SVシングルシーズン35(レギュJ)で使用して最終6位だった構築。
TN:'S/' The Way
レンタルはしざよさんに作ってもらったのでありません。
コンセプト
- ディンルーのテラスを強く使う
- テラス圧の高いパオアルセ黒バドの3枚を並べることで耐性テラス変化による対応を拒否する
- 毒菱系統の構築に複数の回答を用意する
構築経緯
ディンルーにテラスを切って行動回数を稼ぐことが立ち回りを安定させる数少ない方法であると考えて、削りを残しやすい構成のディンルーから構築をスタート。最初の補完としてはレギュGから使い慣れており、ディンルーと組み合わせた時の相性が最も良いと信じて疑わないスカーフ黒バドレックスを真っ先に採用した。
伝説2枚環境における黒バドディンルーの組み合わせを考えた時、2枚目の伝説にザシアンやコライドンを組み合わせるアプローチには、ディンルーが相手の水ウーラオスやコライドン等と対面した時にテラスを強要されて裏の黒バドレックスの一貫が切れなくなる(=ディンルーにテラスを切りづらい)という問題点が存在していた。悪タイプやノーマルタイプを3体目に選出することでこの問題は回避可能であるものの、伝説を選出に絡めることができず純粋なパワーを落としていることが気になっていた。テラパゴスはタイプ的な要件を満たしているものの、テラス依存度が高いポケモン故にディンルーにテラスを切るコンセプトを満たせない。
レギュJから追加されたアルセウスは伝説の単ノーマルかつ持ち前の耐久によりテラス依存度がとても低く、神速により削れた相手の処理が可能なことから、黒バドディンルーが抱えていた問題を解消しつつ選出パワーも担保できると考えて基本選出として組み合わせることにした。アルセウスの構成はヘイラッシャに選出を歪められないことがレギュJの必須要件であると思っているのでラムの実持ちで草結びを搭載しつつ、単体での純粋な撃ち合い性能・スイープ性能を最大限高められる神速地震剣舞とした。
テラス込みのディンルーでも行動回数を確保することが難しいカイオーガや白バドレックス入りには別プランを取る必要があるため、4枠目にカイオーガやトリックルーム展開に特化しているような白バドレックス入りに出すことができる電気テラステラバースト持ちの襷パオジアンを採用した。パオアルセ黒バド選出時のコンセプトとして、パオジアンの技範囲を最大限に広めてテラス誘発をかけることで、神速やアスビをテラスで透かす対応を封じる作用も期待した。
ここまででミライ白バドや毒菱ルギア軸、対ザシアンへの対応が難しいと思ったので、それらに黒バドレックスとの並びで対応できるように霧払い持ちのゴツメハッサムを採用した。
最後に対黒バドホウオウブリジュラスへの処理ルートが決まっていない、対ホウオウへの処理ルートがまだ少ない、アルセ黒バドミラーや地アルセウスとの撃ち合いに参加できる等の要素を考えたところ、隠密マント持ちカイリューでそこそこ戦えそうだと思ったので、黒バドホウオウブリジュラスを上手くいけばかなり楽に処理できるドラゴンテール逆鱗の両採用型で採用した。
個別解説
ディンルー @ たべのこし
テラスタイプ: どく
特性: わざわいのうつわ
性格: わんぱく
261(244)-130-171(84)-67-123(180)-65
じしん / カタストロフィ / まきびし / ちょうはつ
四つん這いその1。
基本的にアルセ黒バドにテラスを残す必要性が薄いので、コンセプト通りにテラスを積極的に切って暴れることができた。
最終日にフェアリーアルセウスのアシボ裁きが流行していたが、毒テラス+残飯回復とカタス挑発を合わせることで被害を抑えながら処理することができた。地震カタスまで持っていないと挑発アルセウスにPPを枯らされてしまうので、レギュJにおいてこの2ウエポンは必須級だと考えている。
設置技についてはステロと撒菱の選択であるが、ディンルーやコライドンに削りを入れやすく、状況によっては複数回撒いて負荷を上げることができる撒菱を優先した。
