皆さんは、原発を必要だと思いますか?


必要だという人、必要ではないという人、

難しいから分からないという人、いろいろと

いらっしゃるとは思うんですけれども・・・。


僕は明確に「必要ない」という意見を持っている

人間なんですが、その場合は、原発に代替する

エネルギーを示す必要があると思っています。


逆に、「必要だ」と言う人は、どう安全性を

確保するのか。同じ事故を起こさないように、

現実的な対策を明示する必要があると思います。


ただし、今回の原発が地震で壊れていたことが

明らかになっている以上、その対策を示すのは

非常に難しいのではないかと思います。


僕が原発に反対する理由は、このままいくと、

遠い将来、原発から出た核廃棄物が原因で

人類が滅亡すると思うからです。


こんな話をすると、いよいよ頭がおかしくなり、

変な宗教に入ってしまったと思われるんですが、

僕たちが今すぐに死ぬと言っているわけでは

ありませんので、大目に見ていただきたいです。


原子力発電所から出る核廃棄物、「死の灰」には、

まだ捨てる場所がありません。青森県六ヶ所村に

あるものは、核廃棄物の本体を捨てるのではなく、

その周りにある低レベルの核廃棄物です。


六ヶ所村の核廃棄物は、どのように保管されて

いるのかと言いますと、たくさんのドラム缶に

密封されて、大きな冷蔵庫の中に入っていて、

ずっとモニタリングが続けられています。


一応、「そんなことは絶対ない」ということに

なっていますが、万が一、電源が失われてしまい、

冷蔵庫のスイッチがオフになってしまった時には、

福島どころか、北半球が丸ごと終わるクラスの

とんでもない大事故につながります。


しかし、問題は六ヶ所村ではないのです。

繰り返しますが、六ヶ所村にあるのは電力会社や

原子力安全ナンチャラが「低レベル」と呼ぶもの。

「本体」は別の所にあり、どうしたらいいのか

わからないまま、冷温状態で放置されています。


今回、「原発は安全」だと言う学者が言うには、

2050年には、どう使えるかの筋道を立てる

計画になっているそうですが、今年は2011年。

最低でも、これから40年以上、使い道が不明な

核廃棄物の本体を、原発で保管し続けるのです。

もちろん、福島のような事故が起こらないように、

地震や津波が来ないことを願いながら。


しかも、2050年に立つと言われる筋道が、

ちゃんと立つのかどうかは、全然わかりません。

このまま「やっぱり無理でした」という可能性は

十分に残されているのです。


フィンランドでは、こうした核廃棄物本体を

ビックリするくらい地下深くまで掘られた穴に

10万年にわたって保管する計画を立てました。

もちろん、「絶対に開けてはいけない」という

封印をするそうです。


僕の予想では、このままだと、こうした穴が

地球のいろんな場所に掘られ、開けた瞬間に

地球が終わるレベルの核廃棄物が封印される

ことになるのではないかと思っています。


しかし、皆さんは平安時代や鎌倉時代に

書かれた文章をスラスラと読めるでしょうか?


「源氏物語」が書かれたのは、1000年ほど前。

たった1000年前のものを読もうと思ったって、

僕たちは読めません。ましてやエジプト文明や

メソポタミア文明の文章なんて、見当もつかず、

考古学者ですら意味不明なものばかりです。


10万年先の未来の地球人に、このトンネルの

蓋を開けてはならないということを、果たして

ちゃんと伝えることはできるのでしょうか?


アホみたいな話ですが、とんでもないお宝が

眠っているんじゃないかと思うと思うんですよ。

だって、メソポタミア文明に禁断の扉があったら、

何かあるんじゃないかと思って開けちゃうでしょ?


だから、僕は原発には「反対」なのです。

事故が起これば、その土地に住みにくくなる。

それだけでも反対には十分な理由なんですが、

未来の人類のためにも、あってはならない。

人間にちっとも見合っていないんです。


さて、話は長々と脱線しましたが、それでは

原発に変わるエネルギーは何だと問われる

人も多いのではないかと思います。


もし、今すぐに原発を止めるというのであれば、

僕は火力だと思います。できることなら新火力。


自動車がどんどん低燃費になっているように、

昔に比べると、断然、発電効率は良くなっていて、

実は、原子力発電所がなくても、これだけで十分

やっていくことができます。


ただ、火力発電は二酸化炭素を出しますし、

化石燃料に頼るのは良くないという人もいます。


最近の科学の主流は、二酸化炭素で地球は

温暖化しないという意見が多くなっていますし、

化石燃料がなくなることより、捨て場所のない

死の灰が増え続けることの方がはるかに問題だと

思うんですけど、それ以外の方法も考えたいです。


そこで、僕は以前、エネルギー比較についての

参考になる人物として、ソフトバンクの孫正義氏の

名前を挙げました。(ご批判もいただきましたが。)


