居酒屋で出会ったおっさんと軽いノリで作った組織   作:エドモンド橋本

33 / 133
レジギガス休憩中


なりたいもの

 

 

 さっきのよりも軽い神様。しかし、纏うオーラはさっきのよりも比べ物にならない。

 

 「さて、話をしよう。まず人間、君達の名は?」

 

 「カイト」

 

 「シロナです」

 

 その威圧感だけはどうにか出来ねえのかな。まともに話をさせてくれそうだが、緊張からチビってしまいそう。シロナさんの前でそんな失態だけはしてはならない。そんな事になったら腹切りもんだ!

 

 「そうか、私はアルセウス。カイトよ、君は先程までいた私の半身を貰うと言っていたが、あれはどう言う意味だ?」

 

 ああ、やっと面と向かって言えるんだな。俺とサカキがあの日、居酒屋でふざけて言った事だった。でも、神様は目の前にいる。なら、ハッキリと言ってやろう。

 

 「アンタを配下に置いて、俺は世界征服をする」

 

 「ッカイト君」

 

 ごめんシロナさん。後でちゃんと説明する。もう少しだけ待ってくれ。

 

 「そうか、しかし君からは女の事以外に邪なものは感じない。本当に世界征服などしたいのか?」

 

 ど直球に失礼な事を言う神様だな。それじゃあ俺が、女性の事しか考えてねえみてえじゃねえか。

 

 「おっさんに頼まれたんだ。俺が世界の王になる姿が見たいって、変に期待させたなら、叶えてあげなきゃ可哀想じゃん?」

 

 「随分と軽く言うな」

 

 「ダメかな?」

 

 「いや、清々しい。君の事は嫌いじゃないな」

 

 ん?中々好感触。これならいけるか。

 

 「じゃあさ、俺の配下に」

 

 「いや、まだ聞かなければいけない事がある。君は、この世界を支配して、この世界の王になって、そして、どうする?」

 

 ああ、まあ聞いちゃうよね。確かに、俺はこの世界をどうしたい。とか、こうしたいって言うものを持っていない。

 

 「君は、何になる?」

 

 俺がなりたいもの。ガキの頃は本ばっか読んでたし、学者になりたいとか、そんなのはあったかな。カグラ団に入る前は歴史研究家として働いていたし、ほぼ叶った様なもんだ。別にポケモンバトルで世界一とか、考えてもない。でも、何かあった気がする。バカみたいな、意味わかんねえ、夢が。

 

 

 

 「お姉ちゃん!この本、読んで!」

 

 「また〜?本当にカイトはこういう本好きね」

 

 「うん!僕好き!」

 

 「はあ、ちゃんとバトルの勉強もしなさいよ」

 

 「うっ、僕バトル好きじゃない」

 

 「少しで良い。後2年頑張ったら、カイトはポケモンバトルをしなくても良いわ」

 

 「本当?」

 

 「ええ、私がこの家の当主になれば、カイトは好きな事を勉強すれば良い」

 

 「好きな事して良いの?ずっと本読んでてもお父さんに怒られない?」

 

 「うん、大丈夫。ねえ、ちなみにカイトは、大人になったら何になりたいの?」

 

 「これ!この本!」

 

 「え、本?それって」

 

 「お姉ちゃん!僕ね」

 

 

 ああ、あったわ。誰にも言わなかった。姉ちゃんだけに言った。くっだらねえ、アホみてえな夢。なれるかな?こいつを配下にして、世界征服して、世界の、王になったら。

 

 「俺は、神話になりたい」

 

 

 

 

カグラ団の服装を統一した方が良いか

  • YES
  • NO
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。