シャニマスに学ぶ「現実的」な絵の描き方
絵描きとしてこんなことを思ったことはないでしょうか。「明るくてポップだけど現実的な絵を描きたい」と。
そもそも何故「現実的」を取り入れるのでしょう。
それは「地に足着いた感」を求めているからに他なりません。キャラをクロマキーで切り抜いたような背景では、それを得られないからです。キャラの存在感、そこにいるという奥行きのある空間という説得力、そういったものは「キャラと背景が地続き」でないと得られないものです。
そんな絵を描きたいときはシャニマスの絵を参考にしましょう。
何故ならシャニマスの絵は「現実」を描いたものが多いからです。その中に一部、ただの派手背景のキャラ絵で終わることなくそのシチュエーションを切り取ったテクニカルな絵が用意されています。
尤もアイドルの絵なので現実味がないものあります。が、あくまで「クロマキー合成ではなく宣材写真用のセットで撮影」として現実感を演出する絵も多いです。
またこの「現実を描く」に関しては別ゲーのシャニソンが徹底しているのですが、その解説は別の機会に。
実物を見た方がわかりやすいです。「一見派手背景のキャラ絵だけどよく見たら現実」の例をどんどん見ていきましょう。
まずはウォーミングアップ。一見「派手なキャラ絵」ですが、よく見ると後ろ姿のメイドが描いてあります。誰がどう見てもこの絵になくても成立するものです。机もなくても成立します。それでも描いた理由は言わなくともわかるでしょう。不思議空間ではなく現実だという明確な根拠で、ハートを向ける先の閲覧者をより強く追体験に導くためです。
この絵の詳細な解説は以下の記事で。
キラッキラなエフェクトに高そうなスイーツの山、クリスマスツリー、プレゼントや雪の結晶のオーナメント。一見するとただの派手背景のキャラ絵ですが、背景をよく見ると天井空調と照明があります。本来絵としてなくても成立するものですが、これがあるだけで「クリスマスのホテルビュッフェであろう」という空間が誰の目にも見えてきます。
派手な振袖に負けない赤と白の背景。振袖、神社、おみくじ掛け、ということで正月ということがわかります。なお振袖の色、模様、手首が出ていることから「子供っぽさ」の演出もありますがそこには触れません。
クロマキー合成的な背景ではなく「撮影用のセット」であることが誰が見ても明らかです。わざわざこうしているということですね。
また、パース的には膝上と膝下で分割されていて正しくはありませんが、「実際に人間が見たらこうなる」という意味では自然な演出ではあります。よくよく考えてください。近くの人間の上半身を見ていたら、普通は足なんて見えないんですよ。
これに関連して、以下はよく見たらクロマキーじゃなくて撮影用のセットシリーズです。
よく見たらライブ会場シリーズ。アイドルなので探すと結構多いです。
はい。軽く見てきましたが如何でしょう。
「派手な絵だけどキャラと背景が地続き」はどうすれば描けるのかわかりましたでしょうか。
そうです。センスです。なんてことはありません。そんなものいくらでも後天的に獲得できます。
重要なのは「絵に必要なパースを考えて描く」です。身も蓋もありませんね。しかしパースが狂っていたらクロマキーはおろかクソコラにしかなりません。
そしてあくまで「絵に必要なパース」です。正しいかどうかはそんなに関係ありません。実際正確性で言えば怪しい絵も多いです。
が、そんなの関係ねぇなんです。最低限の説得力さえ担保できれば「絵」として成立します。見せたいもののためにいくらでもデフォルメできるのが絵なんです。見ればわかりますよね。
さぁ、パースの勉強をはじめましょう。



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