スク水着てTSした話
友人に誘われて、着ると女になるというスク水でTSしてプールに遊びに行くことになった話。
前に書いたこれ(novel/21355109)と似たような流れですが、こっちが元々の話だったり。
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目の前にあるのは何の変哲もない女子用のスクール水着、俗にいうスク水。
深みのある紺色、独特の形状、種別としては旧式タイプというやつか。
手に取ったそいつを俺は苦虫を噛み潰したような顔をしながら、不格好に足を通していく。
男の俺が本来着るはずのない代物。股を通し肩紐を掛けるまでの工程の一つ一つに生理的な拒否反応に加えて妙な背徳感。
生地が体に張り付いていく感覚が実に不快。肩紐を引っ張り上げ、体全体に圧迫感を受けながら、どうにか着用。
当然ながら、似合うはずもなかった。自分は紛れもなく男であり、それなりの体格をしている。
そんな俺がスク水なんてものを着用しているのだから、一般的に考えて変態以外の何物でもない。
が、着用してしばらくの後、変化が訪れた。
毛穴が総毛立つような、悪寒が全身を駆け巡る。
一瞬めまいのようなものが現れたかと思うと、短かった俺の髪が、生き物のようにうねりながら急速に伸び始めたのだ。
あっという間に肩にまで届き、ウェーブのかかった柔らかな髪質で。
続いて下半身。筋肉質でゴツゴツしていたはずの太ももが、硬度を落としながら柔らかさと弾力を兼ねそろえつつ変化していく。
どこか細くすっきりとしつつも、むっちりとした見た目になり、それに合わせるように尻のボリュームが内側から膨れ上がって。
さらに変化は進み、胴体がみるみるうちに細く絞られ、男らしい肩幅が華奢なラインへと収束していく。
腕の筋肉もそげ落とされたようになり、ほっそりとした手が。
そして胸。まるで風船に空気が入るように、どんどん膨らんでいって。
しかし中に入っているのは確実に空気ではない。ズシリとした重みが胸元に宿り、スク水の生地がその存在を強く主張する。勢いで胸が揺れて、確かな質量を感じる。
顔のラインも、鋭かった顎が丸みを帯び、瞳は潤み、肌は触れれば溶けそうなほど柔らかなものに変わっていき。
変化によって思わず漏れた声は元々の自分の声とわずかに変化していた。高く、とても男性的な低音という印象はない。
そして最後。股間の男としての確固たる主張をしていた物体が、ぐりぐりと押し付けられていくような締め付けられていくような、無理矢理内側に押し込まれていくような。
それが続いて耐え切れなくなったタイミングで、最後に強い衝撃がズドンって来たように感じて、その衝撃の余波が静まったところで、股間の存在感が、体の感覚から消えた。
こうして変化した俺、鏡に映る自分の姿はどこからどう見ても女の子だった。
「おお、シゲヒサも見事に女になったなぁ」
「いやすごいねぇ、何度見てもびっくりだよなぁ」
そんな俺の変化を見守っていたマコトとユタカの声が降ってくる。感心しているのか、それとも完全におちょくっているのか。
マコトの自宅自室で行われているこの羞恥プレイのようなものに、俺はため息をつくしかなかった。
事のきっかけはマコトがどこからか持ち込んできた「魔法のスク水」なるシロモノだった。
この水着を着た男は女になれるらしい、などというどこぞのジョークネタみたいな話を始めて「お前大丈夫か?」と思わず口にした次第。
