2025年下半期にこっそり遊んでいたゲームを紹介する
あけましておめでとうございます!
上半期に引き続いて、2025年下半期もSNSで大々的に話してはなかったけど遊んでいたゲームを紹介する記事です。上半期の記事はこちらからどうぞ。
なるべくネタバレを避けて記事を書きますが、ゲームの内容にある程度触れますので下記のゲームの遊ぶ予定がある方はご留意のほどお願いします。
1.ダレカレ
いつもと変わらないはずの朝、少女が起きると父親がいなくなっていた。代わりにいたのは見知らぬ男。戸惑う少女、かみ合わない会話、男が差し出す謎の薬。彼は一体何者なのか。父親はどこへいってしまったのか──。
Twitter(現:X)で、「ネタバレを踏む前に遊んでほしい」と話題になっているのを見て遊んだ一作。あらすじとして紹介されている「見知らぬ男がいる家で怯える少女」のストーリーから繋がっていく一連の物語に、強く心を惹かれました。
ゲーム性は簡単かつ直感的に分かりやすいながら、むしろ直感的に分かるようになっている設計だからこそ、ゲームの操作性でキャラクターの心情や状況を表現するという技法が成り立っていたと感じます。クリックの一つ一つに意味を感じられる、良いゲーム体験ができました。
ゲームの内容は、シナリオ・ゲーム性共に決してキャッチーなものではありません。それでも届くべき人に届いてほしい、そして自分の心に刻んでいつか取り出したい、独特な読後感のシナリオだったと感じます。ただし届いてほしい層を明確に書いてしまうと、ゲームの盛大なネタバレになってしまうというジレンマ……!あと刺さる人には刺さり過ぎて辛くなっちゃうかも。心が健やかな時に遊び始めるのをおすすめしたいです。
いつか自分が「届くべき人」の層に入った時のため、ずっと忘れないでいたいゲームの一つです。
2.パラノマサイト FILE23 本所七不思議
本格謎解きホラーアドベンチャー パラノマサイト FILE23 本所七不思議 《蘇りの秘術》をめぐって”呪い合い”が始まる。
ミステリーADVゲームとして有名なので、いつか遊んでみたいと思っていた作品をやっと遊ぶことができました。その結果ハチャメチャに面白かったためクリア後に感想記事を書いています。
完全に私事ですが、今年は色々あって「面白いゲームって何だ……?」とぐるぐる思い悩みメンブレしていた時期がありました。その間色んなゲームを遊んでメンタルを少しずつ回復していったのですが、そこから完全に立ち直ったきっかけのゲームでもあります。ゲーム媒体ならではの体験と表現・ヒントをすべて作中で出して公正さを保ちながらプレイヤーにキモとなる謎を解かせる構成・プレイヤーを過度に傷つけないままあっと驚かせる手法のどれもが当時の私を一気にすくいあげてくれました。ぱっとゲームのビジュアルと概要を見た時に感じる「こういうゲームが遊べたらいいな」の期待に丁寧に応えつつ、更に期待を超えた百二十点を叩き出す、素晴らしい一作でした。
序盤はかなりホラー色が強く、ミステリーは好きだけどホラーはそこまで得意ではない私にクリアできるか……!?と一抹の不安があったのですが、最序盤以降はミステリー色が一気に強くなり楽しく遊べました。逆にビジュアルを見て強めのホラーを期待する人には少し物足りないかも?
ホラーミステリーながら、シナリオに込められた人間のあたたかい情のバランスも良く、とっても面白かったです。本所七不思議は実在する七不思議とのことで、いつか聖地巡礼してみたいな~!!
3.文字遊戯
「文字遊戯」は、遊戯者が「我」を操作し、文字だけで構成された世界で勇者となり世界を救う「真なる文字冒険遊戯(シン・テキストADV)」です。
任天堂公式チャンネルの、インディーゲームを紹介する番組「Indy World」で見かけて非常に気になっていたのと、note記事のコメントでおすすめされたのとで遊び始めました。紹介映像から面白そう~!!!!が伝わってくるので、気になる方はぜひ見てみてほしい~!
文字で出来た世界を、文字を操りながら冒険するという、物凄く面白そうだけどこれ翻訳バカほど大変なやつだろが一瞬で伝わってくる世界観のゲームです。丁寧に翻訳をしてくださった翻訳者さんに多大な感謝……。
文字を利用した表現が多種多様で本当に面白く、長い冒険を飽きさせません。初めは戸惑うところもある文字の操作ですが、定石がわかってくるとその場その場で対処できるようになってくるのも楽しい。詰まった時にはヒントも見られます。
キャッチーなゲーム要素に反してストーリー自体は結構硬派な冒険物なのも絶妙にマッチしてて良いです。このゲームをプレイした方で英数(エス)を好きでない人はいないんじゃないかと思うのですがどうでしょうか。私は某所の展開で軽く二日ほど落ち込みました。
最後の最後まで文字の魅力がたっぷり詰まったゲームでとってもおすすめです。文字、そしてその中でもとりわけ「漢字」の良さに触れられる、唯一無二のビジュアルを誇る一作です。
4.いるかにうろこがないわけ
こんな時間まで起きているわがままハニーマスタードちゃんには特別に、いるかにうろこがないわけを教えてあげようかねえ。
有名なインディーゲーム「ファミレスを享受せよ」の制作者・月光湿地帯さんの作品です。「ファミレスを享受せよ」の世界観や雰囲気が大好きで、同じ制作者さんならハズレは無いでしょう!と思ってゲームのジャンルもよく見ずに始めました。次の瞬間かなり硬派な難易度のシューティングゲームが始まって震えあがりました。
短い2Dステージで繰り広げられるシューティングゲームをクリアすると、一面ごとに画面下部へお話の続きが一文ずつ表示されるという構成です。初めて突入するステージになると、ここまで来たからには失敗したくない!だけど下に表示されている物語の続きが読みたい!!(一時停止などはなく敵の攻撃を避けながら何とか文章を読む必要がある)の板挟みになります。面白い物語が魅力でもあり、最大の敵でもある……!!
