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J/53  作者: 池金啓太
二十三話「世界に蔓延る仮面の系譜」

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用意するもの

翌日静希達は午前中に明利の索敵網を完成させ、午後からは研究所や警戒区域外の見回りを行っていた


明利の索敵網は警戒区域内がほとんどで、その外はまばらにしかない


午後になるとすでに交通規制を始めるのか、軍の人間と現地の警察が共同で道路の検問を始めていた


予め近隣の住民含め多く告知していたためか、その構築を邪魔するような車両などは少なく、なかなか効率的に交通規制をすることができている様だった


もっとも、交通規制を行っているのは車が通れる程度の道のみ、人が通れる道に関しては能力者の索敵や立ち入り禁止の立札が立てられているだけなのが現状である


無理もない、交通規制をするだけでも相当な人員が必要な上にそれを維持、見張るのにも人手が必要になる、研究所の周りの大きな道を塞ぐだけでもかなりの人員を必要としているのだ、細かい道一つ一つを確認できるほど余裕はない


そんな中静希達は一度研究所の方へ足を運び、召喚陣の状態を確認するのと同時に現場指揮を任されているモーリスの元へとやってきていた


「なに?無線と通訳を?」


「あぁ、今こうして話せているのは俺の能力の応用のおかげでね、それも距離がありすぎると効果がなくなるんだ、この場に残す奴らのためにも通訳が必要なんだよ」


静希は息をするかのごとく嘘を吐いて見せるが、その場にいる全員がそうなのかと信じてしまう、実際異国の言葉を話しながら意志疎通ができているという事実が静希の嘘に信憑性を持たせていた


実際はオルビアのおかげなのだが、それをわざわざ言う必要はないのである


「わかった、明日までに手配しよう、無線は人数分でいいのか?」


「可能な限り高性能な奴を頼むよ、かなり動くだろうからな、もちろん傍受してくれても構わないぞ?そのつもりで通信するから」


「・・・そうか、それは助かる」


静希達の使う日本語は世界でもかなり難易度の高い言語のひとつである、なにせ最後まで聞かなければ正確な意味がわからない英語などの言語と異なり、途中までの内容だけで意味が通じることがあるのだ


しかも丁寧な日本語を日常的に使うような人間は、現代においては数少ない、略称だったり、崩し言葉だったりと、本来の言葉とは全く違うものを使うことが増えている


オルビアの翻訳が切れた状態で早くしゃべれば、いくら傍受し通訳がいたとしても内容を知ることは難しくなる


しかも静希は傍受されることを前提にこちらの手の内などを明かす単語を一切使わずに会話するつもりだった


どういう意味が込められているのかを知っていなければ理解できない類の会話、暗号というには少々物足りないかもしれないが、あらかじめキーワードを決めておけば問題なく意志疎通はできる


相手としては隠れてその内容を傍受する予定だったのだろうが、先に言われたことでその優位性を失っていると考えているだろう


傍受してもいいけど意味ないよ


静希があえて言葉にしたのは、そう言う意味を込めているからでもある


国外での行動はただでさえ面倒なのだ、日本に存在する悪魔の契約者というだけで警戒されるのに、行動先の人間が静希の実力やらを把握しようとするかもしれないのだから気を付けなければいけないことだらけである


もっとも、そんなに簡単に手の内を見せるような静希ではないが


「無線の方も明日までには用意しておこう、明日は何時ごろから活動開始する予定だ?」


「召喚が確か十時に行われるんだったよな?なら八時よりは早くこっちについて準備を進めておきたい、早けりゃ七時くらいだな」


静希の言葉に陽太が一瞬嫌そうな顔をする、早く動くという事はそれだけ早く起きなければいけないという事である、十時からであれば九時に起きればいいんじゃないかなとか考えているのに気付き、鏡花は陽太の体を肘で小突いた


実際、あまり早すぎてもいけないのだが、遅すぎてもいけないのだ


しっかりと休息をとらなければいけないというのもあるが、あまりに早く起きすぎると体にも微妙に変化が生じる、具体的には朝食が入りにくかったり、体が目覚めていなかったりという弊害が起こる、何より長時間の警戒はそれだけで体力を使う


遅すぎればその分準備する時間が削られるし、何より予想より早く動き出した場合に対処できなくなる、二、三時間ほど早く行動しておくのが時間的には一番いいのだ


「わかった、それなら少し早めに迎えを行かせる、そのつもりで行動してくれ」


「了解した、今日は引き上げるけど、明日までの対応は任せるよ、もし何かあればすぐに連絡してくれ」


今日に何か動きがないとも限らない、万が一の場合は深夜にもたたき起こされるかもしれないのだ


以前一度そういう事があっただけに油断できないのである


「ところで、召喚陣の様子はどうですか?すでに完成したんですか?」


「いや、完成させるのは直前にする予定でいる、完成させて他の誰かに勝手に使われてはかなわないからな」


なるほどと静希はつぶやき感心していた


以前聞いた話では、そもそも召喚陣を作るのにはたくさんの時間がかかり、同時に技術が必要になるそうだ


そんな中実験開始の直前に完成するように時間を調整できるというのはかなり技術が高い証拠でもある


いうなれば長距離マラソンなどでゴールする時間を調整しているようなものだ、普通はそんなことはできないが、それができるというのはそれだけ技術がある証拠でもある


引き続き予約投稿中


かなり急いで投稿しているので誤字チェックとか全然出来てない・・・!


これからもお楽しみいただければ幸いです

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