だが事実は目の前の光景にある。マコトが実際にこのスク水を着て見せて、本当に女になっちまったのだから。
顔は元々の印象を残しつつ、首から下は完全に女になっているって、なにこれどこのAI生成画像加工ですか? みたいな。
そんなお披露目会があったのが先日の話。今日は今日とてユタカの発案で「この水着で女になってプール行こうぜ」って話になりまして。
で、俺もこのスク水を着用、というわけ。そして現在に至る。マコトの変化を実際に目の前で見るだけでなく、実体験することになったのであり。
うう、体の感覚が全然違う。股間が落ち着かねぇ、そして胸が重い。
「てかさぁ、シゲヒサってオレらより胸デカくなってね?」
「だよなぁ。ちょっとうらやましいぞこれ」
「おいこら勝手に揉むなっ!!」
左右双方から出来立ての俺の胸をいきなり揉まれる。いきなりセクハラとは。
まあ揉まれたからと言って特別何か感じるとは違うけど。しいて言うならばい不快感。
「まあオレらも十分デカいけどな」
「うむ、バランスの取れた美乳ですかな!」
そしてこれ見よがしにグラビアアイドルっぽいポーズを決める二人組。
こちらの二人もまた、女になったボディをここぞとアピールする。ええ、マコトとユタカも同じく女になってます。ただし、ビキニ姿ですが。
この二人が着用しているビキニも同じ系統の魔法のなんちゃらではなく、ごくごく普通の市販のビキニ。
あくまで魔法な一品は俺が着用しているこれだけだ。そしてこのスク水は脱いでしまえばすぐに元の男の姿に戻る。
ではどうして二人とも女になっているのか? ある意味裏ワザというか、バグ技というか。
魔法のスク水を入手したマコトはあれやこれや検証を繰り返していたらしい。
どういうタイミングで女になるか、男に戻るか、中途半端な脱ぎ方したら中途半端な体の変化なのか、といった具合で。
そして検証を重ねた結果、水着を着用している間は女になるのがわかった。であれば「水着を着ている」という条件を続けていたらどうなるか?
そこで魔法のスク水を着て、その隙間からビキニ(隙間から着用できる横を紐で結ぶやつ)を着て、そしてスク水を脱いでみると……なんと女体化がキープされたのでした!
思わず全力のツッコミを入れたくなった次第。お前こんな検証に労力費やしたのかよ、と。
そしてよくぞまあそんなそんな裏ワザバグ技にたどり着いたなぁ、と。
「はっはっは、エロの探求心は無限なんだよ」
「正直にエロって白状したなお前」
天才となんとかは紙一重というか。その言葉がこいつらには実にお似合いに思えた。
「というわけで早速プールに行ってみましょう!」
「ちょい待ち、俺はスク水のまま?」
「お前の分用意してねーんだわビキニは。大体3人なんだから足りない2着で十分だろ?」
「それはそうだけど、逆にスク水姿って恥ずかしいんだけど!?」
「いやいや、お前完璧に女だからさ。男じゃないから問題なし」
「そうじゃなくてっ、大人がスク水(しかも旧式)って何が逆に危なくねえか!?」
自分で言うのもなんだが、今の女になった俺ってなかなかのアダルトボディな雰囲気だぞ!
こんな大人ボディでスク水(旧式)っていろいろとダメな気がしてならないのだが!?
「なあシゲヒサ」
「なんだよ?」
「布面積が逆に多いってのもまた、イイと思わねえか?」
「親指立ててんじゃねぇっ!!」
何がいいんだよっ! 逆にビキニの方がマシじゃねえのかこれって!?
いや、それもそれで露出が多めなのもどうなのか? どっちにしてもやっぱり罰ゲームじゃねえかこれ!?
