「高齢者虐待」件数は前年比減 被虐待者の多くは認知症 奈良県調査

伊藤誠
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 奈良県は、2024年度に県内で起きた「高齢者虐待」の状況をまとめた。養介護施設従事者などによる虐待は8件(前年度16件)、高齢者の世話をしている家族や親族など養護者による虐待は124件(同147件)で、虐待を受けた高齢者の多くは認知症だった。

 養介護施設従事者などによる虐待では、被虐待者は12人(男性1人、女性11人)で全員が認知症。虐待の種類(複数回答)は「身体的虐待」と「心理的虐待」がともに7件、「介護等放棄」3件。虐待をした施設従事者12人はすべて介護職だった。

 また、相談・通報件数は41件(前年度36件)で、相談・通報者(延べ人数)は「当該施設・事業所職員」9人、「当該施設・事業所元職員」7人、「県から連絡」と「不明(匿名含む)」がともに6人などだった。

 一方、養護者による虐待では、被虐待者125人(男性34人、女性91人)で、うち要介護認定を受けている人は77人、認知症は72人だった。虐待の種類(複数回答)は「身体的虐待」92件、「心理的虐待」47件、「介護等放棄」17件、「経済的虐待」16件など。

 被虐待者から見た虐待者の続き柄(同)は「息子」(47人)、「夫」(40人)、「娘」(18人)、「妻」(13人)、「孫」(5人)などの順で多かった。

 これらの虐待事例に対して、各市町村は事実関係の調査、施設への指導、虐待者からの分離、養護者への助言などの対応をしたという。

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