鉢巻コライドンやパオジアン、水ウーラオスを選出されやすいので物理方面に厚く配分した。D方面がカツカツなので当然AやSに割く余裕はない。
テラスは草・格闘・フェアリー耐性を得られ、毒を無効化し、毒菱回収等を担える毒。
HB
HD
- 余りでできるだけ高く
- C205EFミライドンの流星群*2を残飯*1込みで約80%耐え
バドレックス(黒馬) @ こだわりスカーフ
テラスタイプ: ゴースト
特性: じんばいったい
性格: おくびょう
185(76)-81-110(76)-211(204)-122(12)-206(140) *A0
アストラルビット / サイコキネシス / かふんだんご / トリック
四つん這いその2。
ダブルではメジャーであるものの、シングルで初めて真剣に採用されたであろう花粉団子は、アルセ黒バドが共通で辛いチオンジェンを処理できるように採用している。アラブルタケで黒バドレックスを見ている人もついでに処理できる場面はあり環境に合っていたと思う。
配分についてはチオンジェンのイカサマやコライドンのスケショで乱数が大きく動いたので、前期からSを削りBを1だけ上げた。ねばねばネットを考慮しなければ206で何も問題ない。
テラスは一貫性ができた時にスイープしやすくなるゴースト。一番はミライ白バド意識なので他で回答を作れるなら耐性テラスにできるかもしれない。
HB
- A189パオジアンの氷柱落とし+氷の礫を約80%耐え
- A200水ウーラオスの水流連打+アクアジェットを約75%耐え
- A187晴れコライドンのフレアドライブを最高乱数切って耐え
- A187晴れコライドンのスケイルショット*5を急所非考慮でほぼ耐え
- 一致イカサマを最高乱数切って耐え(チオンジェン意識)
HD
- C205EFミライドンのイナズマドライブを75%耐え
C
- 余り
S
- 最速スカーフコライドン抜き
アルセウス @ ラムのみ
テラスタイプ: ひこう
特性: マルチタイプ
性格: ゆうかん
223(220)-189(252)-143(20)-142(12)-141(4)-126
しんそく / じしん / くさむすび / つるぎのまい
四つん這いその3。
ヘイラッシャに対応できる物理枠というだけでとても大きな価値を持つ。
ディンルーがコライドンに削りを入れてくれるので、↑2神速だけではコライドンに対する打点が足りない問題を並びでカバーできていたと思う。
剣舞+神速による制圧力を押し付けた時の強力さは言うまでもないが、ディンルーと出した時はこの勝ち筋に依存し過ぎず、パオジアンと出した時はこの押し付けが成立しやすくなっていたと思うので構築作りが上手くいっていたように感じる。
シャドークローがなくても黒バドレックスは選出全体で削ることを意識すれば処理できていたので、ブリジュラスやムゲンダイナを倒せるようになる地震の方が採用優先度は圧倒的に高い。
最初の性格は意地っ張りだったが、ヘイラッシャが被弾→守る→交代→守るで3回復した時に草結びを耐えてくるのがとても大きなストレスだったので、勇敢に変更した。素早さラインを下げた弊害はミラー以外で感じなかった。
持ち物は欠伸や毒菱、聖なる炎を意識したラムの実。発動機会がとても多く、電磁波へのストレスも軽減できたので正解だったと思う。
テラスは余裕がある時にディンラッシャの"アレ"をケアでき、格闘への耐性変化がある飛行。
HB
A
- スイープ範囲を広げるために特化
C
- 草結び*2でH振りヘイラッシャ(残飯回復*3)をほぼ落とせる
パオジアン @ きあいのタスキ
テラスタイプ: でんき
特性: わざわいのつるぎ
性格: いじっぱり
155-189(252)-123(180)-99-85-165(76)
つららおとし / ふいうち / せいなるつるぎ / テラバースト
四つん這いその4。
主にトリル展開を読める白バド入りやカイオーガ入り、ホウオウ+ヘイラッシャ、その他全体的にパオジアンの打点が通っているように感じたら積極的に選出していた。
