居酒屋で出会ったおっさんと軽いノリで作った組織   作:エドモンド橋本

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その名はN

 

 

 

 チームAライモンシティ到着

 

 「うわあ〜!!すごい!すごい!」

 

 ライモンシティに到着してからヒカリちゃんはずっとぴょんぴょん飛び跳ねては色んな場所を撮影している。よし、そのままデータ容量マックスまで使い切れ。

 

 「ここがライモンシティ、非常に賑やかですね」

 

 「前来た時もそうだったけど、イッシュ地方自体かなり進んだ地方だからな。アカギも活かせそうな技術があればドンドン取り入れてみな」

 

 「はい、観察させて貰います」

 

 ジロジロと辺りを見回すアカギ。頼むからもっと普通に観察してくれ。怪しさ半端ないから。

 

 「アカギさん!親分!」

 

 あたりの写真を撮って回ってたヒカリちゃんが楽しそうに笑いながら俺達の元に戻って来た。ああ、天真爛漫な可愛い女の子のはずなんだけどなあ。このカメラのレンズが俺に向く時はいつも心臓ギュッてなる。

 

 「あれ!あれ乗りたいです!!」

 

 「ん?ゲッ!」

 

 ヒカリちゃんが指を差したのはライモンシティ名物観覧車。これは、マズイ。

 

 「ねえ、親分行きましょ!」

 

 「ウッ、ごめんヒカリちゃん。俺は待ってるから、アカギと乗っておいで」 

 

 「え!?何でですか!?親分も一緒に乗りましょうよ!」

 

 「ごめんよ」

 

 何で何で!と俺の腕を掴んで揺らすヒカリちゃん。申し訳ないが俺はこの観覧車に良い思い出が無いのだ。

 

 「ヒカリ、ボスをあまり困らせるな。私と2人は嫌かもしれないが。ここは我慢してくれないか?」

 

 「そんな!アカギさんと2人が嫌なわけないよ!でもやっぱり、3人が良かったぁ」

 

 グサッ!!俺の心に突き刺さる罪悪感。可哀想なヒカリちゃん。俺なんかとも一緒に乗りたいと言ってくれる優しい子に、俺は嫌だと断る。クソ!なんて酷い奴だ!!でもごめん。本当に観覧車だけはダメなんだ。かつてシロナさんにフラれ、イッシュに逃げた俺が、1人観覧車に乗ろうとした時、何故か一緒に乗りたいと言って来た謎の大柄な男。その男は何故か、観覧車が頂点を目指すに連れて俺との距離を近付けていき……あああああああああああああああ!!!!もう思い出すなあああああああ!!!

 

 「む〜、じゃあこの後バトルサブウェイ行きたいです!」

 

 「勿論良いよ」

 

 「やった!じゃあ親分行ってきます!アカギさん行きましょ!」

 

 「ああ、ボス、すみませんが」

 

 「良いよ。楽しんで来な」

 

 2人は観覧車に向かっていったが、少し離れた所で一度ヒカリちゃんが俺の方に戻って来た。何だ?忘れ物か?カメラは持ってたはずだし。何かあったか?

 

 「あの!バトルサブウェイまでは親分と手を繋いで行きたいです!それも追加で!」

 

 この子本当にあのパパラッチ娘か?めちゃくちゃ甘え上手の可愛らしい少女じゃないか。俺が頷くと、ニコニコして直ぐにアカギの元に戻って行った。俺があの変な男と乗らなければ観覧車がトラウマになる事は無かっただろうに。はあ、俺もヒカリちゃんと観覧車乗りたいよ。あの変質者ぜってぇ許さねえ。

 

 「お、はは」

 

 観覧車に乗るヒカリちゃんが俺を見つけて手を振って来る。アカギ、君はそんな丁寧なお辞儀しなくて良いんだよ。楽しみなさいよ。ヒカリちゃんとアカギの乗ったゴンドラがドンドン高く上がっていき、もう姿は見えなくなった。

 

 「ふう」

 

 観覧車の前のベンチに座り、一息つく。子供と行動するというのは中々疲れるものだな。まあ、楽しいから良いけど。しかし、待つのも1人だと寂しい。俺は腰に付けた6個のモンスターボールの中から、やけに主張の激しい1つを手に取る。

 

 「はあ、おいでハニー」

 

 「ロップ♡♡♡」

 

 ボールから出て直ぐ俺に顔を擦り付けて来るハニー。船に乗ってから一度も外に出してあげられなかったし、たまには良いか。まあ、正直とんでもねえ破壊兵器を裸で放置してる様な感じがして気が気じゃないが。うん、ハニー、破壊兵器と言った事は謝るから俺の唇を奪おうとしないでくれ。そして俺のキーストーンのリングを左手の薬指にはめ替えようとするんじゃない。

 

 「ルー、ロップ♡♡」

 

 「あ、そうだ、言い忘れてたけど。あの時は、ありがとう。やっぱりハニーはよくやってくれるね」

 

 俺はアカギを助けに行った先で、ギラティナと戦闘になった際のお礼をちゃんと言えてなかった為、改めて言葉にする。ハニーはやり過ぎる事があるが、ちゃんと指示に従う、しっかりした子なのだ。そんな思いも込めて頭を撫でてあげる。すると顔が真っ赤になった為、思わず笑ってしまった。

 

 「はは、やっぱりハニーは可愛いね」

 

 「ッロップ♡♡♡♡♡♡ルー♡♡♡♡♡♡ロップロップ♡♡♡♡」

 

 「ゲボベッ!?」

 

 とてつもない強さでハニーに身体を抱き締められた。あ、なんか出る。出しちゃいけないものが出ちゃう。ダメよハニー、君のトレーナーが死んじゃうよ。どうしようかと悩んでいると、目の前に白黒キャップを被った、何処をどう撮ってもイケメンな緑髪の男が立っていた。

 

 「……」

 

 「……」

 

 あ?何じゃあ、イケメンコラ。見せもんちゃうぞ。やったろか。いてかましたろか。俺は生まれつきイケメンという生物を身体が拒絶しとんねん。ハニーの跳び膝蹴り喰らいたくなけりゃさっさと去れ!

 

 「僕はN。君は?」

 

 「あ?俺は、Mr.K」

 

 何で張り合うかな。俺は。

 

 

 

 

 

 




チームAはただの旅行組

カグラ団の服装を統一した方が良いか

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