「さて。つーわけでどっか気になるところとかあるか?」
「うーん…とりあえず何か食べたいな…」
「飯か。だったら…喫茶室なぎさだな、あそこ見た目の割にけっこーラインナップあるんだぜ」
メロコちゃんの案内で、喫茶室なぎさに寄ることに。静かな店内とは対照的に、メニューはうちの実家並みにあった。なんだいゴッドオブマカロンツリーって。
「ここのズリのみジュースが美味いんだよな〜〜、何にするよ?」
「……ねえ、このスパイシーポテトってどのくらい辛いかな?」
「あ〜〜……それか。それ辛いソースをたっぷりかけてるからめっちゃ辛いぞ」
「なるほど。スパイシーポテトお願いします」
「ぉい?!」
テンション低めの店員さんにポテトを頼んで、お冷を飲んで楽しみに待つ。いやぁ、パルデアについて早速辛いものが食べられるなんてね!
「オマエって辛いもの好きなのか?ノータイムでスパイシーポテト頼んだけど」
「そりゃもちろん!ガラルの辛いものは制覇したと言ってもいいよ!」
「マジかよ。ププリンみたいな見た目してすげえんだな」
「何それ、けなしてる?」
「ちげえよ、オレの知り合いにもフェアリーな見た目して中身は可愛くねえやついるからな。人は見た目によらないってことだ」
まあ確かに…フェアリー使いって結構クセのある人が多い気がする。ポプラさんは言わずもがな、後継のビートさんも色々あるし。
メロコちゃんと話していると、いよいよスパイシーポテトが届いた。この赤いソース…見ればわかる、辛いやつ!!でもガラルのスパイスとは違うな、パルデアオリジナルかな?
「いただきます!」「ほみ!」
ひと口ぱくり。あぁ〜〜、目が覚める〜〜。口の中を支配する刺激!痺れる系じゃなくて燃える系の辛さだ、いいね!でもやっぱり一般向けだからか割とかわいい辛さだな、ひのこ級だ。
「よしフラン、ちょっとクリームかけてくれる?」
「ほみ!」
「なんだよ、味変か?辛いやつに甘いクリームって合うのかよ?」
「いや、辛いものをさらに辛くしただけだよ」
「???」
フランのクリームをかけて、改めてひと口。あぁ〜〜、この包み込むような辛さ!!やっぱりフランのクリームが1番好みの辛さだな。色々食べてきたけどやっぱり帰ってきちゃうなぁ。
「うへぇ、匂いやべえよ。オマエ見た目の割にやばいやつなんだな」
「失礼だな、愛だよ」
「愛ほどやばいやつはねえからな」
こうして僕はスパイシーポテト(強化)を完食し、お会計をすることに。割り勘ね。
「はい、確かにお会計受け取りました…またのお越しをお待ちしております……」
「あ、あの!僕今日パルデアに来たばかりなんですけど…スパイシーポテトのソース、美味しかったです!あれってなんのソースなんですか?」
「あれですか……あれはスコヴィランソースになります」
スコヴィランソース……?スコヴィル値なら知ってるけど、それが名前の由来なのかな?
「知らねえか、スコヴィランっていうハバネロのポケモンがいるんだよ。そいつの出すエキスを薄めて…」
がしっっ
僕はメロコちゃんの肩を掴む。そして真っ直ぐに彼女を見つめる。
「その話……詳しく、聞かせてください」
「え、オマエなんか雰囲気が…」
「僕は今、冷静さを欠こうとしています」
「もう充分冷静じゃねーよ!わかったわかった、話してやるから外出るぞ!!」
メロコちゃんに連れられて、喫茶室なぎさを出る。けれど僕の心は飛び跳ねまくり。だって、話が正しければ辛いエキスを出すハバネロのポケモンが存在するんだから!!そんなポケモン…素敵すぎる!!
イヤッホーーー!!!
アマネ
スコヴィランの話を聞いて冷静さを欠いた。
メロコ
アマネに振り回されるようになる。