「腸活」と髪の毛の深い関係 腸内環境悪化は抜け毛の原因、発酵食品や食物繊維を摂取して きょうからヘア活
近年、美容と健康の両面から注目を集める「腸活」ですが、実は腸内環境は髪の毛にも関連があります。今回は、そのことについて解説していきます。 【ひと目でわかる】進化するヘアケア機器 マッサージできる「電気ブラシ」に、髪質を改善するドライヤー… 腸は神経細胞が集中して「第二の脳」とも呼ばれ、栄養素の吸収だけでなく、体の免疫機能の約7割を担っています。腸内環境が悪化すると、せっかく取った栄養素が十分に吸収されず、髪を作るタンパク質、ビタミン、ミネラルなどが不足してしまいます。特に、髪の主成分であるケラチンの合成に不可欠なタンパク質やビタミンB群、亜鉛などが足りないと、髪が細くなったり、抜け毛が増えたりする原因となります。 ■ホルモンバランスも影響 女性にとって見逃せないのが、腸内細菌とホルモンバランスの関係です。腸内細菌は、女性ホルモンであるエストロゲンの代謝にも関与しています。エストロゲンは髪の成長期を延ばし、ツヤやハリを保つ働きがあります。腸内環境が乱れると、エストロゲンの適切な代謝が妨げられ、ホルモンバランスが崩れやすくなります。更年期前後の女性に抜け毛が増えるのは、エストロゲンの減少が一因ですが、腸内環境を整えることで、ホルモンバランスの乱れを緩和できる可能性もあります。 さらに、腸内環境の悪化は全身の慢性炎症を引き起こします。腸壁のバリア機能が低下すると、有害物質が血液中に漏れ出し、体内で炎症反応が起こります。この炎症が頭皮にも及ぶと、毛根の健康を損ねる一因となり得ます。また、腸内細菌の中には抗酸化物質を生む善玉菌もいて、これらの菌が減少すると、体内で酸化ストレスが高まり、細胞の老化が促進されれば、髪質の変化や毛量低下にもつながりかねません。 ■ストレスためない生活習慣を 髪のための腸活は、決して難しいものではありません。発酵食品(ヨーグルト、納豆、キムチなど)や食物繊維が豊富な野菜、果物を日々の食事に取り入れ、十分な水分補給と適度な運動を心がけることで、腸の働きは活性化されます。そして、ストレスをためない生活習慣が重要です。質の良い睡眠とリラックスタイムは、腸内環境だけでなく、全身の血流を改善し、頭皮への栄養供給を促します。 腸を整えることは、髪だけでなく、肌の調子や免疫力、そして心の健康にもつながります。ぜひ毎日の食事、睡眠といった、生活習慣を見直してみてください。(クレアージュ エイジングケアクリニック総院長 浜中聡子)