【2026年展望】人口90万人割れ目前の北九州市 暮らして半年の記者が報告 8つの「過去最高」とは
【人口減少数は全国最多】
1963年に5市合併で発足した北九州市は、1979年に107万人とピークを迎えました。しかし、オイルショック後の「鉄冷え」に伴う企業の合理化による人員削減、円高などでの企業の海外移転で流出が進み、2005年には人口が100万人を割りました。総務省によると、2024年は人口減少数が全国の市区町村で最多でした。 北九州市の高齢化率は政令指定都市で最も高く31.7%です。1965年(昭和40年)以降、人口の転出超過が続いていました。こうした中、2024年に数字に大きな変化が表れました。市内への転入が転出を492人上回り、60年ぶりの「転入超過」となったのです。特に若者と子育て世代が増えています。2025年の数字はまだ公表されていませんが、前年と同様のペースで転入が上回っているということで、担当者は2年連続の転入超過となることを期待しています。
【8つの「過去最高」】
潮目が変わった背景には、次の8つの「過去最高」があると担当者は説明します。 ①企業誘致による投資決定額 3886億円(2024年度) ②北九州港フェリー貨物量 5292万トン(2024年) ③北九州空港貨物量 3万6603トン(2024年度) ④U・Iターン就職者 256人(2024年度) ⑤観光・小倉城入場者数 30万人(2024年度)※創建直後を除く ⑥モノレール輸送人員 1254万人(2024年度) ⑦ふるさと納税寄付額 24億7000万円(2024年度) ⑧市税収入 1811億円(2023年度)
【100万都市復活は究極の目標】
2025年10月の会見で、北九州市の武内市長は「人口90万人を下回ることを目前とした施策充実・強化の方向性」を発表しました。雇用・医療・教育の3本柱を軸に掲げるなかで、特に「教育」に力を入れたいと強調しました。北九州市は「全国学力テスト」で全国平均を下回っていて、今後はAIを活用した学習・読書環境の充実や、体験学習の機会を増やしていきたいとしています。 武内市長は「将来の市民の皆さんが北九州市で生きていきたいと思ってもらえるような、都市の総合力を高めていくことに今後も精力を注いでいきたい。それだけのポテンシャル、伸びしろがたくさんある、そこが北九州市の力だと思う。困難があっても立ち上がるのが北九州市なので、そこに向かってあらゆる方々と、市民みんなで北九州市を盛り上げていきたい」と「100万都市」復活を究極のテーマ・目標としました。 「100万都市」復活への取り組みは市民生活にどんな変化をもたらすのか、私も市民の一人として小さな動きも丁寧に見つめていきたいと考えています。