技範囲に優れる4打点を駆使して相手のテラス誘発を狙うことが大きな目的。テラスを切らせてしまえばゴーストテラスやノーマルテラスによるアルセや黒バドへの耐性テラス処理を拒否することができたり、裏のヘイラッシャにテラスを使えなくなるのでアルセウスの草結びを通すことができた。
パオアルセ黒バドは上をほぼ取られることがないスカーフ黒バドと強力な先制技を持つパオアルセを組み合わせているので、単純な対面選出として見た時も強度のあるものになっていたと思う。
個人的にヘイラッシャやディンルーの技で確2を取れないのは相手目線で厄介だと思っているので、その辺りを意識したB振り。
テラスはカイオーガ、ヘイラッシャ、水ウーラオス、ホウオウに弱点をつける電気。
HB
- A131ディンルーの地震を確定2耐え
- A120ヘイラッシャのウェーブタックルをほぼ2耐え
- A205コライドンのスケイルショットを4発耐え
A
- 崩しの可能性を高める特化
S
- 最速ルナアーラや遅いミライドン意識のSライン
ハッサム @ ゴツゴツメット
テラスタイプ: ノーマル
特性: テクニシャン
性格: わんぱく
177(252)-151(4)-167(252)-67-100-70 *S0
バレットパンチ / とんぼがえり / つるぎのまい / きりばらい
与えられた仕事以外はできないものの、その仕事は概ねこなしてくれた。
役割としては白バドレックスのブリラン宿り木を受けて無傷で黒バドレックスを着地させること、フロルギア毒菱を霧払いで飛ばすこと、ザシアンへの定数ダメージ稼ぎ、対黒バドアルセへの削り辺りになる。
自身の削り性能を高めるためにラストの枠には剣舞を入れた。
テラスはアルセウスやザシアンと組み合わされやすい黒バドレックスへの処理ルートを作れるようにノーマル。
HB
- 他に回す余裕がないので特化
S
- 無補正S0個体 チョッキ以外のディンルーより大体早く、宿り木白バドレックスより遅いライン(Sラインを70にしている白バドはいないだろうという判断)
カイリュー @ おんみつマント
テラスタイプ: ノーマル
特性: マルチスケイル
性格: いじっぱり
191(196)-204(252)-116(4)-108-125(36)-103(20)
げきりん / ドラゴンテール / しんそく / りゅうのまい
雰囲気対応ポケモン。
ホウオウ黒バドへの回答、ヘイラッシャのいないホウオウへの詰め筋、アルセ黒バドへの一貫打点、地アルセウスの処理を目的に採用した。
後述するが採用理由であるホウオウ黒バドブリジュラスに決して安定しているとは言えないため、改善できるのであれば変えた方が良いと思う。
対アルセウスや単純なホウオウ入りを考えた時に一番マシな補完にはなっていると思ったので最終日はこのまま通すことにした。
テラスは黒バドのアスビを透かすためにノーマル。
HB
- A189鉢巻アルセウスの神速*2を約95%耐え
HD
- C205EFミライドンの流星群を確定耐え
- 黒バドレックスからの被弾ダメージが少しでも減るように余り
A
- ↑1ドラゴンテール+逆鱗*2で197-198オボン持久力ブリジュラスを6割で落とせる
S
- ↑1で最速キラフロル抜きのアルセウスを抜ける
- ↑2で最速ミライドンを抜ける
選出について
四つん這いの4匹をこねくり回すことで8割くらいは対応できていた筈。
ディンルーの苦手なポケモンがいなかったり、フェアリーアルセウス入りやコライディンラッシャであれば積極的に選出する。
コライディンラッシャは初手に鉢巻コライドンを出してくることが多いので、終盤は初手黒バドから展開を始めるようにしていた。
ディンルーの体力管理が結構大事になってくるので、一度弱点技を受けてからテラスということはせず、さっさと切ることを意識していた。
カイオーガやトリル展開、ホウオウラッシャ等に選出する。
基本的にはパオジアンから始動することが多い。トリル展開には初手黒バドレックスを合わせ、後発に襷による行動保障があるパオジアンを置いていた。
パオジアンは対面的に切るだけでなく、打点が詰めに必要だと思ったら多少サイクルすることも意識した方が良い。
