稲垣貴彦@精神科医だった人

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稲垣貴彦@精神科医だった人
@BiwakoHPDr
昔はこんな人でした。 精神科診断学を中核に、児童青年精神医療をメインに活動していますが、実はユーティリティプレイヤーで家族ぐるみの対応を得意としています。薬物療法ではガイドライン指導医の資格を持ち、精神療法では心理教育を中核に(標準版家族心理教育インストラクターです)認知行動療法に挑戦しています。
滋賀 大津市

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2年以上書くかどうか迷っていて書かずにいたことがあります。 何故書かなかったかというと、性被害に遭った方が被害届を出しにくくなる懸念をしたからです。 しかし現実であり、絶対に改善が必要で、法曹界と医学会の連携が必要であり、議論の場が公的に必要なので書きます。 ボツボツ行きます。
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被害者権利擁護と司法の取扱いはあまりにかけ離れている。レイプ被害に限ったことではないのだろうが、PTSDを発症した被害者が、この司法のルールで、自分の権利を主張するのは、ほぼ不可能である。 これは絶対に是正が必要だし、法曹界と医学会はもっと連携を密にしないといけないと思う。 続くかも
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しかもびっくりすることに、この期間犯人は野放しである。本人は、いつまたその犯人に襲われるかわからない、という恐怖に打ちのめされながら生活しなくてはいけない。しかもこれは妄想でも空想でもない。実際にありうる不安であり、恐怖である。こんな状況で、PTSDの治療が成立するわけがない。 →
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確かに司法では疑わしきは罰せずが基本だとは思う。しかし、警察の事情聴取には丁寧に応じることができている。証拠も全部そろっている。この状況で、PTSDである本人の陳述が怪しい、特に検察に対する陳述が怪しい。これで不起訴になるのは、絶対に納得がいかない。 →
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検察審査会で起訴相当になったとしても、結局裁判で同じように、「1から」証言しないといけないらしい。できるか!そんなこと! 私の耳にこびりついているのは検察官の「私はPTSDの事例も山ほど経験してきた」という言葉である。PTSDの患者殆どは被害届けすら出せない。何言ってるんだこの検察官。 →
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この状況で起訴相当にはならないので、不起訴不当を狙うのだが、そうすると検察にまた戻り、結局同じことが繰り返される。回避が強くて、、以下同文。こんなん、レイプ被害に遭ってPTSDを発症して、軽症ならともかく重症になればなるほど、絶対起訴されへんやん。起訴されてもまだ裁判あんねんで。 →
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回避が余りに強くて答えられなかったら「じゃ、不起訴ですね」と言われる。警察の事情聴取と食い違ったら「信憑性がないので不起訴ですね」と言われる。更には「こんな状況では証言台には立てないですね。不起訴ですね」と言われる。当然納得がいかないので、検察審査会に出すわけだが →
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治療者としては、何をしても効くわけがないこの状況で、ずっと無力感を味わうことになる。患者さんは何度も諦めかけて、私も何度も諦めさせた方がいいのじゃないかと思う。患者も私も、被害届を出したことを何度も激しく後悔することになる。でも取り下げたら回復するのか?そんなことはなさそうだ →
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つまり、被害届を出して事情聴取を受け、身体検査を受け、弁護士を依頼し、弁護士に説明をし、検察の事情聴取をうけ、裁判で証言台に立ち、これらの法的手続きは全て、被害に遭い発症した患者は必死で回避を試みられて当然の行動である。これを患者自らが行うことは到底考えられない。 →
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整理する。被害届を出して、警察の事情聴取、証拠採取を終えた後に発症したら、その後検察の事情聴取があり、それは警察の事情聴取と関係なく1からやり直しで、病状が重くて回避が強いと、「本人のせいで」「陳述に信憑性がなく」不起訴にされる。 →
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問題のなのは、裁判で適切な判断を得るために「必ず本人の陳述が必要」であることである。しかも、検察はほぼ間違いなく勝訴を勝ち取ることができない限り、起訴しない。つまり検察はそれの確認も含めて本人から事情聴取を必ずする。だから本人は事情聴取を最低でも3回受けなくてはならない。 →
