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マドゥロ大統領を拘束、ベネズエラを攻撃 トランプ氏発表
トランプ米大統領は3日、ベネズエラに対して「大規模な攻撃を実施し、成功した」とSNSで発表した。「マドゥロ大統領と妻を捕らえ、ベネズエラ国外に空路で移送した」とも述べた。これに先立つ3日午前2時(日本時間午後3時)ごろ、ベネズエラの首都カラカス周辺では複数回の爆発音と、低空飛行する航空機の音が確認され、一部で停電が発生したと報じられていた。
米国はマドゥロ政権を合法的な政権と認めておらず、カリブ海や東太平洋で麻薬運搬船と認定した船舶への空爆を続けてきた。「麻薬対策」を理由に掲げてきたものの、十分な根拠を示していない。トランプ氏はSNSで、今回の作戦について「米国の法執行機関と連携して実施された」と説明した。ただ、ベネズエラの主権が及ぶ領土に対する攻撃で、国家元首の拘束にまで踏み切ったことで、国際法上の正当性が厳しく問われそうだ。
AP通信などによると、トランプ氏がマドゥロ氏の拘束を発表する前、ベネズエラの政権は「米国による軍事侵攻を拒否する」と非難する声明を出し、全土に非常事態宣言を出していた。
ロイター通信によると、ベネズエラのロドリゲス副大統領は国営テレビに対し、ベネズエラ政府がマドゥロ氏と妻の行方を把握できていないと説明し、「生存していることを証明するよう(米側に)要求する」と述べた。
トランプ氏が主張する攻撃の理由とは
米国はマドゥロ政権に圧力をかけるため、昨年8月からカリブ海への大規模な軍事展開を進め、11月中旬には、原子力空母ジェラルド・R・フォードを中核とする空母打撃群が中南米の海域に展開。12月には、ベネズエラへの出入港を試みる制裁対象の石油タンカーに対し「封鎖」を命じた。同月末にはトランプ氏が、麻薬の積み込みが行われている港湾施設を攻撃したと発言。具体的な場所や方法は明らかにしなかったが、ベネズエラへの初の地上攻撃となった可能性があるとみられていた。
トランプ氏はベネズエラを攻撃する理由について「麻薬や、犯罪者を含む移民を送り込んできた」などと一方的に主張。陸上への攻撃も辞さない姿勢をたびたび示してきた。「麻薬対策」にとどまらず、マドゥロ政権の転覆を促す狙いがあるとの見方も強かった。
邦人約160人の被害は確認されず
日本外務省によると、3日時点でベネズエラには約160人の邦人が滞在しているが、被害は確認されていないという。同省は、ベネズエラ政府が非常事態を宣言するなど「現地情勢は極めて不透明となっている」と注意喚起を行い、不要不急の外出を控え、安全確保に努めるよう呼びかけた。ベネズエラについては昨年12月4日から全土に渡航中止勧告(危険レベル3)を出している。