というよりむしろ、経営者として「より良いサービス」を追求する、彼の真意を探った。

ジャズギターと麻酔科が気づかせてくれた「宿命」


メビアが経営する4つの眼科医院は横浜市内のほか、隣接する鎌倉市などにあるが、そのうち2つは鈴木の母と義母がそれぞれ始めたという。学生時代の鈴木は、親を継ぐために地元の医大に進学したものの、そこからストレートに眼科医になったわけではなかった。

医大での6年間を経て、鈴木が向かったのは米国・ボストン。医師ではなく、当時熱中していたジャズの道を究めるべく、ギターケースを背負ってバークリー音楽大学の門を叩いた。しかし入学から1学期で退学を決める。

「グラミー賞を取る卒業生がたくさんいるような学校に行って、音楽で食っていこうとする人たちの本気を見せつけられました。彼らと過ごしながら自分には何ができるかを考えて、医師免許があるじゃないかと気付きました」



帰国して研修医となった鈴木は、最初の研修として選択科目の中から麻酔科を選んだ。大学病院の大きな手術室でスペシャリストの仕事を目の当たりにし、医療の世界の魅力を再発見した。

研修が終わり、自分の専門分野として、最終的に眼科を選んだ。親の病院を継ぐということ以上に、知的好奇心の塊のような鈴木を惹きつけたのは、最先端の技術だった。

「当時の眼科というのは、医療の中でも技術の進歩がめざましい分野でした。数日の入院が必要だった白内障手術が日帰りでできるようになるなど、今では当たり前ですが当時としては考えられないことが実現しはじめていたんです。人生は一度きり。そうした“変化の波”に乗りたいという思いが決め手になりました」

鈴木は「変化の波に乗る」という言葉通り、その後に登場したレーシックや、水晶体の代わりに遠近両方が見えるレンズを眼内に入れる多焦点眼内レンズといった、眼科の中でも最新の治療法の権威に師事。そして地元の神奈川に戻り、自身の医院を始めた。

より優れていて安全だから、最新技術を選ぶ


メビアが運営する4つの眼科のうち、戸塚駅前鈴木眼科は機器も手術室も、大学病院スペックの設備を揃えている。

なかでも多焦点眼内レンズは、レンズメーカーの話によれば今年3月に月間手術数で日本一になったほどの症例数をほこるという。神奈川県内だけでなく、噂を聞きつけた都内からの患者も訪れる。

新しい手法を取り入れるのは治療法だけではない。

予約の半分以上がWeb経由になっているほか、診察の一部までもオンライン化している。細かいところで言えば、冒頭で紹介した非接触型の体温計も都内の病院ですらまだ珍しい。

なぜ鈴木は新しい医療の形を模索し続けているのだろうか。大学病院ならまだしも、地域医療であれば“粛々と”運営し続けることも可能なはずだ。

「たしかに新しいものにアンテナを張っていますが、新しければいいわけではありません。従来の治療法よりも効果があるか、安全かどうかを見極めています。また、私が運営している病院は都心で働く人が多いエリアにあるので、自費診療でも『より不自由なく暮らしたい』というニーズが相応にあります。それに応えるには、私たちも設備投資や技術、考え方をどんどんアップデートしないと時代、いや、ニーズの変化に置いていかれてしまうんです」



鈴木が提供しているのは、病気を治す医療であると同時に、人々の不便を解消する「サービス」だとも言えるのかもしれない。そう考えると、彼が描くメビアの未来像にも納得がいく。

メビアがITを駆使する背景には、単に新しいというだけでなく、「ユーザーの視点」に立った医療のあり方がある。

サービスという観点で見ると、どの病院にも存在している課題の一つが待ち時間だ。オンラインで診察ができれば待ち時間は事実上なくなり、そもそも病院に行く必要すらなくなる。

折しも新型コロナウイルス蔓延による外出自粛が続き、こうした思想も時代にマッチするようになってきている。

また、予約や診察だけでなく、その後の手術やアフターフォローにも進化の余地があると鈴木は話す。

「マーケティングではCRMという考え方がありますが、これを医療にも応用できるシステムをつくれば、診察後も患者の健康に貢献できる可能性があります。また眼科手術では車で患者の送迎をしますが、スマートモビリティの進化を見ていると病院に来なくても車中診療で完結させられる可能性もあるはずです。そうした仕組みを模索していき、良いノウハウをメビア以外の地域医療にも提供することも考えています」

経営者、ビジネスパーソンとして医療に向き合う


ところで、医療法人は一般的な会社と違うことをご存知だろうか?