「さあさあっ、いつまでもあーだこーだ言ってないでプール行くぞおっ!」
「お、おいっマジかよっ!?」
こうして俺はそのまま、女になった姿でプールへと連れていかれたのであった。
そんなこんなでプールに行くことになってしまいましたよ。水着の上に普通に服を着て、男物の服で大丈夫か? って心配になったがマコトもユタカも「どう見ても女にしか見えないから!」などとお墨付きをもらってしまってちっとも嬉しくなく、とにかく着替えてプールにGO、そして迷うことなくマコトもユタカも女子更衣室に突入して俺は止めたけど「今の姿じゃむしろ男子更衣室アウトだろ?」と言われては反論できずに女子更衣室に潜入、女性たちがいる中でバレやしないかとびくびくしながら服を脱いでいたら「いやお前も今は女だからな」と平然としている二人になんか腹立ちながらも着替え(と言っても上に着ていた服を脱ぐだけ)して、そしてプールにやってきたけどマコトとユタカはビキニで周囲の女性たちもビキニだから逆に目立たないけど俺はスク水でしかもなかなかのボディだから悪目立ちしてめっちゃ視線を浴びてものすごく恥ずかしくて、一方でマコトとユタカは平然としており畜生こういう罰ゲームかよと悪態ついていたら案の定チャラい男たちが「よーカノジョたち遊ばない?」って頭の悪すぎるナンパしてきたものだから遠慮なく股間キックしてやった案件が5件ぐらい続いてうんざりしていて、で帰るってところで「そういえば替えの下着は?」って話でそういえば水着の上から服着ていたからあるはずもなくどっちにしてもここで水着脱いだら男に戻るだろって話で何とか水気を拭き取ってそれでもまだ湿ってる水着の上に服着てそしたらバッチリTシャツから水着が透けてしまいやっぱり周囲から微妙な視線を浴びてなかなか苦労して帰路についてようやくな雰囲気でマコトの自宅自室したわけであるが……
「な、なんでだ……」
「ど、どうして……」
「どういうことだろうねぇ……」
俺たち3人はそろって両手を地面につき、崩れ落ち、戸惑いの表情を浮かべていた。
帰宅したところでさっさと着替えようってことで俺は今まで着用していたスク水を脱ぎ捨てて、早々に着替えました。
ようやく男に戻って胸の重量物がなくなって、そしていなくなっていた下のムスコが帰ってきて安心感を抱いていた俺ですが。
同じように着替えるためにビキニを脱いだマコトとユタカが……戻ってないのですよ、男に。女のままなんですよ。
「脱げば戻るんじゃなかったのか?」
「そ、そうだよ。なのに……」
二人は誰がどう見ても女です、女のまま。声は高いままだし、ほっそりした胴体と手足もそのままだし、美しくたわわに実った胸もそのままだし、股間の存在感もありませんし。
大事な事なのでもう一度言います、女のままです。ええ、全裸状態なので男に戻ってないのがよくわかります。
「お、俺はちゃんと男に戻ってるぞ?」
「そ、そうだよなぁ……」
こいつらだって過去に何度かこのスク水を着ては脱いでを繰り返しており、そのたびに男から女になって、そして男に戻ってる。
なのに今は戻らない。何か違う条件付けがある?
「ま、待てよ? もしかして男から女になったスク水を脱いだってプロセスがないから?」
「そ、そうか。ログアウト手順を間違えたみたいなものか!」
「それじゃあ一度スク水を着て脱げば……」
早速とばかりにそこにあった問題のスク水をマコトが手にして立ち上がり手順を踏む。
スク水着用
↓
そして脱ぐ
↓
……戻らない
「な、なんでだ?」
一度スク水を着用して脱いだが、マコトはいまだ女のまま。
声もボディも何一つ元に戻っている気配がない。またしても崩れ落ち、床に手をついてしまうスタイル。
「いや待てよ? 順番的にはスク水着た後に内側にビキニ着用したから、それか?」
「そ、そうか。ビキニ着用って手順が抜けていたから!」
手順のミスに気がついて改めてユタカが逆をたどるように試してみることに。
ビキニ着用
↓
その上にスク水を着用
↓
隙間からビキニを脱ぐ
↓
スク水を脱ぐ
↓
……やっぱり戻らない
「なんでだよぉぉ……」
そしてマコトに続いてユタカもまた崩れ落ちて床に手をついてしまう。