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発症前に被害届を出し、警察の事情聴取、身体診察による証拠採取を受け、その後発症した場合。まず検察による事情聴取が行われる。これが警察の事情聴取は全く考慮されず、1からやり直しをさせられるのだ。しかもめちゃめちゃ細かく。発症して入院が必要な状況でも、病院まで来てやる。 →
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実際、私の患者で性暴力被害の経験から発症した患者さんはたくさんいるが、ほとんど全員は被害届を出していない。 ただ、中には、発症前に被害届を出しその後発症した患者さんがいる。今回はそういった患者さんに関する考察である。 →
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強姦に遭った後発症する精神疾患として急性ストレス症と心的外傷後ストレス症がある。前者は強姦の後19~50%に、後者は30%50%以上に発症するとされる(DSM-5-TR)両者に特徴的な症状として「回避」という症状がある。 →
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ここからは司法での取り扱いの話なので、間違っていたらリプライしてもらえると嬉しいです。 性暴力被害に遭ったら、警察が捜査し、検察に送検し、検察が起訴し、裁判所が判決をする、という4段階のステップをクリアしなくてはいけない。控訴上告があれば検察以降のステップがさらに増える。 →
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沢山の方にお読みいただき有難うございます。 この話は患者さんがずっと私に言い続けることであり、一方で外では殆ど言えないことでもあります。つまり患者さんの多くは、どこにもこの辛さを言えていないでしょう。 この2年以上、ずっと医療の立場で代弁するか否かで悩んできました。よかったのかな。
沢山の閲覧、コメントありがとうございました。皆さんのコメントを拝見し、重要な視点が皆さんにないことに気づいたので、改めて投稿します。 レイプ被害者が被害届を出す意義として、加害者への懲罰を意識されることが多い様ですが、治療者としてはそれよりも本人の主観的な安全確保が重要です。 →
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稲垣貴彦@精神科医だった人
@BiwakoHPDr
2年以上書くかどうか迷っていて書かずにいたことがあります。 何故書かなかったかというと、性被害に遭った方が被害届を出しにくくなる懸念をしたからです。 しかし現実であり、絶対に改善が必要で、法曹界と医学会の連携が必要であり、議論の場が公的に必要なので書きます。 ボツボツ行きます。
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皆さんのコメントを見て、大きな視点が抜けていることがわかりました。 被害届を出して、不起訴になると、犯人は公的にお墨付きのある野放しになり、しかも被害者本人はそこから報復を恐れる毎日を主観的には永遠に続けないといけないことになります。 →
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被害届を出した患者さんに、それを取り下げさせることはもってのほかです。被害がなかったと被害者が公的に認めて犯人を野放しにするなんてありえません。 もし不起訴になっても、それは私にはフォローする用意があることを、このツリーを読んでいる患者さんに宣言しておきます。
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重要なのは、被害届を出す意味は加害者を罰するためだけでなく、被害者の安全確保の方が役割として大きい。不起訴と言われた時、被害者は加害者が罰せられないことに落胆するのではなく、むしろより強い危険にさらされる感覚になる。治療者として対応はできるが、これは錯覚とは言い切れないことです。
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不起訴になると、犯人は公的にお墨付きのある野放しになり、被害者はそこから報復を恐れる毎日を主観的には永遠に続けないといけないことになります。これは被害者支援として重要な視点じゃないかと思います。 →
皆さん、すみません。体力が尽きてしまいました。 お先に失礼しようと思います。 ご承知の通り、現在、私は医療法人明和会と私の不当な懲戒解雇をめぐり係争中ですが、 1:その患者さんは私にそんなひどいことはされていないことを繰り返し明言しておきます。
