居酒屋で出会ったおっさんと軽いノリで作った組織   作:エドモンド橋本

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カイトさんのポケモン3体目登場


古代の王VS天空の神龍

 

 空の柱の頂上部にて――

 

 「私の願いを受け取り、どうか、力を貸して!レックウザ!!」

 

 「きりゅりゅううう!!」

 

 「……」

 

 早くね?レックウザ出てくんの早くね?何かヒガナちゃんが祈って5秒位で出て来たんだけど。もしかして、グラードンとカイオーガが眠ったとは言え一応現場確認に来たんかな?だとしたら超真面目じゃんレックウザ。まあ来てくれたんなら良いか。

 

 「お願いレックウザ!この地球に向かってる隕石を破壊して!」

 

 「きりゅりゅうう!!」

 

 あれ?なんか怒ってね?何で?もしかしてグラードンとカイオーガを呼び起こしたのが人間だった事に怒ってんのかな?昔、争ってた2体を封印して欲しくて呼び出したのに、今度は自分達で起こしてんだから確かにめちゃくちゃな話だよな。

 

 「きりゅううう!!」

 

 「きゃっ!?」

 

 「ヒガナちゃん!」

 

 勢いよくレックウザがヒガナちゃんに襲いかかる。俺はポケモンすら凌駕する速さでヒガナちゃんを抱き抱えて、レックウザから距離を取る。うわあ、今の俺相当カッコいいっしょ。これは、ヒガナちゃんから惚れられるよ。昔から女の子の事になると人間超えてたもんなあ。

 

 「お兄さん、ごめんなさい」

 

 「謝んなくて良いよ、取り敢えず、話を聞いてくれる様に落ち着かせるとしますか」

 

 ヒガナちゃんを下ろして、腰からモンスターボールを取り出す。俺のせいで長い眠りから起こされ、かつて生活していた場所とはあまりにも違う環境に混乱しても尚、俺についてきてくれる事を選んだ優しい古代の王。

 

 「頼むぞ、ガチゴラス」

 

 「ッゴルラアアア!!」

 

 「きりゅううううう!!!」

 

 レックウザの爪とガチゴラスの頭がぶつかり、劈く様な音が響き渡る。2体はそのまま後方に飛び、距離を取って睨み合う。先に動いたのはレックウザだった。口元にエネルギーを溜めている。竜の波動か。

 

 「ガチゴラス!諸刃の頭突き!!」

 

 「ゴルラア!!」

 

 「きぐふっ!?」

 

 勢いよく地面を蹴り、レックウザの顎に力強くぶつかる。そのまま雷の牙を指示したが、レックウザは一度空へ逃げた。

 

 「きりゅ」

 

 空に浮くレックウザの目は、ガチゴラスではなく俺を見ていた。何かを確認する様に、俺をじっと見つめている。

 

 「きりゅりゅりゅりゆうううう!!!」

 

 一度高く空へ登ったレックウザが急降下して来た。あんなもん喰らったらとんでもねえ事になるな。でも、ヒガナちゃんの前でカッコつけてしまったし。悪いけど、付き合ってくれ、ガチゴラス。

 

 「ゴル!」

 

 「頼むぞガチゴラス。逆鱗!!」

 

 「グルゴラアアアアアア!!!」

 

 赤黒いオーラを纏ったガチゴラスが、高く飛び上がり、レックウザとぶつかる。先程以上に耳を壊す程の轟音。砂煙が舞い、崩れた瓦礫なども飛んで来る。

 

 「ゴルラア!!」

 

 「き、りゅ、りゅう」

 

 視界が開けると、傷を負ってはいるがしっかりと立っているガチゴラスと、もう限界の様なレックウザがいた。これなら、何とか話はできるな。

 

 「ごめんな、レックウザ。俺達もお前と喧嘩したいわけじゃねえんだ」

 

 「りゅ?」

 

 「さっきヒガナちゃんも言ってたけど、こっちに向かってくる隕石を破壊して欲しいんだ」

 

 レックウザが落ち着いたのを見て、ヒガナちゃんがレックウザの前に立つ。

 

 「レックウザ!怒らせてしまったなら、誠心誠意謝罪する!必要ならどんな形でも償うから!お願い!!どうか今だけ、力を貸してほしい!!」

 

 「りゅう」

 

 ゆっくりとヒガナちゃんの周りをぐるぐると回るレックウザ。ヒガナちゃんの握り締める石、メガストーンに触れる。

 

 「レックウザ」

 

 「りゅううう」

 

 2人の周りから虹色のオーラが溢れる。その眩し過ぎる光は、暖かく2人を包み込んだ。

 

 「ワオ」

 

 「え、レックウザ」

 

 「きりゅりゅりゅううううう!!!」

 

 鎌の様な鋭い顎。後ろに伸びた黄色い髭。全体的なフォルムは変わっていないが、内に秘めた強大な力は見なくてもわかる。これが、メガレックウザ。

 

 「やって、くれるの?」

 

 ヒガナちゃんの言葉に答えず、高く飛び上がるメガレックウザ。そのまま空の彼方に消えた。しかし、約10秒後、メガレックウザが飛んでいった空がオレンジ色に染まった。これは、まさか。

 

 「隕石が、破壊された」

 

 スゴ、流石はあの2体の喧嘩を止められるだけはある。拝んどこ。

 

 「や、やった!やったよお兄さん!!」

 

 「ッ!!おぉ〜」

 

 ヒガナちゃんが抱きついて来た。あ、幸せ。あ、腕に当たっているこれは!!??

 

 「きりゅりゅりゅううう」

 

 空気の読めない奴め。もうちょいゆっくり帰ってこいや。一瞬にして腕が寂しくなったぞ。

 

 「レックウザ!!ありがとう!!あなたのおかげで」

 

 「……」

 

 「……」

 

 おい、何か連れて帰って来とるやんか。

 

 

 




レックウザを2発の攻撃で追い詰めるガチゴラス。まあ、古代の王だし?いけるっしょ?みたいな感じで書いてました。

カグラ団の服装を統一した方が良いか

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