• いい正月
    昔の人はよく『いいお正月』と言っていた。最近の人はあまり言わない。思うに、これは戦中だったり、戦後すぐで、正月らしい正月が送れなかったことの反動の表現なのかもしれない。現代ではなんでもその気になれば手に入るだろう。しかし、私の歳になると、感動の無い手に入り方はつまらなく思える。インターネットで探して、ポチして買って、それが届いておしまい。ドラマが無い。31日に神社へ紙を切って作ったひとがたを川に流...
  • 発展過剰国の年末
    年末はどうも落ち着かない。お金はするする出て行く、やり残しが無かったかも気になる。毎年せわしなく動いていて、のんびりした年末など過ごしたことがない。『苦飾りにならないように29日を避け』、『一夜飾りにならないように(そーぎの飾りは一夜にしてあらわれる)31日を避け、正月の準備もなかなかたいへんだ。都心へ出て、新宿で乗り換える必要があった。私は新宿駅の雑踏がダメです。昔は参宮橋近くに住んでいて、祖母は笹...
  • 再開発でつまらなく
    自転車でいつも歩いているので、たまに徒歩に切り替えるとまだるっこしく感じる時がある。そうかといってエンジン付きでは速過ぎる。見落とすものがあまりに多いのだ。自転車で逍遥しているかぎり、その速度は徒歩と大きくかけ離れているわけではない。この速度感覚がちょうどよい。おそらく、それは人間の脳の情報処理能力と深くかかわっているのだろう。自転車でも飛ばすと30m、50m先しか(それも道路メイン)見ていない。...
  • 変化の時代
    10年ひと昔と言いますが、20年もたてば、社会の中核の人が結構入れ替わる。つまり、社会もずいぶん変わる。そろそろウィンタースポーツのシーズンですが、先進国の中で日本はスキー人口が減っている数少ない国の一つになった。うちの近くには中学校、高校がいくつかあるのだが、スポーツ車の自転車に乗っている若者がほとんどいない。みんな黒塗りの電動アシストに乗っている。私の時代、『自転車は最初に手に入れる自由』だっ...
  • 地味なクリスマス・イブ
    こどものころ、クリスマスは1年に一度の特別な日。クリスマス・ツリーがあり、電飾が輝き、紙で作ったブーツに色とりどりの銀紙が貼られ、中にお菓子が入っていた。当時、クリスマス・ツリーはあまり大きいものが無く、聖路加病院まで見に行った。いまから考えると、私の両親もクリスマスを充実させるのに苦心したのだろうなと思う。樅ノ木はクリスマスが終わると庭に植え直した。だんだん大きくなって、抜けなくなり、2代目を買っ...
  • 実体のある趣味
    輪史会のHPでヴィクターの図面を見て、”そういえば、最近動画で観たな”と、検索をかけてみた。チェシャ―での古い自動車の走行会に、飛び入りで出ていたのではなかったかな?とみてみた。ありました。ヴィクターかどうかはわからない。これと同じフロント・フォークはドイツにも同時期あった(レナータ・フランツの論文に出ていた)。英国では古い自動車の走行会へ、同時期の自転車に乗って見物に来る人がけっこういる。『当時の時...
  • 滅びるヨーロッパ
    週末はマルセル・パニョールの映画を2本観た。感無量。いまから40年ほど前、まだ19世紀末から20世紀初頭のヨーロッパの残香を味わうことが出来た。それが、ここ15年、20年のうち、一部のおかしいイデオロギーの連中に完全に破壊された感がある。高校時代、私はクレタ島文明が好きだった。ギリシャ文化よりもいいと思った。世の中には『アトランティス大陸の伝説』なるものがあるが、一夜にして海中に沈んだアトランティ...
  • 豊かさの錬金術
    いまから30年?35年ほど前、ジャック・タチの映画『僕の伯父さん』が若者にずいぶん受けていた。主人公ユロは日本で言えばスーパーカブにあたるような、フランスのヴェロ・ソレックスに乗っている。対するその『僕』の父親は大きいアメリカ車に乗り、自宅はすべてが電気式、自動式のモダン住宅。『僕』はユロに心惹かれる。便利なモダン生活は味気ない。今日、たまたま、自転車関係の友人と年末のあいさつで電話で話したのだが...
  • 晩年のすみか
    『欲が無い生き方』というのはじつに楽なものだ。いつも満たされない思いで、欲に突き動かされている人を数多く見て来た。たいへんだろう。私が2台ほど古い車両を直し終えた、と話したら、友人が『また売っちゃうんじゃないんですか?』と言ったので爆笑した。ほとんど私にはコレクションという感覚が無い。自転車の世界には50台とか100台とか所有している人がいる。私の感じでは5台を超えると整備の手が回らなくなってくる。『欲...
  • ヴァーチャル無しの現実
    クリスマスのデコレーションを買い物帰りに眺めた。昨今は骨組みは金属、電飾はLEDらしい。どこかLEDの電気はむこうが透けて見えるような、”無温度な感じの明るさ”。私はほんとうに燃えている暖炉の炎が好きだ。テーブルの上の蝋燭(ろうそく、漢字で書くとよいものだ)の明かりと炎のゆらぎも落ち着く。このところ10年ほど、東京の夜の電車が昔ほど混んでいない。若い人たちはあまり酒を飲まなくなったというので、飲み歩く人も...

プロフィール

roughton

自然と調和して、自転車の上のEthicalな生活をして、健康長寿。

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