村に二店しかないGSのうち一店の継承先が決まる 「インフラの重要拠点」として村がトラック2台や価格表示看板の購入費補を補助へ
長野県青木村内に二つしかないガソリンスタンド(GS)のうちの一つ「望岳小林油店」が設備の老朽化や経営者の高齢化を理由に、東信地方の物流業者に事業を引き継ぐことになった。 【写真】自然に囲まれた青木村
村は事業継承支援のため、灯油などの配達や運搬用のトラック2台、価格表示看板の購入費の半分を補助する。燃料供給事業支援補助金として540万円を盛った本年度一般会計補正予算案を村議会12月定例会に提出し、可決された。
村商工観光移住課によると4年ほど前、同店から廃業の相談を受けた。
村内のもう1店が営業していない夜や農作業の需要がある日曜に利用する村民も多く、村は存続が欠かせないと判断。後継先として経営にノウハウのある法人や個人を探したが、燃料費高騰や電気自動車普及に伴い経営が難しいことを理由に何度か断られ、ようやく継承先を見つけたという。
80代の社長によると約40年たつ地下タンクの取り換え時期を迎え、自身の体力面も心配で「引き継ぎが決まり一安心している」。共に経営する妻は「お客さんと関わらないのはさみしいがスタンドは残る。とてもうれしい」と話した。小林利行課長(56)は「村内のインフラの重要な拠点。防災の面でも存続させる強い思いがある」とした。