「試したときはちゃんと戻れたのに……」とマコトから声が漏れる。確かに下にビキニ着ればスク水脱いでも元のままだってことは一度試しているのだろう。
今日だってプールに行く前に男だったわけだし、それはビキニバグ(仮命名)を試した後だっただろうし、大体俺だってスク水着たけど戻れてるし。
「な、なんでだ……」
「ど、どうして……」
「どういうことだろうねぇ……」
で、ふりだしに戻る。
「プールで濡れたから?」「時間? 回数制限?」などとマコトとユタカはあれこれと原因を並べていこうとする。
確かにテストした時との違いは色々あるだろう。プールで濡れたってのもあるし、着用している時間も今は長かったかもしれないし、何回か試していることで回数がカウントされているってのもあるだろうし。
もちろん俺は戻れているから、どれが条件なのかはわからない。もしかしたら複合的な条件ってのもあるかもしれないし。
どっちにしても二人が戻れていないのは紛れもない事実であり、そして戻る条件が全くわからないわけで。
俺らはミーム的な「orz」なスタイルのままで、もはや部屋の中はお通夜状態であった。
「と、とりあえずさ、お前ら素っ裸なままなのもアレだから、なんか服着ろよ」
「お、おう」
「確かにそうだな」
正直こっちの目のやり場に困っていたところ。
相手がマコトとユタカなのはわかっているが首から下は女子になっているわけで、結構スタイルのいいボディがさらされている状況だったので、ちょっと隠してほしかった。
そんなわけでのっそりと二人は俺から振り返って、自分の荷物をごそごそと整理しきるものを手にしようとしていた。
うん、こっちにバッチリ二人のナイスヒップを向けてられると、やっぱり目のやり場に困るわ。
が、そんな二人の手が止まった。正確には動きが止まった。
かと思ったら、二人ともそろって「ぎぎぎぎ」なんて擬音が出そうな動きでゆっくりとこっちに振り返って。
「ど、どうした?」
振り返った二人の顔は真っ青になっており、なんか相当ヤバいことに気がついてしまったように見受けられ。
何事かと思ったが、二人の手には何か小さな布きれがありまして。
「お、オレの下着が、女物になっているのだが!?」
「こ、こっちも、ブラとパンティしかないのだが!?」
うん、確かに……よく見たら二人が手にしていたのはブラとパンティでした。
マコトが持っているのは淡い水色、ユタカが持っているのは可愛らしいピンク。可愛らしさと色気を兼ねそろえたかのようなデザインでして。
お前らそんな趣味してたの? なんて冗談を言える空気じゃなかった。
「なあ、俺の記憶が確かなら、お前らプール行く前に脱いでそこに置いたのは男物のトランクスだったよな?」
「当たり前だろっ! オレはトランクス派だし」
「なんで、ボクサーパンツが、こんな……」
マコトが震える手でその薄い布切れを持ち上げる。どこからどう見ても、まごうことなき女物です。
間違っても男物の下着ではない。今の二人の女の子のボディにはぴったりフィットしそうなサイズ感でして。
それ以前に、どうして下着が女物になっているんだよ。
二人が購入したのはさっきのビキニだけで、下着なんて用意していないはずだというのに。
「ま、まさか……」
困惑が続く俺らの中で、マコトが何かを察した様子で弾かれたように立ち上がって自分のクローゼットへ向かった。
全裸のまま歩いていく後ろ姿でナイスヒップが左右に揺れて魅惑的だが、本人は見られてることさらしてしまっていることなどどうでもいい様子でクローゼットの扉を開け放つ。
「ひっ!?」
「お、おい。どうした?」
マコトの喉からひきつった悲鳴が漏れたので条件反射的に様子を伺う。
そしてクローゼットにかかっていた衣服の一つを取り出してこっちに見せてきて……
「お、オレの制服が……女物のスカートブレザーになっているんだが!?」
手にしていたものは、どう見ても女子制服だった。
「いつの間に買ったんだ?」
「買ってねえよ!?」
うん、知ってる。だけど念のため聞きたかっただけですよ。
さっきも下着が女物になっていたし、そして今も制服が女物が存在していて。どんどん嫌な予感が……
「ていうか制服だけじゃねぇっ! オレの服がっ、普段着が全部女物になってやがるっ!! スカートがこんなに……!?」
