居酒屋で出会ったおっさんと軽いノリで作った組織   作:エドモンド橋本

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偉大なる巨人

 

 

 巨人捕獲チーム

 キッサキシティ

 

 「なるほど、お前さんらは学者さんか」

 

 「そうなんだよお爺さん!それでねシンオウの巨人伝説について調べてるんだ!」

 

 「はっはっは、勉強熱心なのだな」

 

 キッサキシティにある古民家。その家主である高齢の男性は、急に話を聞きたいと家を訪れた我々を快く迎え入れてくれた。

 

 「この歳になると話相手がおらんでな。昔話を聞きたいという物好きが向こうから来てくれるとは思わんかったわ」

 

 キッサキシティで1番の博識だと言われている彼は、かつてシンオウ地方の歴史を調べていたようだ。なんとかこの男性から巨人の情報を聞き出せないかと、我々は話を繋げる。

 

 「ガッハッハ!爺さん!人生はこれからだぜ!卑屈になんなよ!」

 

 「貴方のような方は生き字引き。まだまだ、私達も学ばなければいけない事が多くあります」

 

 「はっはっはっはっは!勤勉で悪い事などない。良いだろう」

 

 男は一口茶を飲むと、ゆっくりと話し始めた。

 

 「お前さんらが知りたいという巨人は、レジギガスの事で良いのか?」

 

 「ッ!」

 

 レジギガス。私達が捕獲したレジロック、レジアイス、レジスチル同様のレジという冠名を持つ巨人。間違い無いだろう。

 

 「ッそれ!お爺さん何か知ってる!?」

 

 「お前さんらは、随分珍しい神話を調べておるのだな。まさかレジギガスとは」

 

 直ぐに話に喰らいつくヒガナに男性は驚いた様子で顎髭に触れる。

 

 「我々は巨人伝説と、シンオウ神との関係を調べているんです」

 

 「ほう?面白いところに目をつけたなあ。ワシも昔、レジギガスと神と呼ばれる存在アルセウスについて調べておった」

 

 レジギガスとアルセウス。カイトが戦争を起こしたと明言した2体。やはりこの男性もそれについて知っている。

 

 「巨人と神の戦い。長かった戦いは、アルセウスの勝利に終わった。そしてアルセウスに敗北したレジギガスは、かつての仲間を思い、悲しみから眠りについた。しかし、レジギガスとアルセウスがどう言う経緯で争ったのかは、わからぬままじゃなあ」

 

 「それと、気になるのですが、何故アルセウスはレジギガスにトドメを刺さなかったのでしょうか?」

 

 マツブサの言葉に男は頭を掻きながら答える。

 

 「これはワシの推測じゃが、アルセウスはレジギガスを倒せなかった。だから、何か力を奪う形でレジギガスを無力化し、眠りに付かせた。そう考えておる」

 

 「倒せなかったから、力を奪う」

 

 「とは言えこれは、何の根拠もない仮説じゃ。忘れてくれ」

 

 恥ずかしそうに頬を掻く男性にアオギリがいきなり詰め寄る。

 

 「なあ爺さん!そのレジギガスってのはどこに眠っているんだ!?」

 

 「やめろアオギリ!」

 

 マツブサがアオギリを止めようとするが、男性は恐れる様子もなく、アオギリの問いに答える。

 

 「お前さんらの目の前じゃよ」

 

 「は?」

 

 「キッサキ神殿。レジギガスはそこに眠っておるじゃろう」

 

 確かにここに来た時、かなり大きな神殿が目に映ったが、まさかあんな所に?いやしかし、可能性があるなら向かうべきだ。

 

 「よし!なら早速」

 

 「無理じゃよ」

 

 「え、お爺さん、無理って」

 

 「キッサキ神殿は謂わば重要文化財。誰でもホイホイ入れるわけにはいかない。どうしても入りたいのなら許可がいる」

 

 「許可、それは一体どなたに貰えば宜しいのですかな?」

 

 マツブサからの問い掛けに、男性は目を鋭くさせ、口を小さく開く。

 

 「考古学者であり、シンオウチャンピオンの—シロナ殿」

 

 「ッ!?」

 

 男の口から出てきたビッグネームに、私達は声が出なかった。それでも何とか平常心を保ち、男に一言礼を言って家を出る。皆黙ったまま借りてる宿屋まで歩き、男3人が借りてる広い部屋に入る。最初に口を開いたのはマツブサだった。

 

 「まずい事になった。まさかチャンピオンの許可がいるとは」

 

 「チャンピオンの許可となると、私達の事は全て調べられるだろう。間違いなくマツブサとアオギリが入るのは不可能。どころかその場で逮捕されるな」

 

 「ックソ!だったらもうこのまま入っちまおうぜ!その方が手っ取り早いだろ!」

 

 「馬鹿を言うな!我々の目的はレジギガスの捕獲だが、大切なのはその先のアルセウスの使役だ!その前に問題を起こして追われるような事になってどうする!」

 

 マツブサが正しい。だがアオギリの気持ちも分かる。まさかこんなとこで足止めを喰らうとは。

 

 「とりあえず、カイトさんに連絡取ろっか。下手な事出来ない以上、トップの指示を仰ぐべきだし」

 

 「ああ、頼む」

 

 ヒガナにカイトへ連絡を取ってもらい、指示を待つ事にする。これ以上は、アオギリとマツブサの口喧嘩がヒートアップしてしまう。その前に2人を黙らせる事の出来るカイトからの言葉が必要だ。

 

 「あ!カイトさん!うん、お疲れ。大丈夫だよ。皆優しいから。あのさ、巨人の事なんだけど、なんかキッサキ神殿に眠ってるみたい。それで、入るのにチャンピオンの許可がいるんだよね。うん、え?あ、………うん、えっ!?あ、わ、分かった。うん」

 

 通話を終えたヒガナが自分もよく分かってないと言う顔で私たちの方を向いた。

 

 「何か、許可取れたから入って良いよって」

 

 カイト、私はまだ君の事がよく分からない。

 

 

 

カグラ団の服装を統一した方が良いか

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