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日本で働く為に、日本に帰ります!

みなさんこんにちは!まずは、記事に目を通してくださり本当にありがとうございます。私は、現在カナダのバンクーバーにある電気自動車系のスタートアップにてWeb/モバイルエンジニアとして働いているHiroshiと申します。

2021年5月にカナダに渡航し、約3年の月日が流れましたが、この度日本への本帰国を決意しました。その過程で大きな葛藤に苦しみましたので、似たような葛藤をお抱えの方のお役に立てればと思い、記事という形でまとめることにしました。

はじめに

Langara CollegeにてWeb/Mobile app developmentを学んだ後、良いご縁に恵まれ、卒業と同時に現職へ就職。ありがたいことに、仕事ぶりを認めてもらえ、就業から半年という異例の早さで20%程の昇給をして頂きました。また、副業のお話もいくつか頂き、とても充実した日々を送ってきました。

2023年12月、CELPIPの受験でCRSにおけるCLBスコアを1ポイント上げることに成功し、Express Entryのスコアは492。最新のSTEMドローの足切りが481点だったことを考えると、永住権の取得までかなり近いところに来たかなという実感があります。

Frogの方々を始め、周りの方々に (本当に) たくさん助けて頂いたお陰で、比較的順調にここまで来れたかなと思っています。

それでも、私は日本に帰るという決断に至りました。
海外在住の方々にとって、
「このままここにいていいのかな?」
「やっぱり日本に住んだ方が幸せなんじゃないのかな?」

といった葛藤はとてもありふれたものだと思います。
かくいう私もその葛藤と真正面からぶつかり続けた結果、今回の決断に至ったわけです。

私の今回の決断を皆さんにおすすめしたい、などとは全く思っていませんが、同じような葛藤をお持ちの方にとって、参考程度の情報になればいいかな、と思ってこの記事を書いています。

この葛藤って、本当にしんどいんですよね。
海外で生活なさっているみなさん、たくさんのお金と時間を使ってそこまでたどりついた方がほとんどだと思います。私もそうです。
だからこそ、手放すのは辛い。私にとっても、日本に帰るというのは、本当に苦渋の決断でした。

私は、このような人生の岐路に立たされた時、大きな選択を迫られた時、岡本太郎氏の「自分の中に毒を持て」という本をよく手に取ります。
「手放し続けることによって自由な自分を保つ」という彼の哲学は、今回も、二の足を踏んでいる私の背中を押してくれました。

今までの自分なんか、蹴トバシてやる。そのつもりで、ちょうどいい。
(中略)
よく考えてみてほしい。あれかこれかという場合に、なぜ迷うのか。こうやったら食えないかも知れない、もう一方の道は誰でもが選ぶ、ちゃんと食えることが保証された安全な道だ。それなら迷うことはないはずだ。もし食うことだけを考えるなら。
そうじゃないから迷うんだ。危険だ、という道は必ず、自分の行きたい道なのだ。ほんとはそっちに進みたいんだ。
だから、そっちに進むべきだ。ぼくはいつでも、あれかこれかという場合、これは自分にとってマイナスだな、危険だなと思う方を選ぶことにしている。誰だって人間は弱いし、自分が大事だから、逃げたがる。頭で考えて、いい方を選ぼうなんて思ってたら、何とかかんとか理由をつけて安全な方に行ってしまうものなのだ。

岡本太郎『自分の中に毒を持て』(青春出版社, 2002年)

どの点に共感するかというのは、人によって異なるかと思いますが、私にとっては、今やバンクーバーはコンフォートゾーンであり、良い感じのスタートを切れた北米でのキャリアから離れることはどちらかというと「危険な道」に類するわけです。その為、感覚的には「日本に帰る」というよりは「住み慣れたバンクーバーを離れて日本に移住する」のような表現の方がしっくりきます。

帰国を決断した理由

今回の決断に至った理由は、大きく2つあります。
1つは、もう1度日本の為に働いてみたいと思うようになったこと。
もう1つは、ライフステージの変化です。

理由1: もう1度日本の為に働いてみたい

永住権が目前にくると、それが改めて自分の人生を長期的に捉えるきっかけとなりました。北米でのキャリアが最もうまくいったケースを想定すると、GAFAMのようなBig Techでエンジニアとしてバリバリやる…みたいなシナリオが思い浮かびますが、それを10年かけて成し遂げたいかと言われると、いまいち心が躍らないな、という気持ちになったんです。