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PTSDの治療には主観的安全確保が不可欠なので、犯人野放し、の方が、犯人が公的お墨付きで野放しより、マシかもしれない、説もあろうかと思います。 私はこれは錯覚だと思っていて、実際後者の方が後々治療者としては対応しやすいのですが、どの患者さんも一旦はここで悩まれます。 →
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被害届を出した患者さんに、それを取り下げさせることはもってのほかです。被害がなかったと被害者が公的に認めて犯人を野放しにするなんてありえません。 もし不起訴になっても、それは私にはフォローする用意があることを、このツリーを読んでいる患者さんに宣言しておきます。
ポツポツつぶやきます。 精神科において、患者さんが死なないようにするのは簡単です。例えば、閉じ込めておけば、死ぬことはまぁありません。 もちろんそんなのは治療とはいいません。 同じように、死にたいって訴えていた人が、死にたいと訴えなくなったからって、それは治療の成功とはいいません
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被害届の意味は、加害者への懲罰だけでなく、被害者の安全確保の方が大きい。不起訴となった時、被害者は加害者が罰せられないことに落胆するのではなく、報復を恐れより強い危険にさらされる感覚になる。治療者として対応はできるが、これは妄想的とは言えない。これが重要です。 続くかもしれません
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PTSDの治療には主観的安全確保が不可欠なので、犯人野放し、の方が、犯人が公的お墨付きで野放しより、マシかもしれない、説もあろうかと思います。 私はこれは錯覚だと思っていて、実際後者の方が後々治療者としては対応しやすいのですが、どの患者さんも一旦はここで悩まれます。 →
イギリスで驚いたのは、児童精神科病棟では1人の患者に7人ぐらいのスタッフがつく。7人ぐらいの入院患者に対し医療スタッフが40人ぐらい在籍してる。 誰が費用負担してるの? →え、全部国費 え、ペイすんの? →だってこの子らが元気になったらどれぐらい稼ぐと思ってんの? す、すみません。
精神科経験0の医師が精神科クリニックを開業するなんて話はもうずいぶん前からある。少なくとも10年は超えるし、東京都の精神科クリニックの3割はそれだと聞く。 だから私は専門医や指定医を持たない精神科医を信用しない。きちんと訓練を受けたことを患者に証明しようとしない意味がわからない。
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こちらにツリーを分けました
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稲垣貴彦@精神科医だった人
@BiwakoHPDr
沢山の閲覧、コメントありがとうございました。皆さんのコメントを拝見し、重要な視点が皆さんにないことに気づいたので、改めて投稿します。 レイプ被害者が被害届を出す意義として、加害者への懲罰を意識されることが多い様ですが、治療者としてはそれよりも本人の主観的な安全確保が重要です。 → x.com/BiwakoHPDr/sta…
薬物療法しかしない、薬物療法ならできる。こんなことを言う精神科医は信用しないほうがいい。 薬物療法をなめんな。 大前提として日本の精神科薬物療法のガイドライン遵守率は55%で世界いやアジアの中でもかなり低い。つまり、精神科医の45%はそもそも薬物療法の教科書を読んでない可能性がある。 →
精神科経験が0の医師がメンクリを開業する事例は昔から結構あって、東京では3割を超すと、とある国の官僚に教えてもらったことがある。10年前の話で、今増えているのかどうなのか知らないが、やばい話があって
精神障害の中で薬物療法が必須なのは統合失調症と双極性障害だけで、後は心理療法の方がより良い効果が得られるか、費用対効果が高いか、と書こうとして この前患者さん(高校生)に カウンセラーに「ゆっくりやっていきましょう」って言われて、もう2か月になるんです、 と相談されてですね。
フランスに住むケースワーカーさんとサポートする心理師さんとディスカッションしていた 私は日本の現状において、子ども達に「信頼できる大人に相談しよう」と言うのは危険だと考える。もちろんセーフティネットの構築が急務なのはわかっている。 続く
私の今までの臨床経験で、 お祓いだけで治った症例が4人いる。 全員入院患者。 まじで。 近所に天台宗系の修験道の総本山である三井寺があり、たまに行ってもらうのだが、そもそもの観光、社会勉強として、非常に好評。不満を言われたこと0どころか満足感を語られたことしかない。
昔、患者を治せない、あるいは治したくない言い訳に、境界性パーソナリティ障害の診断をパカスカつけて、陰で患者の悪口を言い倒す精神科医が沢山いた。 今、患者を治せない、あるいは治したくない言い訳に、自閉スペクトラム症の診断をパカスカつけて、陰で患者の悪口を言い倒す精神科医が沢山いる。
これを珍しいケースと思って読む方が多いだろうと思って、あえて書きます しょっちゅうです!!