医療は人間の生命や安全に関わるため、企業による営利を目的とした病院をつくることができない。加えて、「医療法人は剰余金の配当をしてはならない」ことも法律で定められている。

しかし、鈴木がITやマーケティング、スマートモビリティなどを応用して地域医療の進化を目指す上では、投資家からの資金調達など、ビジネスの枠組みを取り入れる必要も今後出てくるだろう。

「医療業界でいうと精密機器や製薬などがそうですが、患者にとってより良いものをつくるためには資本主義的な仕組みも必要です。まだなんとも言えませんが、今後は会社法人で医療の新しい形を考える構想もあります」

そうした構想があるからこそ、鈴木は現在、手術や診療を他の医師に任せ、“経営者になる時間”を増やしている。

「今までは起業家の本や技術書を読んで空想を広げる程度でしたが、これを実現させるには、技術的な後ろ盾も必要です。従来はシステム構築などを外注していましたが、これからは“技術参謀”として二人三脚でプロジェクトを進めてくれる人を迎え入れたいんです」

患者の顔がリアルに見える現場で奮闘すると同時に、地域医療全体としての革新にも熱意を燃やす鈴木。業界の垣根を超えた仲間が加わった暁には、ビジョンの実現がより加速していくはずだ。

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2025.11.28 16:00

世界ブランドを日本の地でカタチにする──ローカルアーキテクトが紡ぐ、情緒的経営価値

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表参道・銀座に並ぶ世界的ラグジュアリーブランドの店舗。その優美な空間の裏には、原案デザインやスケッチなどの本国デザインを日本の“場”に適した形で具現化していくローカルアーキテクトの存在がある。ブランドの世界観を守りながら、いかに日本の現場で心地よい空間を生み出していくか。2人のローカルアーキテクトが「空間が創る、情緒的経営価値」の最前線を語り合った。


世界的ラグジュアリーブランドの店舗設計で国内トップシェアを誇るGARDE。ブランド哲学を空間に落とし込む「情緒的経営価値の創造」をキーワードに、リピート率8割の圧倒的な信頼を得ながら業界内で確固たる地位を築いてきた。その成長を支えているのが、本国デザイナーが描く店舗空間デザインを、日本の法規制や施工条件に適合させながらカタチにしていく「ローカルアーキテクト(LA)」たちだ。

2014年にGARDEに入社し、数々の世界ブランドの店舗設計を手掛けてきた土屋由香は、「デザイナーの理想を叶えるべく、見えないところで奔走する“究極の調整役”」と自らを定義する。

「本国デザイナーから届いた平面図、パース図を現実に置き換え、法的なチェックやレギュレーション(建築基準)チェックを進めて基本図に落としていくのがLAの役割です。求められたデザインを具現化できるように、あらゆる可能性を探っていくプロセスこそ私たちの腕の見せ所。例えば、店内空間の一部を『まん丸にしたい』という要望があり実際には難しかったとします。できないというのではなく、『オーバル(楕円形)ならどうか』など、デザインからできるだけ逸脱しない形で提案していけるかどうか。どんな空間を作りたいのかを理解し汲み取って代替案を探し出していきます。そうした根気強いやりとりを重ねることが、お客様との信頼関係を築いていくのです」(土屋)

前職の大手内装会社でも多くの世界ブランドの店舗設計を手掛けてきた土屋。GARDEに来たのは、フラットな組織ゆえ、一人に任される業務範囲の幅に魅力を感じたからだった。

「LAという役割でありながら、いち営業担当のように予算を見ながら、施工者と一緒に店舗の完成までを見届けることができます。案件全体のコストや納期を管轄するプロジェクトマネージャー(PM)とは常に意見交換しながらタイムリーな連携ができる。コンパクトな組織規模ゆえに意思決定が早く、本国デザイナーの要望とこちらの提案がパチンとハマったときの気持ちよさが、仕事の醍醐味ですね」(土屋)

