居酒屋で出会ったおっさんと軽いノリで作った組織 作:エドモンド橋本
最近俺のポケモン達にしっかり運動をさせてあげられていない。ブラッキーや、ファイアロー、ポリゴンZなどは、船の中でもボールから出してあげられる為、何とか軽い運動はできるのだが、グソクムシャやガチゴラスなどは動き一つ一つが重く、破壊に繋がる為、船内のバトルコートでしか運動をさせてあげられない。しかし、もっと激しい運動をさせてあげたい。その為には、やっぱりバトルだよなあ〜。
「てな訳で、ホムラ、バトルしようぜ!」
「死ねと言いたいのですか?」
「どうしたんだよ?」
「貴方ですよ!」
何故そんな悪魔を見る様な目を向ける?俺何もしてないよ?
「私は幹部内ではバトルスキルは高くありません。その上でバトルを申し出るのは殺害予告ですよ」
「そんな大袈裟な、俺のポケモンの軽い運動に付き合ってくれるだけで良いんだよ」
「伝説を完封出来るポケモンの軽い運動の相手は私ではない筈です」
ケチだなあ〜。そりゃ俺より忙しいだろうけど、ちょっとくらい良いじゃねえか。皆部下を持ってから遊んでくれねえからなあ。誰か良い相手は居ないかなねえ。
「ボス、お時間よろしいでしょうか」
「ん?おあ!ジュピターさん!!」
ホムラの部屋を出て、船内をブラブラしていたら声をかけられた。振り返った先には紫髪のセクシー美女、ジュピターさん。あまり接点は無かったがまさか向こうから来てくれるとは。何だろ、飲みの誘いかな?
「急な話しで申し訳ないのですが、一度私とバトルして頂けないでしょうか?」
「良いよ」
やはりこの人は優秀だ。俺の目に狂いは無かった。この人は、俺が何を求めているのかをしっかり理解した上で下から願い出てくる感じ。流石だわ。
「よ、宜しいのですか?」
「もちろん!」
2人で並んでバトルコートに向かう。途中、俺とジュピターさんを見てどこかに連絡を取ろうとするヒカリちゃんとの鬼ごっこが始まったが、それは置いておこう。なんとかバトルコートに到着した俺達はそれぞれの位置に着く。
「いきなさい、ゴルバット!」
「久々の運動だぞ、切り込み隊長」
ジュピターさんのゴルバットと、俺のグソクムシャが向かい合う。
「ボス、どうぞお先に」
「お?あらそお?」
いや〜、優秀だね。グソクムシャの運動だって事でこっちに合わせてくれるなんて。やはり有能なボスの元にいただけあって彼女も有能なのね。それじゃあお言葉に甘えさせてもらおうかな。
「グソクムシャ、いつも通り行こう。出会い頭!」
「シャ!」
力強く地面を蹴ったグソクムシャは、ゴルバットとの距離を一瞬にして縮めて、右腕を振り下ろした。
「ゴバッ!?」
「ゴルバット!!」
そのまま斬りつけられたゴルバットは、目を回して倒れた。え?何で?だって相性悪い筈だし、流石に一撃は。
「ッ戻りなさい!次よ、ドーミラー!」
「みら〜」
「今度はこちらから行きます」
「う、うん、どうぞ」
目の色が変わったジュピターさん。怖いなあ〜、美人がキレると怖いなあ〜。嫌だなあ〜。
「ドーミラー!ヘビーボンバー!!」
「みら〜」
グソクムシャの真上に浮き上がったドーミラーは勢いよく落下してくる。
「受け止めれる?」
「シャ」
高い金属音が鳴り響く。耳を塞ぎながら目を向けると、グソクムシャの爪がドーミラーを掴んでいた。
「嘘!?」
「アクアブレイク」
「シャ!」
一度ドーミラーを離したグソクムシャは、水流を纏った爪をぶつける。グソクムシャの力強い一撃により、地面に叩きつけられたドーミラー。
「ッ!」
「シャ?」
やめなさいグソクムシャ。そんな、こんなもんか見たいな目をするな。首を傾げるな。
「戻りなさいドーミラー。貴方の番よ、スカタンク!」
「スーッ!!」
スカタンク。また面白いポケモンだな。しかし、ジュピターさんによく似合う。愛情を持って育てられているのがわかるし、素敵な相棒なのだろう。だから、あまり酷い事はしたくない。流石にもう分かった。差がありすぎる。俺のグソクムシャは、スカタンクには荷が重い。まあ、手を抜くのも失礼、だよな?
「ポイズンテール!!」
「弾け、そんでもう1発アクアブレイク」
どこが尻尾かわからんが毒々しい色に染まったものを振り上げるスカタンク。それに怯える様子もないグソクムシャは、命令通り、爪で尻尾を弾く。
「スッ!?」
「シャッ」
「スブルッ!?」
先程とは反対の左の爪に水流を纏い、スカタンクに叩きつける。ドーミラー同様、一瞬にして目を回して動かなくなった。
「……」
「……」
「シャ〜」
気まずい空気の中、つまらなそうなグソクムシャのため息だけが聞こえる。やめなさいよ、お前そんな性格じゃなかったじゃないの。昔はオドオドしてた可愛らしい君はどこに消えた。
「ボス」
「え、あ、はい」
「貴方への一生の忠誠を誓います」
俺の前で膝を突き頭を下げるジュピターさん。止めよう。そんな、一方的にボコして、無理矢理忠誠誓わせたみたいになるじゃん。どうしたものかと頭を悩ませていると、物陰からパシャッ!というシャッター音が聞こえる。
「あ」
カメラを構えるヒカリちゃんと目が合った。ニコリと笑うので、俺もニコリと笑みを返す。さて。
「捕まえろおおおおお!!その写真を誰に送る気だああああああ!!!」
何で俺の秘書が俺の首を絞めるかね?
投稿遅くてすみません。
次回からイッシュにかけてを書いて行こうかなと思います。
カグラ団の服装を統一した方が良いか
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YES
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NO