居酒屋で出会ったおっさんと軽いノリで作った組織 作:エドモンド橋本
カイナシティの宿に集まった俺達。広めの部屋の中心にある机に大きく広げられたホウエンマップ。それを取り囲む俺、サカキ、ヒガナちゃん、マツブサ、ホムラ、カガリちゃん、イズミさん。そして、部屋の隅で正座する筋肉バカ2人。
「それは?」
マップに3箇所、赤い印をするヒガナちゃんに、マツブサが声をかける。その問いに、マップを見ながらヒガナちゃんは答える。
「これが、お兄さん達の探している巨人が眠る場所」
「おおっ!ここが!」
地図を覗き込むホムラ。見えないからどいてくんねえかな。と思ってたらイズミに強制的に退かされてた。
「砂漠遺跡、小島の横穴、古代塚」
それぞれの印を指しながら説明する。
「ここに眠る巨人達はそれぞれ、古代人からレジロック、レジアイス、レジスチル、そう呼ばれていた」
「レジロック、レジアイス、レジスチル」
ヒガナちゃんが教えてくれたポケモンの名前を復唱する。おいおい、この子一体どこまで知ってんだ。やっぱりこの子だけはこっち側に引き込まなきゃいけない。
「では早速向かいますか!」
「そうね、バカ2人が準備した潜水艇があるから、ここからなら小島の横穴が早いかしら」
事実だけど、イズミさん、一応片方は貴方の上司よ。まあバカだから良いけど。
「ちょ、ちょっと待って!隕石も向かって来てる!お兄さんには一緒に空の柱に来て欲しい」
もちろん隕石が最優先だ。だが、俺としても目的を果たして早くシンオウに向かいたい。6人は指名手配犯。もうホウエンにこれ以上長居は出来ない。なら、俺がヒガナちゃんと隕石を破壊してる間に、レジロック達を捕獲してもらわないといけない。
「……」
「……はあ、アオギリ」
「おう!ダンナ!」
返事はいいんだよなこいつ。レジロック達の捕獲に成功したらもう俺達は後には戻れない。カグラ団は急加速していく。アオギリとマツブサみたいな存在は必要不可欠になるかもしれない。チャンスをやるか。
「俺について来れるか?」
「海底だろうと一緒に行くぜ!」
「なら、レジアイスはお前が捕獲しろ」
「ッやってやらあ!!」
信用、してみるか。覚悟の決まったこいつを。俺は次にマツブサに目を向ける。
「マツブサ」
「はい」
「レジスチルはお前に任せる」
「必ずや、ご期待に応えて見せましょう」
綺麗に一礼するマツブサ。今の所こいつに問題はないが、普通のポケモンバトルじゃない…そう簡単に捕まえられるとは思えない。まあ、信じるしかないよな。
「頼むぞ」
「無論だ」
サカキにレジロックを任せ、俺は再びヒガナちゃんに向かい合う。
「行こうか、ヒガナちゃん。レックウザに来てもらって、隕石壊しちゃおう」
「――ッ…ありがとうお兄さん!」
腕にシガナちゃんを抱きしめて、頭を下げる。直ぐに顔を上げると、ニッコリと微笑む。やはり美少女には笑顔がよく似合う。
「そんじゃお前ら、巨人の事は任せたぞ」
「おう!行くぞウシオ!!イズミ!!」
「よっしゃあ!!アニイ!!やってやろうぜ!!」
「イズミさん、暴走しそうになったら頼むよ」
「可能な限り、頑張ります」
イズミさんをとんでもない苦労人にさせてしまうな。2人の後を追うように部屋を出るイズミさんの背中から既に疲れが見えた。
「ふん…ホムラ、カガリ。あの無能共よりも早くレジスチルを捕獲するぞ」
「はっ!マツブサ様!それではボス御武運を!」
「……ボス……行ってくる」
「カガリちゃん行ってらっしゃい!!」
「ボス!?」
すまんホムラ。カガリちゃんの上目遣いに敵うものはないのだ。納得できない表情のまま部屋から出ていったホムラに心の中で謝罪する。
「ここから、私達の夢は大きく動く。あの日、あの少年に負けたのは意味があったのだな」
「敗北を良かったと思えるお前は、立派な強者だな」
「フッ、君のお陰だ」
ゆっくりと扉の方に歩くサカキに声をかける。
「何か、言葉を送った方がいいかな?」
「無用だ…充分過ぎる程貰っているよ」
あのオッサンは何であんなイケてるかね?
カグラ団 巨人の子捕獲作戦開始
カグラ団の服装を統一した方が良いか
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YES
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NO