じゃあ自分の次のライフワークとしたいものは何か…?と漠然と考えながら日々を過ごしていたところ、YoutTubeで森岡毅さんのインタビュー動画に出会いました。私はかねてから彼のファンで、彼の著書も数冊読みましたが、日本のもつポテンシャルを心から信じ、本気で日本を強い国にしようという彼の熱い想いに改めて触れると「自分がやりたいのはこれに少し近いかもしれない…」と思ったんです。

日本を今より強くするために、小さくても何か自分ができることをする、ということですね。

最近は「沈みゆく日本」「日本はオワコン」といった論調を様々なメディアで見かけることが多いですよね。(悲しいですが)
人口の減少、統計上では上がっていない給与水準。確かに、日本企業が世界時価総額ランキングの上位を席巻していた高度経済成長の時期と比べたら、日本はかつてほどの輝きを持ってはいないかも知れません。

しかしふと思ったんです。
今海外に住んでる自分も、日本の生産年齢人口減少に加担してしまってるし、日本で働いてたときは、給与交渉なんてしたことなかったなと。結婚して子どもを持つなら1人でいいかな、とも思ってました。

もし同じ考えを持っている人がたくさんいるなら、当然日本の給与水準は上がらないだろうし、人口も増えなさそうですよね。給与も人口も「自然に増える」ものではなく「個々人が増やす努力をする」もののはずなので。

「日本の状況がもっと良くなったら、日本に戻ろうかな」なんてことを私はどこかで思っていましたが「もっと良くなったら」なんて他人事のように思っているうちは、きっと状況はよくならないんだろうなと感じたんです。

まあ、私1人が日本に帰ったところで、当然大きなインパクトはないでしょう。影響度で言うと、国際宇宙ステーションを100基建設するプロジェクトに1円を寄付するようなものだと思います。それでも、誰かが寄付しないと何も始まらないはずですし、1円ずつでも、数が集まればきっと宇宙ステーションだって建設できます。

だからこそ、日本をよりよい国にする為に自分ができることは、
・日本でしっかり働いて成果を残し、積極的に給与交渉をすること
・2人以上の子どもを持つこと
・この思想に共感できる人を増やすこと
なのかな、と思ったんです。

理由2: ライフステージの変化

近頃、自分がやや変人であるということに気づき始め、もうこれから一生独身かもしれないな〜とちらっと思っていた私ですが、運良くそんな私を理解・尊重してくれる素晴らしい女性に出逢うことができ、今年の6月に結婚することとなりました!

結婚するとなると、次に視野に入るのは子育てのことですが、私は日本で子育てをしたいなって思ったんです。

海外に身を置いている (海外といっても、私はバンクーバーにしか住んだことがありませんが) と、日本人の倫理観の高さを非常に強く感じます。
あくまで大まかな傾向ですが、与えられた仕事は基本きちんとやるし、業務連絡も非常にスムーズ。時間も守る。
公的な調査 (World Economic Forum 2016) においても、日本人の「人材の質」は、OECD諸国内で第4位、G7ではトップという結果が出ています。
(現在はちょっと順位が変動しているかも知れませんが)

年明けに、痛ましい飛行機事故のニュースがありましたよね。海上保安庁の航空機側で亡くなった方がいらしたのは非常に悲しいですが、日本航空機側の乗客は全員無事に脱出。これも、日本人の高い倫理感によるところが大きいのではないかと私は解釈しています。

これだけ高い倫理感を育てる日本の教育って、実はすごいんじゃないか?と思い少し調べてみたところ、どうやら小中高の教育は世界的にもかなり高い水準にあるようです。 (以下参考動画)

日本にも色々問題点はあるということは理解していますが、こういったことを踏まえて、やはり私は日本で子育てがしたい、と思うようになりました。
上記動画内でも触れられている通り、大学以降の教育についてはまだまだ改善の余地があるようなので、自分の子供が海外の大学に進学する選択肢はなんとか作ってあげられたらいいな、とか思ってます。

これに加えて、最近双子の甥っ子が生まれたり、父親が70代に差しかかったりというところも理由としてあります。海外に出て挑戦したいことはまあ一旦一通りできたかなと思っているので、子育てのことに加え、これからは少しでも家族に会いやすい環境に身を置くのが、自分にとって豊かな選択肢なのかな、と思っています。

次は何の仕事をするか

こんな心境の変遷があり、実は1月後半からリモートで日本国内向け就活をしていたのですが、つい先週、入社させて頂くところが決定しました!

