良鋼を生産し続けていたスエ
ーデンのSandvic社は2022年
9月にAlleima社に社名変更を
した。
サンドヴィックからアレイマ
へ。
なぜ伝統の製鋼メーカーが
社名変更をしたのかはよく
わからない。
サンドヴィックの鋼は非常
に質性が良い。日本でも伝
統的打ち刃物製作ではサン
ドヴィック鋼が多く使われ、
大工道具として普及してき
た。日本の誂え鍛冶が多く
使う。
スエーデン自体が製鉄王国
だが、木炭製鋼を現在も続
けるスエーデン鋼の代表と
もいえるSSAB社をはじめ、
ASSAB社、ウッデホルム社、
サンドヴィック等、優秀な
鋼材を作るメーカーが多く
スエーデンにはある。
日本も鉄鋼大国で日立金属、
大同製鋼はじめ多くの製鉄
製鋼メーカーがある。明治
以降の日本は鉄鋼王国とし
て先進国に並んだ。
製鉄に長けた日本は、良鉄
鋼を産出し、船舶、橋、鉄
道において世界トップクラ
スの立ち位置を占めた。
アウトドアナイフとして優
秀なスエーデンのモーラナ
イフはサンドヴィック→ア
レイマの鋼材を使用してい
る。良鋼だ。
炭素鋼もステンレス鋼もス
エーデンの製品は日本製品
と並んで非常に優秀だ。
キャンプなどでのナイフ入
門用は私はモーラをおすす
めする。廉価でよく切れる。
「キャンプ入門用にはオピ
ネル」というのは、あれは
虚構だ。オピネルは熟練者
向けのナイフである。かな
り手を入れないと使い物に
ならないし、使っている鋼
材の質が非情に悪く、研ご
うとしても水に接触させた
瞬間にどんどん錆びて来る。
炭素鋼としても非常に良く
ない。まるで生鉄のような
鉄板だ。
またハンドルの作りも悪く、
水分により膨張してロック
リングが回らなくなる。
ブレードの防錆処理とリン
グ下の木部を加工しないと
まともに使えない刃物なの
だ。元々はフランスのお土
産用の超激安刃物であるの
で、品質はかなり低い。
日本でも観光地の土産の木
刀は本当の剣道や剣術には
使えないのは日本人なら判
るだろう。また焼き入れの
していないペーパーナイフ
も観光地には土産物として
売られている。
オピネルとは本当はそうい
う類のナイフであって、キ
ャンプの入門用や本格キャ
ンプなどに使えるものでは
ない。
だが、多くのインフルエン
サーやキャンプの素人たち、
また商人によってオピネル
は「創られた神話」として
今世紀2010年あたりからも
てはやされるようになった。
「鉄板打ち抜きの1970年時
点で150円の肥後守もどき、
世界最高!」という文化は
日本には存在しないが、ま
るでそうした事が広められ
るようになったのがオピネ
ル神話だ。決して良いナイ
フではないのに、多くの物
が見えない人たちが熱病に
うなされたようにオピネル
オピネルと言うようになっ
てしまった。オピネルを好
んで使うのは、斯界の実践
に昏い素人だけだ。
一方、モーラは全方位的に
優れている。これは刃物の
質性の実力として。
世界トップクラスの鋼王国
が作るナイフは、お土産物
とはかなり違う。
たとえ金額が廉価であって
も。
モーラナイフは加工作業用
ナイフ含めて数丁持ってい
るが、どれもが非常に高い
品質を持っている。
キャンプ入門用はモーラの
ステンレスがおすすめ。
(モーラ炭素鋼ナイフ)
モーラは2000円台の普及版
から2万円台のフルタングま
で揃っている。
初めて買うアウトドアナイフ。
また、熟練者も使えるナイフ。
それのお薦めは断然モーラだ。
1500円~1800円程で買えてし
まう。だが能力は非常に高い。