「第76回NHK紅白歌合戦」の司会を務める有吉弘行と今田美桜(今田写真:西村尚己/アフロ)
「第76回NHK紅白歌合戦」の司会を務める有吉弘行と今田美桜(今田写真:西村尚己/アフロ)
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 昨年大みそかに生放送された「第76回NHK紅白歌合戦」は、午後9時からの2部で平均世帯視聴率35.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、ワースト2位だった一昨年から2.5ポイントアップ、過去最低だった23年から2年連続での上昇となり、3年ぶりに35%を突破した。

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 放送100年の節目となった今年の「紅白」の司会は、3年連続の起用となった有吉弘行のほか、俳優の綾瀬はるか、今田美桜、同局の鈴木奈穂子アナウンサーが担当した。

 出演歌手に関しては、今年も放送前に紆余(うよ)曲折があった。来春のライブツアーをもって活動を終えることから出場が期待されていた「嵐」は出ず、毎年のように待望論が高まる中森明菜の出場もかなわなかった。

 さらに12月には今年初出場を決めたガールズグループ「aespa(エスパ)」の中国人メンバー・ニンニンによる過去のSNSアプリへの投稿に端を発した“キノコ雲ランプ”騒動が波紋を広げるなど、放送前には逆風も吹いたが、結果的に視聴率では過去2年からの巻き返しに成功した格好だ。

 今年の「紅白」についてエンタメ誌のライターはこう語る。

「SNS上でも『今の時代に30%を超える視聴率は素直にスゴイ』や『最近は良く知らない若い歌手やグループが多かったけど、昨年の紅白はベテラン歌手の活躍も見られて良かった』など好意的な声が目立ちます。もっとも、裏番組に助けられたという側面もあると思います」

 そんな昨年の「紅白」で番組の盛り上げにかなり貢献したと思われるのが、ベテラン勢の活躍だ。大手レコード会社のスタッフは語る。

「何と言っても、矢沢永吉さんの存在は無視できないでしょう。76歳にしてあの圧巻の歌唱とパフォーマンスは、ファンならずとも多くの視聴者の心を揺さぶったと思います。最後に有吉さんから一言を求められて『紅白歌合戦、出させてくれてありがとうございます!』という笑顔の返しも良かったですよね。実際に『やっぱり矢沢はスゴイ』や『元気をもらった』といった声も多かったですね。一部からは『歌唱時間が長すぎる』『(前年の)B‘zと演出が被る』などの意見もありましたが、ほとんどの視聴者は好意的に受け止めたはずです」

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