紅白歌合戦における歌唱時間格差が話題に。垣間見えるエンタメの課題と、2026年に期待されること #エキスパートトピ
12月31日に放送された「第76回NHK紅白歌合戦」で出場歌手ごとに歌唱時間が著しく異なることが物議をかもしています。前半に出場した「CANDY TUNE」「FRUITS ZIPPER」は約1分30秒。新浜レオンさんは約2分。一方、矢沢永吉さんや福山雅治さんは9分以上。大きな差異に「公共放送としてどうなんだ」「90秒で出る意味があるのか」などネット上には様々な意見が飛び交っています。
ココがポイント
【紅白】出演アーティストの歌唱時間“格差”に疑問の声…矢沢永吉「10分独演」の裏で「90秒」の若手も
出典:SmartFLASH 2026/1/2(金)
『紅白』ラストステージのPerfume 歌唱時間は“3分だけ”でファン落胆…特別枠の弊害指摘も
出典:SmartFLASH 2026/1/2(金)
「NHK紅白歌合戦」視聴率35%超え “合格”裏側にあった5つのポイントとは
出典:スポニチアネックス 2026/1/3(土)
9分以上の歌唱者も出た2025年紅白歌合戦 NHKがもっとも大事にしたのはどの歌手だったのか
出典:堀井憲一郎 2026/1/1(木)
エキスパートの補足・見解
巨人は3アウトでチェンジだが、阪神は2アウトでチェンジ。こんなことがあっては選手もファンも黙ってはいません。
ただ、紅白はスポーツではありません。映画のエンドロール、名前が出る順番はもとより、左右どちらに名前が出るかに至るまで、そこには「格」が存在します。多くの人を同じ空間に並べる時“物差し”になるのが格です。
そして、この物差しは不変ではありません。より多くの人を引き付ける魅力を持てば、格は上がります。選ばれないと残れない。厳しい勝負の世界に身を置いている以上、この則から逃れられる人はいません。
ただ、歌唱時間の差異はエンタメの課題を示してもいます。
「ニュースター不在」です。
今はスマートフォンで自分の好きなものだけを見る時代になりました。同じ20歳の女性でも追いかけるものが全く違う。その土壌では局地的人気者は出てきても、国民的スターは生まれない。誰かをエンドロールのメインの位置に持ってくるなら、既に城を築ききったスーパースターに自ずとなる。
あらゆる価値観が激変する昨今、惑星直列のように要素が重なり、大谷翔平選手ばりのスターがエンタメに出てこないものか。そんな思いが頭をもたげる紅白でもありました。