2024年12月にジョインした中澤敬史は、「世界の一流ブランドほぼすべてに携わっている」GARDEの実績に惹かれて入社を決めた一人だ。前職は国内の設計事務所で、プレミアム酒類ブランドの海外進出プロジェクトを手掛け、アメリカでの生産施設設計を担当してきた。いわば“本国デザイナー”の立場にいたところから、彼らの思いを汲み取る逆サイドに立つことで、これまでの経験が生きるのではないかと考えた。

「いちブランドに長く携わってきた前職と比べ、GARDEではさまざまな経営理念やブランドフィロソフィーを持つお客様の仕事を手掛けることができます。それぞれの考え方が空間建築や内装にどう反映されているのかを学びたいと思いましたし、前職でデザイン意図を伝える側だったからこそ、今度はその意図を実現するスキルを磨きたかった。担当したブランドや企業のことはできる限り調べ尽くし、誰よりも私自身がそのブランドのファンになっていきます。デザインの背景にある思いを想像し、一緒に作ろうという思いで動けることが大切だと思っています」(中澤)

入社して1年未満で、すでに3大コングロマリット傘下のラグジュアリーブランドを担当している中澤。メンバーを信頼し任せる背景には、「お客様と直接やりとりができるポジションに就き、実務経験を積むことが何よりも学びになる」というGARDEの思いがある。

「実際に、店舗空間が完成し販売スタッフが入って動き始めると、それまで目に入らなかった改善点が見えてくることがあります。例えば、お客様の動線を考えればドアの位置を変えたほうがよかったと気づかされたり、販売スタッフから『ここに棚があれば使いやすそう』と言われたりしたこともあります。完成したものをすぐに変えることは難しいものの、現場から得た気づきや声を知見として、本国デザイナーに伝えることはできる。経験を積めば積むほど、今後の提案に生きていくだろうと感じています」(中澤)

完成ぎりぎりまでデザイン変更の要望が届き、何度もコミュニケーションを重ねて実現可能なラインを見出していくのもLAの日常だ。「できる限りどこまでもデザイナーに寄り添う」立場でありながら、ブレずに持っているのが消費者目線だと土屋は言う。

「店舗空間を訪れ、購入を決めるのは消費者の皆さんです。ブランドの世界観を感じていただくことはもちろん大切ですが、心地よくなければ買い物はしないでしょう。商品の魅力が引き出され、この店舗だから購入したいと思っていただけるような場を作っていきたい。日本で調達できる建材、土地や気候の特徴などあらゆる要素を加味しながら、心地よい空間を生み出していくことに、妥協せずに向き合っていきたいと思っています」(土屋)

世界水準のESG経営が、信頼の礎に

世界のトップブランドと仕事をしていく上で、GARDE自体がサステナブル経営に先進的に取り組んでいることもまた、パートナーシップをより強固なものにしている。2024年5月には、世界13万社の中で上位15%に付与されるEcoVadisシルバー評価を取得。これは、環境、労働と人権、倫理、持続可能な調達に対する企業の行動と今後の取り組みを認定する世界的な制度だ。環境に配慮した建材・素材への各ブランドのニーズが高まる中で、本国デザイナーへこちらから提案することも増えているという。

「自社で世界水準のESG経営を実践しているからこそ、お客様のサステナブルへの要求を理解し応えていけるのだと思っています。今後はゴールド、さらにプラチナ評価取得へと上位を目指し、一流ブランドの皆さんと同様の高い視座に立っていきます」(土屋)

2025年1月には、NYの一等地・チェルシーに300平米弱のギャラリー「GOCA」をオープンするなど新たな取り組みにも意欲的なGARDE。「事業とのつながりを見出し行動に移していくのがGARDEらしい」と、中澤はその広がりに期待する。

「一流ブランドの店舗空間には、必ずと言っていいほど、ローカルのアーティストが手掛けた絵や彫刻が置かれます。アーティストとのコラボレーションを通じて、ブランド力をさらに高めていく部分があり、アートとのかかわりはとても深い。既存ビジネスとの関連から事業の幅を広げていこうというチャレンジ精神はGARDE特有のカルチャーでしょう。その姿勢に刺激をもらいながら、私も、LAとして得た気づきを事業成長につなげていきたいですね」(中澤)

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Promoted by GARDE|text by Rumi Tanaka|photograph by Yoshinobu Bito|edited by Mao Takeda

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