なんやかんやで有り難い 神と仏の道釈人物画
2025年12月某日
人々を援(たす)け寄り添う神と仏-道釈人物画の世界-
大倉集古館
2025年の年の瀬に、とっても身近な神さま仏さまに会ってきた!
道釈とは、道教と仏教を指す言葉。
というのを今回改めて認識した。
現代では日常で信心に励むって気持ちは薄まっているけど…
折に触れてお世話になっているであろう神さまと仏さま。
その魅力をニヤニヤしながら拝見したのだった。
トータルで、なんかほっこりした気分になった!
第1章 七福神
おなじみ七福神。恵比寿、大黒天、毘沙門天、布袋、福禄寿、寿老人、弁財天。
みなさん品の良いお顔。「七」は何かと良き数字。
こちらはアクが強めの七福神。特にセンターの福禄寿がまるでアウトレイジ。
寿老人は全天で2番目に明るいカノープスの擬人化なのだとか。
鹿を従えていることが多い。
なんとこれ、刺繍で表現されている。しかもすごくデカい。
福星(木星)、禄星(北斗七星の1つ)、寿星(カノープス)の擬人化。
東洋でも西洋でも、星を擬人化するって発想が同じなのが興味深い
アーチスト兄弟の合作。色味といいバランスといい、さすがだぜ。
福禄寿を連想させるアイテムで表現するセンスが好き。
芳中らしい丸っこいフォルムに、たっぷりとたらしこみ~
ちょっぴりシャイな寿老人。
正月用引札とは、年末年始の挨拶時に顧客に配布した印刷物。
どぎつい色味と美人のインサートが気になる。
とにかくめでたさてんこ盛り!
かっこいい~毘沙門天、またの名を多聞天。
腰がクイッと入ったS字ラインで餓鬼を踏みつける。
色彩が美しいし、着物の裏まで細かい柄が施されていて、ずっと見てられる~
毘沙門亀甲が鮮やか。
弁才天(弁財天)のオリジナルは、女神サラスヴァティ。
流れるものすべて(言葉・弁舌・知識・音楽など)の女神。あやかりたい。
「南無阿弥陀仏」の文字で大黒さまを描いている。
とにかく御利益ヨロシクってことで!
高畑勲タッチな大黒さま。
サンタクロースのイメージが投影されているんだって。
節分に神さまをお出迎え~みんな楽しそう!
第2章 江戸のヒーロー
リラックス関羽とS字ラインで控える部下の周倉。
関羽って人気あるよね~台湾ではなぜかビジネスの神さま、みたいなポジションでちょっとビックリしたわ~
ケースに収まらないくらいめちゃめちゃデカい。
幟旗(のぼりばた)なんだって。
こちらもめちゃめちゃデカい鍾馗さん。
デッカい御利益を臨んだのだろうか?
なにかの逸話?子鬼を釣り上げる若衆を励ます鍾馗さん。
アカン!行ったらアカン!な仲間の鬼たち。
顔と衣のメリハリがおもしろ。このギョロ目が白隠ぽい~
とっても仙厓らしいゆる禅画。
賛も読みやすい!「酒こふうてこい よかさかながとれた」
って鬼を肴に一杯やる気満々の鍾馗さん。
疱瘡除けの赤い鍾馗さん。
第3章 仏教の神と仏
普賢菩薩と十羅刹女。女人も成仏できると説く法華経のモチーフで、貴族女性に信仰された。
普賢菩薩を遊女に見立てる。普賢菩薩の乗り物は白い象と決まっている。
能楽の謡曲「江口」より、江口の君と西行の歌問答の場面。
象も問答に参加しているかのよう。
獅子にのるのは文殊菩薩。かわいげのある獅子。美童で描かれるのは珍しいのだとか
変顔を披露するインド帰りの達磨さん。いい顔だ~
歯ぁむき出しでニタァと笑う布袋さん、なんだよね?
黄檗宗の僧侶が伝えた黄檗美術の影響で、パンチが効いた仕上がりになったらしい。嫌いじゃあない。
袋に入っちゃった!穏やかないい顔してる。
丸くて狭いところで安心してるからかしら?
丸い袋は「円相」を表しているとのこと。
いろんな布袋さん。なんか、いろいろあるけど笑っていればいいのかな!って気がしてきたよ。
ひょうたんスリスリ?瓢鮎図?団扇を持ってニッコニコ~
ウエ~イな布袋さん
居眠り拾得にちょっかいを出す寒山。
禅画の大人気モチーフ・寒山拾得をコンパクトに。
カラフルな観音図。白隠がいろんな特徴を入れ込んだとのこと。白蓮華は清浄な仏の心、赤蓮華は仏の救済を意味する。
光り輝く釈迦三尊。周りの弟子たちの表情がめっちゃ細かく描き分けられている。
黒目がちな羅漢さんたち。なんだか味がある風貌。
寄り合いみたいな雰囲気もありつつ、ちゃんと神通力を発揮している。
「ワクワク」みたいな表情の高僧。ジワジワおもしろい。
16だったり500だったりするけれど、神通力で人間を助けてくれる羅漢さんたち。
烏天狗を治療したり、
羅漢さんたちを立体化。
そうそう寒山拾得といえばコレ!みたいな。
とにかく髪の毛ボーボーで爪が長くってニタァな顔で。
髪の毛の描き方が偏執的でいいわあ~
シャシャッと描いたような寒山拾得。かわいい
農夫ヴァージョン?の寒山拾得。箒とニタァが目印。
そもそも文殊菩薩と普賢菩薩の化身が寒山拾得とされているので、農夫に身をやつすのもお手の物だぜ。
江戸時代の文化・文政期に流行した和合神図。
春画展では、顔が男性器と女性器だったなあ~
禅宗の「十牛図」がモチーフ。
悟りに至る過程を童子と牛のを用いて説く。
道理でよく観る組み合わせだと思った~
こっちの子はおっさんみたいな顔なのがツボ。
紙いっぱいの黒い牛はほんのり笑顔で?
第4章 洛中洛外の瓦鍾馗
こんなにたくさんの鍾馗さんが京都にいるとは知らなかった。
しかもみんな個性豊か。豊かすぎる。
写真家の服部正実氏が自分の足で歩いて探しあてて撮りためていた。奈良、滋賀へも。
キャプションとともに楽しめた〜
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