居酒屋で出会ったおっさんと軽いノリで作った組織 作:エドモンド橋本
「うん、デケエな」
「想像以上でしたね」
無事退院した俺は、ホムラと一緒にナギサシティの船着場に到着した。シロナさんから貰った船を確認する。デカい。ものすごくデカい。
「全員乗船は完了しています。いつでも出航できます」
「そっか、ホムラ、先行っててよ。最後に挨拶済ますから」
「了解しました」
船に入っていくホムラを見送りながら、ボーッとここに来た時のことを思い出す。ホウエンでめちゃくちゃな事に巻き込まれながらも、どこか心の中で楽しさを感じていた。さながら悪ガキの気分で、あれが本当だったからこっちも、なんて気分でやって来たシンオウ地方。昔フラれた女性に再会して、かつての傷心なんて忘れるくらいの会話をした。この前出来たばかりの部下達が伝説のポケモン復活させたり、地元の組織潰したり、普通じゃない環境に、熱くなっていた。居酒屋で出会ったおっさんと軽いノリで作った組織は、神様と対面した。目的は、まだ果たせなかったとしても、確実に前に進んだ。そしてまた、新たな歴史を見つけに行く。
「ふふ、いよいよ行ってしまうのね」
「また帰ってくるよ」
「心配はしてないわ。今回は、ちゃんと見送れるから」
くう〜、行くのやめよっかな?アルセウスにやっぱ普通の幸せがここにあったので世界征服やめます!!って言ったら分かった、って言ってくんねえかな?あの軽いノリの神様なら言いそうじゃね?
「それに貴方のことなら随時チェック出来るから」
「ん?どゆこと?」
「気にしないで」
「分かった!!」
はあ〜、女神の微笑み。これは、素晴らしい。この笑顔を守りたい!!私は!この笑顔を!!ん?どうしたの?シロナさん俺の顔に何かついてる?そんなに近寄ったら……え?
「ふふ、行ってらっしゃい」
「……」
唇に一瞬触れた柔らかいなにか。子供じゃねえんだ。分かってる。これは、これは。あ、あ、あ、そう言う、事だろ。君がそんなに暴れてるって事はそう言う事なんだろ?ハニー。俺は、俺は今。
「あら?どうやら時間みたいよ?」
「シロナさん、俺、絶対戻ってくるから。世界中の神話の真実を知って。立派な男になって帰って来るから。だから待ってて」
「ええ、いつまでも、待ってるわ」
俺はシロナさんと約束を交わして、船内に入る為の階段を上る。ギリギリまでシロナさんに手を振り続けた。
「ああ、ボス、もう出航し、どうしたんですか?そんな悟り開いた様な顔して」
「ホムラ、俺はもうシロナさん一筋の男として生きる」
「ああはい頑張ってくださいね」
コイツ1ミリも期待してねえな。分かってんのか?俺は男として、シロナさんの為に生きると決めたのだ。これはもう立派な恋人という奴だ。
「あ、あの、ボス!」
「ん?ぬお!」
背後から声をかけられ、振り返ると、赤髪の女の子と、紫髪のセクシーなお姉様がいた。この2人は覚えている。入院中に採用したカグラ団の未来!
「か、カグラ団に入団させて頂くことになりました!マーズです!精一杯頑張りますので宜しくお願いします!」
「同じくジュピターです。宜しくお願い致します」
「うん、2人とも宜しくね!デヘヘ」
「はあ」
何か言いたげだな饅頭よ。一礼して去っていく2人を見届けてから取り敢えずホムラの尻を蹴り上げとく。
「あ、そう言えば、人が増えたから4つの部隊に編成した話はみんなに回ってる?」
「イテテ、ひどいな全く。ああ、一応各隊の隊長と副隊長には話してあります」
入院中に、ホムラが言っていたマツブサやアオギリの得意分野を活かす為に、簡単に部隊を編成した。
データ解析部隊《ルビー》
隊長 マツブサ
副隊長 ホムラ
副隊長兼拷問担当 カガリ
平隊員50名
調査部隊《サファイア》
隊長 アオギリ
副隊長兼船長 ウシオ
副隊長 イズミ
平隊員100名
開発部隊《プラチナ》
隊長 アカギ
副隊長 マーズ
副隊長 ジュピター
副隊長 サターン
平隊員 30名
遊撃部隊《エメラルド》
隊長 ヒガナ
平隊員17名
という編成にした。そしてこの全隊の指揮権はサカキと俺にある。基本的には隊長が優秀だと思っている為、まあ何も起きることはないと信じている。
「ボス、出航です」
「そうか、よし!じゃあイッシュに向けて出発進行!!」
5分後
「むぐ、むぐ、んあ!もひいはん!!」
「ヒカリ、食べながら話すのは、はしたないぞ」
「……」
食堂で食事をとるヒカリとアカギ。
「今直ぐ船を戻せえええええ!!!!誘拐犯になるぞおおおおああ!!!」
船のことに対して感想いただきました。
ありがとうございます。
もうこれは船長をウシオにして、後はポケモンの力で何とかしてもうという、ご都合主義で行きたいと思いますw
カグラ団の服装を統一した方が良いか
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YES
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NO