【2026年展望】人口90万人割れ目前の北九州市 暮らして半年の記者が報告 8つの「過去最高」とは
2026年がスタートしました。1963年(昭和38年)、門司市、小倉市、若松市、八幡市、戸畑市による5市合併で誕生した100万人都市、北九州市。2025年9月時点での推計人口は90万494人で、このまま減少が続けば2026年にも90万人割れの可能性があるといいます。 新しい年の北九州市の展望について、FBS報道部・北九州支局の吉原美樹記者の報告です。
【北九州市で暮らして半年】
2025年8月、北九州市支局への異動を機に私は北九州市に住み始めました。鹿児島出身で、福岡にゆかりのない私が感じていた北九州市のイメージは、八幡製鉄所や工藤会など多くの人が想像するもので、新幹線の停車駅もあることから「都会」だとも感じていました。それ以上に印象強かったのは、これまでの異動で北九州市に住んだことのある先輩・上司がみな口を揃えて「住みやすい」「楽しかった」と話していたことです。 その言葉の意味は私も住み始めてすぐに実感しました。空港・駅だけでなく海や山にも近い。ほどよく都会でもあり落ち着いた雰囲気もある。取材で初めて旦過市場を訪れたときには、お店の人の優しさと活気に驚きました。
【人口が減るとどうなる?】
2025年10月には、北九州市八幡西区の黒崎地区で東京ディズニーリゾートのスペシャルパレードを取材しました。パレードは黒崎地区の地域活性化プロジェクト「クロサキスイッチ」の一環で、北九州市によると、この日だけで10万人が詰めかけました。パレードをきっかけに、周辺の商店街にも多くの人が訪れ、私は乾き物を販売する店を取材しました。「こんなに人が集まるのは100年に1回」と喜ぶ声が聞けた一方で、「人の多さがきょう以降、続くことは期待できない、ふだんは閑古鳥が鳴いている」と嘆く声も聞かれました。シャッターが下りた店やテナント募集の張り紙も目立ち、市の課題を実感しました。 100万人都市から90万人都市になり、90万人割れが目前となった北九州市。人口が減るとどんな影響が考えられるのでしょうか。北九州市の担当者に聞きました。担当者は「人口減少が続くことは将来の社会経済活動に大きな影響を及ぼす。例えば税収が減る。そうなると行政サービスや社会インフラの維持が困難になる。その上、飲食業や小売業、公共交通サービスが縮小し、地域コミュニティの機能も低下する。こうなると人口はさらに減少するという悪循環が生まれる」と解説してくれました。