僕は孫社長と友達でもないので、(友達になれる

ものならなりたいですが、)いただいたご批判に、

あえて僕が弁明する必要はないと思うんですが、

「100億円払うと言って払わないのは詐欺」

言っちゃうのは、ちょっとした早とちりだと思います。


100億円という発表に、さまざまな思惑が

あったかもしれませんが、今さら「払わない」とは

言えないのですから、遅れても何でも払うでしょう。


むしろ、100億円も払ってもらえるというのに、

「早くしろ、嘘付き!」と言うのは、乞食丸出し。

戦略があるにしろ、広告があるにしろ、100億円も

タダで出すっていうんだから、ありがたいでしょう。

払わなかった時に、改めて叩けばいいと思います。


一応、6月には財団が立ちあがり、順次、先方の

受け入れ体制が整っている所には支払うそうです。


それと、僕が言いたかったのは、孫社長という人が

どんなにクソ人間だとしても、発表したエネルギー

比較の説明は、非常に分かりやすく、参考になる

ものだったということです。


巨大企業の経営者という立場から、原子力発電が

いかに効率が悪く、コストが高いものであるか。

太陽光発電のコストパフォーマンスの改良が、

どれだけ進んでいるかを示していました。


また、太陽光発電の使い方についても説明し、

太陽光を原発の代わりにするという発想ではなく、

火力や水力といったものは継続して使っていくし、

晴れた日に火力の量を減らせるという内容でした。

それと、太陽光だけでなく、風力も考えるそうです。


僕の知らないところで、いろんな裏はあるのかも

しれませんが、現段階では、僕は孫社長と「志」が

一緒であると信じています。もし裏切られた時には、

一生、DoCoMoを使い続けようと思います。


さて、話の前フリが大変長くなってしまいましたが、

ここからが本編です。僕が、日本のエネルギーを

どのように転換していくべきだと考えているのか。


答えは、風力発電・太陽光発電・地熱発電などの

新エネルギーを複合的に全部使うということです。

風力はダメだとか、太陽光はダメだと言う人がいて、

文句しか言われませんが、それぞれが発展途上!

