【独自】熊本市電、益城町まで延伸検討 熊本市 TSMC進出による渋滞緩和へ 空港バスやアクセス鉄道と連携
熊本市が市東部の市電延伸を巡り、東区の健軍町電停から益城町役場周辺まで市域を越えた整備を検討していることが、分かった。台湾積体電路製造(TSMC)など半導体関連企業の集積に伴い、渋滞が慢性化する熊本都市圏の公共交通機能の強化が狙い。
将来を見据えた都市圏交通の在り方を示す「熊本都市圏都市交通マスタープラン」の素案で、延伸先として「益城町役場周辺地区」を明示した。市は現在、東部で健軍町電停─市民病院間の「東町線(仮称)」を計画している。
市電発着点の健軍町電停と益城町役場周辺は直線距離で約5・5キロ。益城町役場周辺と熊本空港を結ぶバスや、県が計画する空港アクセス鉄道との連携を想定している。
レールを延伸する場合、4車線化が進む県道熊本高森線の一部を通ることになり、実現には益城町や県などとの調整が必要となる。今後、事業費や整備効果の検討を具体化させる。
マスタープランは県や市、交通事業者などでつくる熊本都市圏総合交通計画協議会が、25年度中の策定を目指している。20年程度の都市圏の交通施策をまとめる最上位の計画。15年度策定の現行プランでは、市電延伸先について「健軍町~沼山津~益城~空港方面」と示していた。
次期プランの素案では、西区役所とJR南熊本駅周辺まで延伸する案も示した。
市電延伸は、市が15年度から「自衛隊」「南熊本駅」「産業道路」「田崎」「沼山津」の5ルートで検討してきたが、計画が具体化したのは「自衛隊」の東町線にとどまる。
ただ、東町線は市電の運行トラブル多発を受けた市電改革を優先するため、延伸計画を延期している。市は「まずは安全確保最優先で取り組んだ上で、軌道の機能強化を図る検討を進める」と説明している。(馬場正広)
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