【本要約】日本人は、もっと国からお金をもらって良いと思う。(著書:つじ 健太郎)|5分ポッドキャスト
「なぜ、国は制度を教えてくれないのか?」——その答えが、この一冊にある。
この本は、元厚生労働省官僚が、行政の裏側と、国民が知らないまま損している制度を教えてくれます。全国民必読、国の本音。
今回ご紹介するのは、つじ健太郎さんの著書「日本人は、もっと国からお金をもらって良いと思う。」です。
1. 著者について
著者のつじ健太郎さんは、元厚生労働省官僚です。2005年に厚生労働省に入省し、医療保険、年金、雇用保険など、社会保障制度の政策立案に携わりました。2019年に退職し、現在は社会保障制度の「伝道師」として、講演や執筆活動を行っています。
「国は、制度を積極的に教えない。だから、国民は損をする」——この問題意識のもと、行政の内側から見た真実を伝える活動を続けています。
本書は、つじさんが元官僚の立場から、国民が知らないまま損している制度と、その背景を暴露した一冊です。
2. 本書の要約
本書は、元厚生労働省官僚が、行政の裏側と、国民が知らないまま損している社会保障制度を解説した告発書です。
つじさんはまず、衝撃的な事実を明かします。「国は、制度を積極的に教えない」と。
なぜか?理由は3つ。
予算が足りない:全員が制度を使うと、予算が破綻する
申請主義:日本の行政は「申請主義」。申請しなければ、給付しない
広報予算がない:制度を広報する予算が、ほとんどない
つまり、知らない人が損をする仕組みになっているのです。
本書では、国からもらえるお金と、その背景が、7つのテーマで解説されます。
テーマ1:なぜ、国は制度を教えないのか?
申請主義の罠
日本の行政は、「申請主義」です。
自分から申請しなければ、給付されません。国から「あなたは対象ですよ」とは、教えてくれないのです。
つじさんは言います。「これは、意図的な設計」と。
全員が制度を使うと、予算が足りない。だから、「知っている人だけが得をする」仕組みにしているのです。
広報しない理由
制度の広報予算は、極めて少ないです。なぜか?
広報すると、申請が増える→予算が足りなくなる→困る——だから、積極的に広報しないのです。
テーマ2:生活保護は、なぜ受給率が低いのか?
受給率2割の衝撃
日本の生活保護の受給率は、わずか2割程度。
つまり、受給資格がある人のうち、8割がもらっていないのです。
窓口での「水際作戦」
つじさんは、衝撃的な内部事情を明かします。
生活保護の窓口では、「水際作戦」が行われている——つまり、申請させないように、追い返すのです。
「まだ働けるでしょ」「家族に頼れませんか?」——こうした質問で、申請を諦めさせる。
これは、違法です。しかし、実際に行われているのです。
生活保護は権利
つじさんは強調します。「生活保護は、憲法で保障された権利」と。
恥ずかしいことではない。遠慮する必要もない——条件を満たせば、堂々ともらうべきなのです。
テーマ3:失業保険を、もっと活用せよ
失業保険の受給率は2割
失業保険(雇用保険の基本手当)も、受給率は2割程度。
なぜか?多くの人が、制度を知らない。または、申請方法がわからないからです。
失業保険でもらえる金額
失業保険は、給料の50〜80%が、90〜330日間もらえます。
例:月給30万円の人→月15〜24万円が、最長11ヶ月
これは、大きな金額です。知らないと、大損するのです。
職業訓練も活用せよ
ハローワークの職業訓練を受けると、失業保険の給付期間が延長されます。
スキルアップしながら、お金ももらえる——活用しない手はありません。
テーマ4:傷病手当金は、最強のセーフティネット
病気で働けなくても、安心
病気やケガで働けなくなったとき、傷病手当金がもらえます。
給料の約3分の2が、最大1年6ヶ月。
これは、非常に強力なセーフティネットです。しかし、知らない人が多いのです。
うつ病も対象
傷病手当金は、うつ病も対象です。
メンタル不調で休職する人が増えていますが、この制度を知らない人が多い。知っていれば、安心して休めるのです。
テーマ5:障害年金は、意外と範囲が広い
うつ病、がんも対象
障害年金は、「身体障害者だけ」と思われがちです。しかし、うつ病、がん、糖尿病なども対象。
意外と範囲が広いのです。
障害年金の金額
障害基礎年金(1級):年約100万円 障害厚生年金:さらに上乗せ
働けなくなっても、生活できる金額です。
申請は難しい
ただし、障害年金の申請は難しいです。医師の診断書、詳細な申請書——専門家(社会保険労務士)に依頼することをお勧めします。
テーマ6:年金は、繰り下げると84%増
長生きリスクに備える
老齢年金は、65歳から受給できます。しかし、繰り下げると、受給額が増えます。
70歳まで繰り下げ:42%増 75歳まで繰り下げ:84%増
長生きする自信があるなら、繰り下げが得です。
繰り下げのリスク
ただし、早く亡くなると、損します。また、繰り下げ中は年金をもらえない——この期間の生活費をどうするか、計画が必要です。
テーマ7:国の制度を、賢く使う方法
情報を取りに行け
国は、制度を教えてくれません。だから、自分から情報を取りに行く必要があります。
市区町村の窓口
ハローワーク
年金事務所
社会福祉協議会
これらに、積極的に相談しましょう。
専門家を活用せよ
複雑な制度は、専門家に頼むのが賢明です。
ファイナンシャルプランナー