しかし、すべてが惜しいところまで行っています。


まずは太陽光発電ですが、この分野の技術は

非常に目覚ましい発展を遂げており、海外では、

洋服にもできるくらいの、軽くて薄くて曲げられる

太陽電池なんかも出てきています。


太陽光発電というと、多くの人が家の屋根に

つけるものを想像し、あまり発電ができない上に

コストが高いというイメージがあるかもしれませんが、

電気自動車と同じで、どんどん発電効率が改良され、

数年前と今の太陽光発電では、ずいぶん違います。


僕は、福島の田園地帯は、農作物を作るなんて

できないのだから、太陽光発電地帯にしてあげて、

農地を買い取る方法もあると思っています。


お金はかかりますが、どっちみち農家の人々の

生活は補償しなければならないので、ただでお金を

あげるだけよりは、よっぽど良いと思うんですよね。


まずは、現時点での最高の太陽光発電を使い、

約20年後に耐用年数を迎えた時に、さらに改良が

加えられ、より効率が良くなったものに差し替える。

原発だって、約40年というのは使いすぎですから、

もっと短くあるべきなのだし、耐用年数に大差は

ないのではないかと思います。


また、太陽光で100%発電するわけではなく、

あくまでも「なるべく火力発電を減らすための

補助的な電力」として考え、晴れている日には

フル稼働させますが、発電効率の悪い日には

火力にしてもいいと思います。晴れれば晴れるほど

石炭や石油に依存することがなくなるということです。


続いて、風力発電です。先日、滋賀県の発明家が

磁石を8個連ねるという、非常にシンプルな構造で、

抵抗をほぼゼロにできる技術を、京都大学と一緒に

開発しました。もし、この技術を風力発電に応用し、

実用化されれば、ほんのわずかな風で発電機が

グルグルと回りまくるということになります。


風力発電の弱点は、風が弱ければ回らないこと。

あとは、低周波数の騒音で、人に健康被害が出た

報告があることだと思います。この点については、

どうしたらいいのか。すぐにできることとしては、


羽根の形を変えること。


これは、日本のみならず、世界の物理学者たちが

一生懸命研究しています。皆さんが想像するような

羽根が3つある風車は、もはや古典的な形であり、

僕が何度も「カッコイイ」と絶賛しているスパイラル

マグナスもそうですが、こだわりのパスタみたいな

形をした風車や、らせん状の風車など、海外では

多く発明され、開発者がドヤ顔でYoutubeなどに

功績をアップしています。


また、超ビッグプロジェクトになってしまいますが、

原発を増やすよりはマシだと思うので提案すると、

「洋上に置く」ということも選択肢だと思います。


あちこちに作ろうとしていた新たな原発の予算を

解体しちまえば、海の上に風力発電の基地を

作ることぐらいは、屁でもないと思うんですけど、

原発を作るお金は無尽蔵にあるのに、風力発電に

使えるお金は1円もないという、日本の不思議。


海の上なら風が止むことも、騒音も問題ない。

一大アイランドを作ることになってしまいますけど、

一度作ってしまえば、ウランの燃料をどうするとか

考える必要もないし、はるかに効率が良いのです。

風車に耐用年数はあるにしても、エネルギーは風。

燃料を輸入する必要ないのです。


最後に、地熱発電についても触れておきます。

日本は、どこを掘っても温泉が湧くのと同じように、

どこでも地熱発電ができる、夢のような資源国家。

おまけに、地熱発電装置のシェア、世界ナンバー1。


地震がいっぱい起こる代わりに、世界の国々が

羨望の眼差しを向けるほど、豊富な資源があり、

唯一の問題点は、そこが国立公園であること。

あとは、場所によっては温泉地に隣接しており、

万が一、温泉が止まったらどうするのかという点。


しかし、放射能でどれだけ大量の環境汚染を

してきたかと考えれば、公園の一部に発電所を

作るなんていうことは、たいした環境破壊では

ありませんし、温泉の問題にしても、今だったら

斜めに掘る技術もあるので、影響を与えないように

さまざまな工夫ができると思います。


これらを複合的にやれば、この中から突出した

発電効率を持つものが開発されるかもしれないし、

火力や水力を今すぐに止めるわけではないので、

まずは、原発と同じ分だけの発電量があれば

困らないわけですから、あらゆる手を尽くすべき。

すべての分野に可能性を持たせるべきです。


単純に、原子力の利権が大きすぎたために、

この分野が未熟になってしまっただけなので、

いずれの分野も成長すれば化けると思うし、

海外に輸出できる産業になると考えています。


僕の大嫌いな言葉ですが、ジジィが使いがちな

「日本の技術力(笑)」とやらがあるのでしたら、

この不可能に挑戦してこそ、高い技術力として

認められるのではないでしょうか?


そして、僕が考える、もっと究極の形というのは、

小規模水力発電などを、可能な限り増やしていく。

川が流れているところなら、数世帯分というような

少ない電力ですが、発電することができるのです。


実際に、一部では実験&実用化が始まっており、

いわゆる「発電所」としての大規模な用地だとか、

莫大なお金が必要なわけではありません。


このようなものを、なるべく活用できるようにして、

自動車業界や鋼鉄業界などが自前で持っている

自家発電の余った電気を送電できるようにもして、

小さな発電をコツコツ積み上げていく社会を作る。

充電池やスマートグリッドにも夢を見ていく・・・。


原発を考えないというだけで、ありとあらゆる

選択肢が広がり、そこに日本のあるべき未来が

見えてくるような気がするのです。海外に誇れる

日本の技術力を取り戻せるかもしれません。


非常に長々と書いてきましたが、最終的に、

どういうことかと言うと、原子力に頼らない

あらゆる可能性を考え、実行していくということ。

そこには「希望の光」がたくさんあるということ。


逆に、原子力発電に依存し続けるということは、

人々を危険に晒し、数少ないウラン資源に困り、

捨て場所にも困り、未来の人類も困らせることに

つながるということ。


原子力発電は、「自分たちさえ良ければいい」。

東京のためなら福島が犠牲になってもいいし、

農家のためなら子供が犠牲になってもいいし、

今を便利にするなら、未来の人たちが犠牲に

なってもかまわないという、極めて自己中心的な

エネルギーであるということを忘れてはなりません。


誰も犠牲にならないエネルギーを

「ダメだ、ダメだ!」と言わないで

考えることが大切だと思います!

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