PS Vita発売から14周年 「スペックは神、結果は大苦戦」になった3つの理由 #エキスパートトピ
12月17日、ソニーの携帯ゲーム機「PS Vita」は、発売から14周年を迎えました。
PSPの後継機として登場し、据え置きゲーム級の性能に加え、5インチの有機ELタッチスクリーンを搭載するなど、当時としては破格の性能を備えていました。しかし、その世界累計販売台数は約1581万台であり、PSPの2割程度に留まっています。
ちょうどスマートフォンゲームが普及した時期でもあり、ニンテンドー3DSの販売台数も、前DSの約半分に終わっています。それでもなお、Vitaはなぜここまで苦戦を強いられたのでしょうか。
ココがポイント
PS Vitaが発売10周年。有機ELディスプレイや3G回線、加速度&ジャイロセンサーなどを搭載した当時最先端の多機能
出典:ファミ通.com 2021/12/17(金)
「電源が入らない」「すぐフリーズ」 発売早々「PS Vita」トラブル続き
出典:J-CAST ニュース 2011/12/22(木)
PS Vitaの戦略に「対スマートフォン」が組み込まれることは結局なかったそうです。
出典:GIGAZINE 2021/6/25(金)
吉田氏によると、Vitaが失敗した主な理由の一つは、ソニーのリソースがVitaとPlayStationで分割されたこと
出典:Gamereactor JP 2025/1/19(日)
エキスパートの補足・見解
Vitaがつまずいた理由のひとつは「価格の高さ」です。高品質な有機EL画面などリッチな仕様は本体の製造コストを押し上げ、さらに独自規格のメモリーカードも高額となっていました。
第2に、ソフト不足です。VitaはPS4と同時期に展開されたため、ソニーの開発リソースが分散し、専用タイトルが十分に揃いませんでした。そしてUMDドライブ廃止によりPSPの物理ディスク資産も継承できず、ユーザー離れを招いた可能性があります。
最大の要因が「3DSより約10か月遅れての発売」です。すでに3DSは1万5000円へと値下げ済み、価格差は1万円以上。さらにPSPのキラータイトルだった「モンスターハンター」が3DSへ移行して爆売れ中で、Vitaに牙をむきました。そんな「モンハンの後押しがないハード」には、他社も専用ソフトの開発を敬遠するでしょう。
Vitaはハードウェアとしては非常に完成度が高かったものの、スマートフォンゲームや3DSといったライバルがあまりにも強力すぎたのが不運でした。それでも『グノーシア』をはじめVita生まれの傑作ゲーム、特にノベル系作品は数多く存在します。その功績は、今後も記憶にとどめておきたいところです。