居酒屋で出会ったおっさんと軽いノリで作った組織   作:エドモンド橋本

41 / 133
閑話①カイトから信頼されてるのは誰?

 

 

 

 カグラ団移動式アジト《ノア》

 

 「俺に決まってんだろおお!!」

 

 「私だ」

 

 「アニイでも譲れねえ!!俺だあああ!!!」

 

 「私以外に、誰があの人を制御出来ると言うのです?」

 

 「……絶対……ボク…」

 

 「うっ、今は、あれだけど、これからは活躍する!だから今後はアタシよ!!」

 

 「皆ダメダメ。想像力が足りないよ。私程可愛がられてる人はいないでしょ?」

 

 副隊長以上(プラチナからは隊長のみ)が集められた会議室。しかしそこにボスの姿は無い。幹部メンバーによる激しい論争が続く。これはどういう話かと言うと。

 

 ボスから1番信頼されているのは誰?

 

 「俺はダンナと何軒も梯子して朝まで飲んだことあるぜ?」

 

 「何も時間を共にすれば良い訳ではない。限られた時間でどれだけ色濃い話を出来たかが大事なんです。私は何度もボスとカグラ団についてを語り合いました」

 

 「今全員乗ってるこの船を管理してるのは俺だぜ!!それに俺だってボスとは何度もサシ飲みしてる!!俺と飲むとボスは楽しそうに笑うぜ!!」

 

 「皆さんはボスに気を遣ってるところがありますからね、その点私は、しっかりボスに発言出来ますから、まあ、ボスもそれは理解されているでしょうし。後、何度もボスの部屋で飲んでますよ」

 

 「ッ!ボスの……部屋……ボクは何度もボスの身体に……触れてる……お酒に酔ったボクを……いつも介抱してくれる……」

 

 「ボスに介抱ッ!?いや、そんなのダメよ。ボスの手を煩わせる何て、部下としてあり得ないわ!私何かボスとお酒を飲むといつも……み、実りある話をしてるわ!!」

 

 「あのねえ、私何かボスの部屋に行くといつも歓迎してくれるんだよ?そんな私に比べたら皆まだまだだね。お酒飲んだらお互いのポケモンの可愛いとこを言い合うんだ!!」

 

 「それで、話は終わったか?」

 

 幹部達の論争は1人の男の発言により、終息を迎える。

 

 「彼を見つけたのは、私だ」

 

 「ッぐ!!」

 

 「私は彼と出会ったその場で、この世界を支配する術を聞いた。そして彼は、全て現実にした。アルセウスの存在、そのアルセウスに対抗出来る存在レジギガス、レジギガスの残した巨人の子、レジロック、レジアイス、レジスチル。彼は全てを見せてくれた。そして、私は彼と共に歩んで来た」

 

 圧倒的な信頼。それは他の幹部達とは違うものだと、全員が気付いていた。言葉を交わさなくともサカキはボスの意思を汲み取ることが出来る。しかし、カイトからしてみれば、あいつ何やってんだろと思っている為汲み取られているとは本人は思ってない。

 

 「ん?ふふ、ボスから直接連絡が入った。済まないが私はこれで失礼する。まあ、私は特別なのでな、君達が彼の信頼を勝ち取るのは自由だ。では」

 

 ボスからの直接の連絡。それは幹部達に取って決定的なトドメとなった。他の幹部達にマウントを取れたサカキはウキウキ気分で、部屋を出たが、ボスからの連絡が、酒とってきてくれという完全なパシリ内容に気付くのは数分後である。

 

 「あ、それより、アカギ隊長は何かあるのかい?」

 

 「む、私はまだボスの部下となって日は浅い。特に何かある訳では」

 

 「ガッハッハッハッハ!!そりゃそうだろうぜ!俺達だってダンナから信頼されるまで時間が掛かったからな!!そう簡単には」

 

 「しかし、先日、ボスと親子盃と言うものを交わした」

 

 「親子、盃?」

 

 「何ですかそれは?」

 

 「どうやら、ボスの出身であるジョウトに伝わる儀式の様で、トップと部下が、今後親子の様な繋がりを作る為のものだそうだ。平たい皿の様な器に酒を入れ、それをボスと飲み交わす。最後にボスから、これでお前の生きる意味は俺になった、と言われたな」

 

 「「「「「「「ッ!!??」」」」」」」

 

 「ん?どうかしたか?」

 

 「お、おいマツブサ、お前そんな儀式受けたか?」

 

 「い、いや、受けていない」

 

 「な、何故そんな大切な儀式を、新入りだけに」

 

 「ちょ、ちょっと!アカギ隊長、その時のボスの様子は!?」

 

 「ん?少し照れていたが、どこか嬉しそうだったな」

 

 「ボスーーーー!!!!」

 

 誰よりも先に部屋を飛び出したウシオ。そしてそれを追う様にアカギを除く幹部達が続々と部屋を出て行く。

 

 「どうしたというのだ?」

 

 後にカグラ団にとって恒例となる親子盃。最も名誉ある儀式を初めに受けたアカギは、他の幹部達に圧倒的なマウントを取れている事に気付いていない。そしてこの儀式はカイトがノリで始めただけで特に意味など無い。サカキに酒を取りに行かせて、部屋で寝てるカイトは、幹部達が自身の大切にしている酒を片手に部屋に突入してくる事など気にもして無かった。そして、パシリを受けてるサカキは、当然親子盃など知らない為、結果的に現幹部の中で最後に盃を交わす事になる。二日酔いで不機嫌なカイトに睨まれながら交わす酒は果たして彼にとってどんな味がしたのだろうか。

 

 

 

 

 

 




こういうくっだらない話書いてる時が1番楽しい。

カグラ団の服装を統一した方が良いか

  • YES
  • NO
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。