居酒屋で出会ったおっさんと軽いノリで作った組織 作:エドモンド橋本
さっきのよりも軽い神様。しかし、纏うオーラはさっきのよりも比べ物にならない。
「さて、話をしよう。まず人間、君達の名は?」
「カイト」
「シロナです」
その威圧感だけはどうにか出来ねえのかな。まともに話をさせてくれそうだが、緊張からチビってしまいそう。シロナさんの前でそんな失態だけはしてはならない。そんな事になったら腹切りもんだ!
「そうか、私はアルセウス。カイトよ、君は先程までいた私の半身を貰うと言っていたが、あれはどう言う意味だ?」
ああ、やっと面と向かって言えるんだな。俺とサカキがあの日、居酒屋でふざけて言った事だった。でも、神様は目の前にいる。なら、ハッキリと言ってやろう。
「アンタを配下に置いて、俺は世界征服をする」
「ッカイト君」
ごめんシロナさん。後でちゃんと説明する。もう少しだけ待ってくれ。
「そうか、しかし君からは女の事以外に邪なものは感じない。本当に世界征服などしたいのか?」
ど直球に失礼な事を言う神様だな。それじゃあ俺が、女性の事しか考えてねえみてえじゃねえか。
「おっさんに頼まれたんだ。俺が世界の王になる姿が見たいって、変に期待させたなら、叶えてあげなきゃ可哀想じゃん?」
「随分と軽く言うな」
「ダメかな?」
「いや、清々しい。君の事は嫌いじゃないな」
ん?中々好感触。これならいけるか。
「じゃあさ、俺の配下に」
「いや、まだ聞かなければいけない事がある。君は、この世界を支配して、この世界の王になって、そして、どうする?」
ああ、まあ聞いちゃうよね。確かに、俺はこの世界をどうしたい。とか、こうしたいって言うものを持っていない。
「君は、何になる?」
俺がなりたいもの。ガキの頃は本ばっか読んでたし、学者になりたいとか、そんなのはあったかな。カグラ団に入る前は歴史研究家として働いていたし、ほぼ叶った様なもんだ。別にポケモンバトルで世界一とか、考えてもない。でも、何かあった気がする。バカみたいな、意味わかんねえ、夢が。
「お姉ちゃん!この本、読んで!」
「また〜?本当にカイトはこういう本好きね」
「うん!僕好き!」
「はあ、ちゃんとバトルの勉強もしなさいよ」
「うっ、僕バトル好きじゃない」
「少しで良い。後2年頑張ったら、カイトはポケモンバトルをしなくても良いわ」
「本当?」
「ええ、私がこの家の当主になれば、カイトは好きな事を勉強すれば良い」
「好きな事して良いの?ずっと本読んでてもお父さんに怒られない?」
「うん、大丈夫。ねえ、ちなみにカイトは、大人になったら何になりたいの?」
「これ!この本!」
「え、本?それって」
「お姉ちゃん!僕ね」
ああ、あったわ。誰にも言わなかった。姉ちゃんだけに言った。くっだらねえ、アホみてえな夢。なれるかな?こいつを配下にして、世界征服して、世界の、王になったら。
「俺は、神話になりたい」
カグラ団の服装を統一した方が良いか
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YES
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NO