7月から、自動車メーカーにて、コネクテッドカーアプリのプロダクトオーナーを務めます。エンジニアではなくなります!

私はこれまで、営業、WEBマーケティング、エンジニアと様々な職種を経験し、社数で言うと5社。次が6社目となります。
経歴書が汚いと解釈されることも多いですが、次の仕事は、それらの経験すべてを、英語力含めて余すことなく活かすことができる環境なので、こんな私を評価してくれた次の職場にはひとえに感謝、感謝です。

ありがたいことに、様々な企業様・エージェント様とお話をする中で「礒部さんはプロダクトマネージャー、プロダクトオーナーへの適性が高そうだ」と評価して頂くことが複数回あったので、社会人経験10年の中で、自分の専門性に迷い悪戦苦闘した経験は無駄ではなかったみたいです。汗

まずは向こう4, 5年くらいで、一人前のプロダクトオーナーになり、ゆくゆくは、森岡さんのようにバイネームで知られるような存在になれたらいいな、と思っています。

6月に一度地元の大阪に帰り、6月最終週あたりから横浜近辺に住む予定なので、近辺にお住まいの方々、宜しくお願い致します!

おわりに

とりとめのない記事でしたが、最後まで読んでくださり本当にありがとうございました!
私と同じような葛藤を抱いている方にとって、少しでもお役に立てたならとても嬉しいです。

不定期にはなると思いますが、これからも継続して情報発信は続けていこうと思います。海外から日本国内に向けた就活をリモートで行う際のノウハウみたいなのも今回で一定溜まったような気がするので、その辺のことについてもまたどこかで記事にしようと考えています。

ただ私の根本にあるのは「日本をなんとかしてもっと良いところに、もっと強い国にしたい!」と想う仲間を少しでも周りに増やしたいという想いです。日本は今順風満帆な状況にあるとは決して言えませんが、優秀な頭脳が集まって、ひとりひとりが主体的に行動し続ければまだまだ望みはあると信じています。

P.S.
そういった想いに共感して下さる方、ぜひ以下のデービッド・アトキンソンさんの本を読んでみてください。熱い気持ちになれると思いますよ!

『日本人の勝算―人口減少×高齢化×資本主義』
https://www.amazon.co.jp/dp/B07LFSHW9V

『給料の上げ方―日本人みんなで豊かになる』
https://www.amazon.co.jp/dp/B0BVVGYQ3H


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Hiroshi Isobe 訪問頂きありがとうございました! 少しでも皆様のお役に立てるような記事を作成してまいりますので、また定期的にいらしてください!

コメント

4
信州じいじ
信州じいじ

読んでいて感激して涙ができました。こういう若者が出てきたんだ!日本の行く末を心配していた71歳の私は、胸をなでおろしました。貴方に、かつて明治の青年が抱いた日本人の気概を感じました。陰ながら応援しております。

Hiroshi Isobe
Hiroshi Isobe

Kazさん、温かいコメントを頂きありがとうございます!
私はまだまだ大きな影響を与えられるような存在ではありませんが、かけて頂いたお言葉を無駄にしないようにしっかり頑張ろうと思います。

uyumi
uyumi

カナダで大学生をしている者です。卒業後の進路で悩んでおり、日本に帰る方によっているにもかかわらず、しっかりとした目的や理由をもてているのか自信がなく、モヤモヤしていました。この記事を拝見し、自分の「pro-Japan」の感覚が応援されているような気がして元気が出ました。言語化してくださってありがとうございます!
紹介されているpivotの動画もとても参考になりました。ぜひ友人や家族にシェアしたいと思います。

Hiroshi Isobe
Hiroshi Isobe

uyumiさん、コメント頂きありがとうございます!少しでも共感して頂けたなら嬉しい限りです!カナダに残る人が周りに多かったりすると、自分の決断に自信が持てなくなりますよね。でも、個人的には、自分の奥底にある直感って結構正しいことが多いと思うので、そこを信じてお互いがんばりましょう!私としても、仲間が増えた気がして嬉しいです!

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日本で働く為に、日本に帰ります!|Hiroshi Isobe
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