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鳥取・島根で震度5強、地震相次ぎ5弱も 長周期地震動の「階級4」
気象庁によると、6日午前10時18分ごろ、鳥取県と島根県で最大震度5強の地震があった。その後も地震が複数回発生。津波の心配はないとしている。
気象庁は記者会見で「この地域では、過去に最初の地震より大きい地震が続いて起きたこともある。今後1週間程度は強い揺れに注意してほしい」と呼びかけた。
1度目の地震の震源は島根県東部で、震源の深さは11キロ。地震の規模はマグニチュード6.4と推定される。
この地震で震度5強を観測したのは、鳥取県西部と島根県東部。震度5強を観測したのは、鳥取県では2016年、島根県では18年以来。震度4の地域は、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県に及んだ。京都府や大阪府、兵庫県、山口県などで震度3を観測した。
階級4「はわないと移動できないほどの揺れ」
鳥取県西部では、ゆっくりとした大きな揺れが長く続く長周期地震動の「階級4」を観測した。長周期地震動は、震源から離れた所の高層建築物も揺らし、階級4は床などにはわないと移動できないほどの強い揺れとされる。
同じ地域でその後も地震が相次いで起きた。午前10時24分ごろに最大震度3、同28分ごろに最大震度5弱、同34分ごろに最大震度2、同37分ごろに最大震度4、同50分ごろに最大震度2を観測した。
気象庁によると、今回の震源がある地域には主要な活断層はないものの、地震活動が活発な地域だという。担当者は「日本はどこでも地震が起こりえる。活断層の有無にとらわれず、備えてほしい」と話した。
原発、規制委「安全機能に異常なし」
原子力規制委員会によると、6日に震度5強を観測した松江市にある中国電力島根原発の安全機能に異常はないという。再稼働した2号機(出力82万キロワット)は運転を継続しており、環境中の放射線量を測定する周辺のモニタリングポストの値にも異常はないという。
島根原発は1号機が廃炉作業中で、2号機は2024年12月に約13年ぶりに再稼働した。建設中の3号機は、稼働に向けて規制委の審査を受けている。
政府、官邸連絡室を設置
鳥取県と島根県で震度5強を観測する地震が起きたことを受けて、政府は6日午前10時20分、官邸危機管理センターに官邸連絡室を設置した。
高市早苗首相は午前11時10分ごろに首相官邸に入った。首相は記者団に「現時点で人的・物的被害は確認中と報告を受けているが、引き続き対応に万全を期す」と説明。「揺れが強かった地域の皆様は、引き続き同程度の地震の発生に注意をいただき、日頃からの備えを改めて確認いただくようお願いする」と述べた。
木原稔官房長官は同日午前の記者会見で「島根原子力発電所をはじめ、原子力施設については、現在のところ異常があったとの報告は受けていない」と話した。
続いた横揺れ 山陰各地で混乱
山陰地方を、最大震度5強となる突然の大きな揺れが襲った。その後も続いた地震に、各地では混乱が広がった。
松江城山公園管理事務所(松江市)によると、国宝の松江城では、地震により天守などが停電した。職員が観光客を屋外に避難させ、けが人や建物への被害は確認されていないという。
島根県は同日午前、災害対策本部を立ち上げた。震度5強を観測した松江市にある県防災危機管理課の男性職員は、「横揺れを感じ、ゆっくりとした揺れが30秒ほど続いた」と話した。
松江市消防本部によると、「地震で転倒してけがをした」といった関連の119番通報が数件入っているという。
境港市などで震度5強を観測した鳥取県も災害対策本部を設置。県危機対策・情報課の担当者は「どんよりとした横揺れが7、8秒続いて、県庁の職員は一斉にもぐった。棚から物が落ちることはなかった」と話した。
震源に近い島根県安来市の防災課の担当者は「長い揺れが何度も来ています。職員は落ち着いて対応しています」と話した。市消防本部によると、同市広瀬町で、地震後に自宅裏の崖が崩れたという通報があった。
鳥取県米子市の市役所では、激しい揺れで棚から本が落ちるなどしたという。揺れが続き、市民や職員に庁舎内での待機を呼びかけた。
水木しげる記念館(鳥取県境港市)では、1回目の揺れで来場者約20人を館外に避難させた。その後も揺れが続いたため返金対応をし、臨時に休館した。
小泉八雲旧居(松江市)は6日の休館を決定した。市によると、NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の放送を受けて、昨年11月の来訪者数は前年同月比4.3倍の2万7172人に増えていた。
山陽新幹線で一時運転見合わせ
交通機関にも影響が生じた。
JR西日本によると、山陽新幹線は6日午前10時20分ごろ、地震の影響で相生―徳山駅間で停電が発生。新大阪―博多駅間で一時運転を見合わせたが、約2時間40分後に全線で運転を再開した。
松江市などを走る一畑電車(島根県出雲市)も地震後に全線の運行を停止した。
西日本高速道路によると、山陰側と山陽側を結ぶ米子道でも、一部区間で一時通行止めとなった。山陰自動車道は6日午後0時40分現在、一部区間で通行止めが続いている。
1度目の地震で震度3以上の地域
1度目の地震で、震度3以上が観測された地域は以下の通り。
[震度3以上が観測された地域]
震度5強 鳥取県西部 島根県東部
震度4 鳥取県中部 島根県西部島根県隠岐 岡山県北部 岡山県南部 広島県北部 広島県南東部 広島県南西部 香川県東部 香川県西部 愛媛県東予 愛媛県中予
震度3 鳥取県東部 愛媛県南予 京都府北部 京都府南部 大阪府北部 兵庫県北部 兵庫県南東部 兵庫県南西部 兵庫県淡路島 山口県北部 山口県東部 山口県中部 徳島県北部 高知県東部 高知県中部 高知県西部 福岡県北九州 福岡県筑後 佐賀県南部 大分県北部