本当はコライラッシャにも出したいが、蜻蛉始動で動かれた時があまりにも渋いので避けた方が良いと思われる。
四つん這いの4匹はどう組み合わせても強いので、アルセ黒バドがあまり刺さってないと判断した場合はパオディンの同時選出も検討する。
ミライ白バド用選出。
黒バドレックスとミライドンが対面したらディンルーバックして交代際に白バドレックスにカタス、白バドディンルー対面はハッサムに引いて負荷を受けつつ、蜻蛉返りで黒バドレックスを無傷で着地させてからゴテラアスビで負荷をかけていく。
この動きのお陰でサイクル寄りのミライ白バドには読み要らずでそこそこの勝率を確保することができた。
+
or
フロルギア用選出。
キラフロルをアスビで処理しつつ、場の設置技は霧払いで除去して悪タイプに繋ぐ想定。
最悪ディンルーは毒菱を踏んでも残飯挑発でルギアに対して粘っていけるので基本的にはディンルーを優先したい。
アローラベトベトンがいた場合はパオジアンを出した方が良いと思われる。
対ホウオウ黒バド用選出。
ブリジュラスがセットで出されるので、ホウオウを起点に龍舞→ブリジュラス交代に合わせてドラテ→ホウオウが来たら逆鱗を押して黒バドレックスのフェアリーテラスを誘発→最終的にゴテラ黒バドを通す想定をしていた。
黒バドが来てもそれでフェアリーテラスを誘発できる思っていたものの、レギュJからは鬼火が標準搭載されるようになっていたようでプランが崩壊してしまった。
ドラテで黒バドレックスが来た場合はディンルーで鬼火を受け、交代択を上手く合わせて頑張ることにした。
そもそもブリジュラスを再度出された場合、プラン通りになっても6割ぐらいでしか落ちないので非常に怪しい…。
最終日は1回当たり、ドラテガチャでホウオウを引いて黒バドレックスにフェアリーテラスを吐かせてプラン通りに勝つことができた。
+アルセウス以外から
アルセ黒バドミラー。
結局最後まで分からなかったが、勝率が良かったのは黒バドカイリューを軸にした時だったと思う。
アルセウスは立ち回りに絡むイメージが湧かなかったのでほぼ出してない。
ヘイラッシャの絡まないホウオウ入りに出していた。
他にも臨機応変に出すこともあるが割愛。
苦手な相手
アルセ黒バドミラー
こちらのアルセ黒バドから一貫する打点がなく、あまり明確な対策も用意していないのでめちゃくちゃ苦しい。
地割れ
(´ー`)
所感
ディンアルセ黒バドは臨機応変に立ち回ることができ、パオアルセ黒バドは過去の殺スタンやランドバドザシ辺りと似てシステマティックに動かせたので、強固な選出が2つ存在する面白い構築になったと思う。
毒菱展開が流行っていたが、そこに対して霧払い・毒テラス・ラムの実等多くのプランを取れるようにしたことで選出に柔軟性があるところもお気に入りポイント。
今の環境で全てをケアするのであればホウオウやルギア軸を選択すべきだとは思っているものの、先人が既にクオリティの良い構築を開拓しているし、そもそも詰ませよりも崩し切る方が性分にも合っているので、多少合理性に欠いたとしても新しいコンセプトの構築を今後も探し続けていきたい。
レートに関しては8時20分頃に2129くらいあったところからゴミのような選出ミスと連敗を重ねてしまい、1位争いに混ざる権利を失ったので2100に戻して終了という結果になった。普段であればあのレベルの選出ミスはしない筈なので、睡眠を削りながら潜り続けると思考は鈍るものなのだと改めて実感した。睡眠管理とかも含めて最終日なんだろうと思いつつ、やっぱり朝9時まで潜るのは辛いのでポケチャンでは終了時間を変えてほしい。
遅延バグについてはハイパーボール級から上げようとした時に被害を受けたものの、最終日は被害を受けずに済んだ。ただ、被害を受けたプレイヤーが本来いるべき順位に到達できなかった可能性も考えると、悪用するプレイヤーが存在する限りはレートの正当性にも傷がつくと思うので、解消しないのであればSVランクバトルは潜らなくて良いかなとも感じている。
2期連続でムジカ楽曲TNで結果を残して嬉しい(^O^)
Special Thanks
- 構築のレンタルを作ってくれたしざよさん