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AMAPSYMED
@AMApsymed
拝啓 調剤薬局薬剤師様 長期安定している統合失調症の患者様が立ち眩みを訴えたとき、あなたは「薬の副作用かもしれない」とおっしゃいましたね。 患者様は悩んだ末に服薬を中止されました。 結果はお察しのとおりです。 無責任に患者の不安を煽る事しか出来ないなら、もう二度とその口を開くな。
迷ったのですが、この2つのツリーを読んで私のことかなと思った方々に、メッセージを送ることにします。 私は、備えをしています 挫けないでください 挫けそうになると思います もう何も信じられないかもしれません でも あなたは決して間違ってないし 私は、あなたを助ける備えをしています
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稲垣貴彦@精神科医だった人
@BiwakoHPDr
沢山の閲覧、コメントありがとうございました。皆さんのコメントを拝見し、重要な視点が皆さんにないことに気づいたので、改めて投稿します。 レイプ被害者が被害届を出す意義として、加害者への懲罰を意識されることが多い様ですが、治療者としてはそれよりも本人の主観的な安全確保が重要です。 → x.com/BiwakoHPDr/sta…
実は医療訴訟の被告になったことが2回ある。両方取り下げになったけど。 それで分かったこと 1:被告は原告が選ぶので訴訟に勝つ努力はできても被告にならない努力はちょっと難しい。 2:指導医が責任を持つ、と言うのは嘘。被告は原告が選ぶので指導医は蚊帳の外。まじで一回も出てこなかった。
初期研修医の皆さんに、どうしてもお伝えしたいことがあって、これ、指導医のほとんど誰も教えないんで、びっくりするんだけど、ものすごく重要なんで、是非ちゃんと考えていただきたい。
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子どもを相手にする職種は、スポーツインストラクターなどありふれた職種も含め全員、「信頼できる大人」になるためのトレーニングを受けることが義務付けられている。 本気だ。この本気は日本にはない、と私は感じている。 続く
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でも、あたかもセーフティーネットがあるかのように子ども達にインフォームするのはどうか。 フランスでは就学前の子どもから「あなたの信頼できる大人は誰か」を問い、答えられない子どもにはすぐに介入して「その子の信頼できる大人」づくりに取り組むのだそうな。 続く
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重要だと思います。被害届を出すことだけでは、安全確保できません。しかし、被害届を出さないと安全確保できません。報復の懸念に対する配慮は私の経験では一切ないように見受けられます。しかし、それでも、被害届を出さないと、安全確保できません。闇です。
統合失調症の薬物療法は生涯の継続が推奨されている。よく誤解されているのだが、これは薬物療法を継続しないと再発するからではなく、継続したら再発しないからでもない。再発すると治りにくくなり後戻りできないので、極力再発しないように工夫をするべきである、という意味である。
患者さんが医学部医学科を受験したいと言い始めると、暗い気持ちになる。なんせほとんどの私立大学は、既往歴に精神疾患があると、面接で落としてくる。国公立しか選択肢がない。これは意外にハードル高い。
知能検査は発達検査ではない。 WAISやWISCでは今の状態しか測らないので、神経発達症の判別はできない。 精神医学的評価をしてない人にとりあえず知能検査をするのはお願いですからやめていただきたい。その後2年できなくなる。つまり必要なタイミングで知能検査ができなくなる。 お願いします。
リストカットなどの非自殺的自傷行為に対して、医師がどのように診察して評価するべきか、について日本精神神経学会のシンポジウムで話をするのだが、私の投稿を読んでいる多くの人がこの話に興味を持つと思うので、参考資料を提示していこうと思います。
ヤングケアラーを作らないために 我々精神科医のできることは、子どものいる、親の世代の精神疾患をきちんと寛解まで持っていくこと。せめてちゃんと福祉に繋ぐこと。 精神疾患を抱えた親御さんにできることは、治ることを諦めないこと。