手にした制服だけでなく、クローゼットのケース内にある衣類を確認しようとひっくり返すようにぽいぽい外に出していく。
出てきたのはものの見事に女物のキャミソールやらブラウスやらミニスカやら。
「な、なあ。服だけじゃねえぞ……」
自らのクローゼット内の変貌に驚愕するマコトの一方、ユタカが真っ青な顔して自分のバッグから何かを取り出していた。
手にしていたものはプラスチック製のカード、学生証。名前欄は間違いなくユタカと書いてあったそいつの特定の個所を指さし、俺らに見せてきた。その個所は……
性別:女
「……マジかよ」
「ていうか、写真も変わってるじゃねえか!?」
性別欄が書き換わっていることに驚いているだけじゃない。
証明写真に写っていたユタカの顔は元々の印象を残しつつ、間違いなく女子の顔に。
「これ、世界が書き換わってるってやつ?」
「オレとユタカが、元々女だったって事になってるのか!?」
戦慄した。あの魔法のスク水の効果だろうかこれは。もはや呪いのスク水以外何物でもない。
単に肉体を変えるだけじゃなく、世界そのものが変わってしまっているなんて。
色々試していた時は単に一度着て脱ぐだけで、その場合は一時的に体が女になっていた程度のものだけど、何かの要因で完全に女になってしまったということで。
何が悪かったのだろうか? 裏技というかバグ技なんて使ったのが要因か? とにもかくにも、あんまりな出来事に二人は限界を突破してしまったらしく……
「どうしよおぉぉ、シゲヒサぁぁぁっっ!!」
「オレ、明日からどうすればいいんだよぉぉぉっっ!!」
「おうわぁっ!?」
いろんな感情が決壊してしまった様子で、マコトとユタカの二人はわんわん泣き始め、全裸のまま俺にしがみついてきた。
俺の腕の中に二人の柔らかい肌の感触と女の子特有の甘酸っぱい独特の香りが。
「お、おい、二人ともちょっと落ち着けって……」
全裸の女の子二人に抱きつかれるなんてある意味役得かもしれないけど、中身が親友の野郎二人だと知っている俺にとっては喜んでいいのかわからない。
それもさることながら、自分がよく知ってる男二人がこんな女の子っぽく泣きはらす姿はものすごく戸惑いの種でしかなく。
そしてこれだけ混乱が発生していれば、当然外部のお方も気になるであろうし。
「ちょっと一体何を騒い、で……」
がばっ、と景気良く部屋のドアが開け放たれた。現れたのはマコトのお母様でした。
ああお母様ご機嫌麗しゅうそういえばお久しぶりでしたねお元気ですかいかがお過ごしですかいつもお邪魔して申し訳ありません騒いでばっかりでしたねええどっちかというとマコトがあれこれと騒いで俺が巻き込まれている感じですけどそう言うのいつもご理解いただいてましたね本当にご迷惑おかけして申し訳ありませんこの度もマコトの発案でおバカな事に巻き込まれてしまったわけでありますがどうにもこうにも予想外というかとんでもない事態が発生してしまいましてまさかマコトとユタカが女の子になっちゃって元に戻れないなんて信じられませんよねていうか御覧の通りお判りいただけているかとは思いますが本人たちちょっとパニックになっちゃってまして俺もどうしていいかわからずですけどそれにしても今こうして突然にやってきてこんな光景見てしまっては普通だったらどう反応するでしょうねぇやっぱり思い当たる結論としては……
「ウチの可愛い娘に何しとんじゃこのゴミムシがあぁぁっっ!!」
「ぐべぼらぁっ!?」
やっぱこうなりますよねぇぇぇぇっっ!!
「あべしっ!?」
思わず世紀末なマンガのモブのやられボイスが漏れてしまう。なにせお母様から回し蹴りを綺麗に食らって吹っ飛んでしまったのですから。
言い訳なんて通用するはずがねぇ。俺が同じ立場でこんな光景見たらやっぱりそー思う、やっぱりそーする。
「うわあぁぁんっっ、シゲヒサ死ぬなあぁぁぁっっ!!」
「娘って言ったあぁぁぁっっ、やっぱり女に書き換わってるうぅぅぅっっ!!」
娘と言われてしまったマコトは自分が完全に女として認識されている絶望に打ちひしがれ、さらに激しく泣き崩れている。そしてさらに俺に抱きつき続けておりまして。
もう現場はカオスでしかない。どうすりゃいいんだこの状況と思いながら、俺は蹴りを食らったダメージで静かに意識を手放していった。
現場からは以上です。