社会保険労務士
税理士
費用はかかりますが、もらえる金額が大きければ、十分元が取れます。
遠慮せず、堂々ともらえ
つじさんは強調します。「これらは、あなたの権利。遠慮する必要はない」と。
税金や保険料を払っている対価。堂々ともらって良いのです。
国からもらえるお金の7つの真実
本書を通じて、つじさんが暴露する国からもらえるお金の7つの真実:
国は教えない:申請主義、予算不足、広報予算なし——意図的に教えない
生活保護は権利:受給率2割は異常、水際作戦は違法、堂々ともらえ
失業保険を活用:受給率2割、最長11ヶ月、職業訓練も併用
傷病手当金は最強:給料の3分の2、最長1年6ヶ月、うつ病も対象
障害年金は広範囲:うつ病・がんも対象、専門家に依頼推奨
年金は繰り下げ:75歳まで繰り下げで84%増、長生きリスクに備える
情報を取りに行け:自分から動く、専門家を活用、遠慮せずもらう
この7つを知ることが、損しない人生を送る鍵なのです。
本書の核心は、「国は、制度を積極的に教えない。だから、自分から情報を取りに行け」ということ。
日本の行政は、「申請主義」。申請しなければ、給付しません。そして、申請方法は、積極的に教えてくれません。
つじさんは、元官僚の立場から言います。「これは、意図的な設計。予算が足りないから」と。
しかし、これらはあなたの権利。税金や保険料を払っている対価です。
だから、遠慮せず、堂々ともらえ——これが、つじさんのメッセージなのです。
3. ポイントや名言
本書には、行政の真実を突く言葉が数多く登場します。
「国は、制度を積極的に教えない。これは、意図的な設計」
衝撃の告発——元官僚だから言える真実です。
「申請主義の罠。申請しなければ、給付しない」
日本の行政の問題——自分から動かないと、損するのです。
「生活保護の受給率は2割。8割の人が、権利を放棄している」
異常な数字——これは、制度の問題なのです。
また、水際作戦についての重要な指摘も。
「生活保護の窓口では、『水際作戦』が行われている。これは、違法」
内部告発——行政の裏側が明かされます。
さらに、権利についての強調も印象的です。
「これらは、あなたの権利。税金や保険料を払っている対価。遠慮せず、堂々ともらえ」
権利の主張——罪悪感は不要なのです。
4. 感想・レビュー
この本を読んで、行政に対する見方が根底から変わりました。
これまで、「国は、国民のために働いている」と信じていました。困っている人を助ける——それが、行政の役割だと。
でも本書を読んで、現実は違ったことがわかりました。国は、制度を積極的に教えない。むしろ、申請させないようにする——この衝撃的な事実に、怒りさえ感じました。
特に衝撃的だったのは、「水際作戦」の存在です。生活保護の窓口で、申請を追い返す——これが、実際に行われている。しかも、違法なのに。
この事実を、元官僚が暴露する——つじさんの勇気に、敬意を表します。
「申請主義の罠」という指摘も、深く納得しました。申請しなければ、給付しない——この仕組みが、知らない人を損させるのですね。
「なぜ、国は教えないのか?」という問いに対する答え——「予算が足りないから」——これは、あまりにも残酷な真実でした。
しかし、つじさんは言います。「だからこそ、自分から情報を取りに行け」と。国が教えてくれないなら、自分で学ぶしかない——この自己防衛の姿勢が、必要なのです。
本書を読んでから、市区町村の窓口に相談に行きました。「こんな制度、ありますか?」と聞くと、「ありますよ」と。やはり、聞かないと教えてくれないのです。
本書の素晴らしい点は、元官僚だから語れる内部事情が満載なこと。外部の人では知り得ない、行政の裏側——これが、本書の最大の価値です。
また、制度の網羅性も魅力。生活保護、失業保険、傷病手当金、障害年金、年金——主要な制度が、すべてカバーされています。
一方で、申請方法の詳細については、やや物足りないと感じました。「どこに行けばいいか」「何が必要か」——この実務的な情報が、もっとあれば完璧でした。
また、地域差についても触れてほしかったです。市区町村によって、窓口の対応が違う——この問題も、重要だと思います。
ただし、それでも本書の価値は絶大です。行政の真実——これを、元官僚が暴露した本は、他にありません。
読み終えた後、行動が変わりました。受け身ではなく、能動的に情報を取りに行く——この姿勢が、自分を守ることを学びました。
5. まとめ
「日本人は、もっと国からお金をもらって良いと思う。」は、元厚生労働省官僚が、行政の裏側と、国民が知らないまま損している社会保障制度を解説した告発書です。
「国は教えない」「生活保護は権利」「失業保険を活用」「傷病手当金は最強」「障害年金は広範囲」「年金は繰り下げ」「情報を取りに行け」——この7つの真実が、損しない人生を導きます。
こんな人におすすめです:
すべての日本人
特に、生活に困っている人
失業・病気で困っている人
行政に不信感がある人
自分の権利を知りたい人
国は、制度を積極的に教えません。だから、自分から情報を取りに行く——これが、損しない人生を送る唯一の方法なのです。
この本を読めば、行政の真実と、もらえるお金のリストがわかります。そして、その知識は、あなたの人生を確実に守ってくれるでしょう。
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