【大河べらぼう】てい役・橋本愛インタビュー「いつ 笑顔を見せるのかが楽しみ」 - リリース情報 - 大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」 - NHK

大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」

横浜流星主演!痛快エンターテインメント #大河べらぼう

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【大河べらぼう】てい役・橋本愛インタビュー「いつ 笑顔を見せるのかが楽しみ」

日本橋の本屋・丸屋の娘で、前夫の吉原通いがもとで丸屋が潰れた経緯から、蔦重が店を買うことに反発していたにもかかわらず、共に店を盛り立てるべく蔦重との結婚を決意したてい。謹厳実直で控えめな性格で、漢籍に通じるなど本の知識も豊富なていを演じる橋本愛さんに、蔦重への思いや役についてなどを伺いました。

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武士のような姿に感服

「べらぼう」は第1回から毎回、楽しく見ていました。尊敬する森下さんの作品に参加できることがとても嬉しく、登場を待ち侘びていました。

主演の横浜流星さんの存在は、やはりとても大きいです。

横浜さんをひと言で表すと、武士のような迫力のある方です。お芝居からまっすぐさが伝わり、作品に命や人生をかけて臨んでいらっしゃるのがわかります。一本筋が通ったような体幹や、真摯(しんし)に取り組む姿勢に感銘を受けています。

私のクランクインの撮影は、蔦重さんとていさんの結婚式のシーンだったのですが、まだ重要なシーンの撮影も経ていない中で途中参加する自分をすごく気遣ってくださいました。大河ドラマの主演こそ誰よりも大変なはずなのに、そういった心遣いに本当に助けられています。  

感情の出力調整を大切にしたい

蔦重さんの妻についての情報はほとんど記録に残っていないそうです。版元考証の鈴木(俊幸)さんにお聞きしたところ、実際はおそらく吉原出身の方だったということで、私が演じる日本橋の本屋の娘・ていさんは、森下(佳子)さんが書かれたオリジナルキャラクターになります。過去に生きた人への敬意を抱きつつ、比較的自由にのびのびと演じられています。

ていさんは、責任感が強く真面目で勤勉。漢籍(中国の書籍)を読むほど知識も豊富で、対峙(たいじ)する人の背筋がピンと伸びてしまうような雰囲気をまとった女性です。

台本を読んでまず印象的だったのは、ていさんがあまり感情を表に出さないことでした。もちろん感情が無いわけではないので、どれくらい発露し、どれくらい内側に秘めるのか、出力の調整が課題です。

トレードマークのメガネについては、これまであまりお芝居でメガネをかけたことがなかったので新鮮です。台本には“分厚いメガネ”と書いてあったのですが、初めて実物を見たときは、“分厚い”のはレンズじゃなくて、縁(ふち)のほう!?と思いました(笑)。顔の半分がメガネ、というくらいの存在感なので、今では外すと恥ずかしい気持ちになります。メガネをかけると“ていさんスイッチ”が入るので気に入っています。  

撮影現場の温かさに救われた

大河ドラマに出演させていただくのは「西郷どん」「いだてん~東京オリムピック噺~」「青天を衝け」に続いて4作目で、その中で主人公の妻役は3度目になります。今回は、物語の中盤、第23回からの出演なので、撮影現場に入るまでは正直かなり緊張していました。

視聴者の皆さんがていさんを受け入れてくださるかということも不安でした。

私自身も、これまで蔦重さんと瀬川(瀬以)さんの関係を見守ってきた一人なので、二人の悲恋に胸を痛めながら、その過去を知りながら妻を演じるというのも初めての経験で。

この作品ではとにかく花魁(おいらん)たちがかっこよく描かれているのが印象的で、私自身の中にもその存在が強烈に輝いています。

女性の美しさや強さを描きながらも、客が来なければ飢え死んでしまう、客が来ても心身を酷使することになる。そのやるせなさや残酷さも丁寧に描かれていることが魅力的だと思いました。なかでも瀬川さんは蔦重さんをサポートしながらも、一人の女性として、また、伝説の花魁として懸命に生きている姿がすばらしいなと思いました。

突然私が登場して大丈夫なのだろうか?と、不安な気持ちはずっとあったのですが、クランクインの日を迎え、いざスタジオに入ってみると、顔見知りのスタッフさんが多くいらっしゃることに気づき、少しほっとしました。それからは、知っている方を見つけては自分を「大丈夫」と落ち着かせ、緊張をほぐしています。

共演者の皆さんが優しく迎えてくださったのもうれしかったです。撮影現場では皆さんがいつも仲良くお話しされていて温かい空気感を作ってくださっているので、ありがたく甘えさせてもらっています。特に、吉原(本屋や絵師役の俳優)の皆さんが本当にエネルギッシュなんですよ。毎回パワーをもらいながら、楽しく撮影しています。  

ていが蔦重に惹(ひ)かれたのは必然

ていさんと蔦重さんは第24回で出会いますが、そのときの彼女は、店を失った原因のひとつが耕書堂のせいだと思っているので、やり場のない怒りと恨みに近い感情を抱いています。そんな中、第25回で心情が大きく変化します。浅間山の噴火で灰が降る中、蔦重さんは、困惑する人たちを、誰も思い浮かばない斬新な発想で笑顔にして、街を活気づけたのです。それを目の当たりにしたていさんは、驚くのと同時に、羨ましさと憧れの念を抱きます。人々を明るくしたい、この世を豊かにしたいという気持ちで本作りに励む蔦重さんの姿は、ていさんがかなえることができなかった理想そのもの。2人の性格は違うように見えて、心根には深くつながるものがあります。

本当は店を続けたいていさんの気持ちを、蔦重さんだけがくみ取ってくれました。当時のていさんは父を亡くし、女性としても肩身が狭く、心細い気持ちを抱えていたと思います。そんなときに、同じ志、同じ痛みを持つ蔦重さんと出会い、無意識下でどんどん惹かれていったのではないでしょうか。元夫に裏切られたときのつらい思いから、一旦はその感情に蓋をしますが、ていさんの中でどんどん彼の存在が大きくなっていくのではないかと思います。

感情の表現については、大原(拓)さんはじめ、監督さんたちとそのつど相談しながら演じています。例えば、蔦重さんがていさんに2度目のプロポーズをするシーンでは、「蔦重は50パーセント、ていは80パーセントの恋愛感情がある」と具体的に示してくださることも。でも蔦重さんは恋心にめっぽう鈍いので、それすらも自分でよく気づいていないという、絶妙な表現を求められていました。鈍感な人を演じるのも大変だな、と思いました(笑)。  

楽しみなシーンが目白押し

クランクインしたばかりなので、撮影したシーンはまだ少ないのですが、ていさんとしても視聴者としても期待しているシーンはたくさんあります。例えば、蔦重さんの生い立ちの起源である、母・つよさんの登場。私自身は蔦重さんの気持ちに寄り添いたくなるところですが、ていさんはどうするのか。そのかかわり方なども見どころになってくると思います。

また、(喜多川)歌麿さんの今後も気になります。染谷さんの、幼少のころの唐丸の面影が重なるような繊細なお芝居に、とても感銘を受けています。

ていさんがいつ笑顔を見せてくれるのか。どんなときに笑顔になるのかも楽しみです。不器用ながらも、蔦重さんと一緒にいることで確実に少しずつ変わっていくはずなので、どんなふうに変化するのか、楽しみにしています。

たくさんの人の気持ちを豊かにすることを原動力にしている2人のように、私もていさんを演じながら、少しでも今を生きる人たちが喜びに満ち、豊かになるよう願いを込めて、しっかりと演じていきたいと思います。

 

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