もちろんプレイ動画を見ればこの魅力的な物語の続きは苦労せずとも見られるのですが、でも自分で読んでこそだろ……この物語は……!の執念に火がつき、下部の文章部分を読まないようRTA動画を見ながら各ステージの動きを把握するなどクリアのために必死こくオタクが誕生しました。その分自力でいるかにうろこがないわけを知った瞬間の達成感、感動、シナリオの読後感に浸る余韻には本作にしかない魅力がありました。
「ファミレスを享受せよ」の世界観が好きな方には間違いなくおすすめです。君も緊張感のあるシューティングと美しい物語の板挟みになってみないか!?
5.ムーンレスムーン
夜になると、彼女は別の世界に迷い込む──「ムーンレスムーン」は、いくつもの世界を生きる少女を描いたテキストアドベンチャーゲームです。
数年前に遊んだテキストアドベンチャーゲーム「ナツノカナタ」が好きで、こちらと同じシナリオライターさんのゲームということでずっと気になっていた作品です。今年ようやく遊ぶことができました。
ミュージックビデオとテキストアドベンチャーが融合したゲームなのですが、ゲーム性は比較的薄めでどちらかというと音楽を含めてシナリオや世界観に浸るタイプのゲームだったと感じます。そして魅力の大部分を占める音楽・シナリオ・世界観が綺麗にまとまっていてとっても素敵です。ゲームのビジュアルを一目見た時に想像する、きらきらしていて、どこかさみしくて、誰もが一人ぼっちで誰もが一人ぼっちじゃないような空気感を端から端まで感じられます。
「ムーンレスムーン」はヨミチという少女が不思議な世界で生きる人たちと巡り会う物語ですが、ヨミチを含む登場人物たちの心情描写の言語化がどれも上手く、なおかつ美しいです。個人的な2025年下半期の美しいテキスト賞受賞作品。
がっつりゲーム性の強いADVゲームを求めている人には物足りないかもしれませんが、空き時間に軽く手を動かしつつ綺麗な読み物が読みたい人・ゲームビジュアルの世界観に惹かれた人にはおすすめしたい一本です。
6.Unheard~罪の代弁~
犯罪現場の声を聴けるとしたら?新型「声探」システムのテストに参加する探偵を募集します。聴覚だけを使って犯行現場に戻り、聞こえてくる声から容疑者を特定して事件を解決していく。一見、関連性のない事件を結びつけるものとは何なのか?
2025年上半期の激推しゲームType Helpの着想元と聞いて遊んだゲームです。とっても面白かった~!! 情報制限がミステリーの面白さに直結しており、すごく楽しかったです。刑事ドラマの吹替で聞いたことがあり過ぎる声優さんが声を担当されているのも、ゲームの世界観構築に一役買っていてうれしい。
本編の難易度はそこまで高くなく、ミステリー初心者でも取り組みやすいのですが、個人的にはDLCでこのゲームの真骨頂を見た気分になりました。うわあ~これがやりたくてこのゲームシステム作ったんだろうな~!!!!!!を一気にたたきつけられちゃった。
ミステリーゲームひいては謎解きゲームは難易度の設定が本当に難しいんだろうな……とは最近特に感じるところなのですが、私個人としては「基礎的な謎解きをやった後『今までの謎解きができたなら応用編のこの問題も解けるよね?』というプレイヤーへの挑戦及び信頼を感じる設問」を出された瞬間が一番テンションが上がります。「Unheard~罪の代弁~」のDLCには、ことさらそういったテンションの上がり方をしました。
謎解きゲームが好きな方にはまず間違いなくおすすめできる一作です。
7.エイプリル探偵事務所
実力はあるけどいまいちパッとしない探偵のあなたのもとに舞い込んだ、9件の難事件。
事件概要とか調査とかはとりあえず置いといて、
「犯人はお前だ」のところだけやるハイスピード推理(?)ゲームです。
無料で遊べるノベルゲーム。サクッと遊べる謎解きゲームをやりたい!と思った時に見つけて遊んだのですが、イラストが本当にかわいい~!! 老若男女キャラデザが素敵ですが、全てのエンディングを見終わった今だとやっぱり助手の女の子がかわいくて大好きです。
「エイプリル探偵事務所」は謎解きゲームですが、捜査パート等は無くプレイヤーがするのは9人の依頼人の話を聞くだけ。短い話を聞いて、依頼人がその事件の犯人かどうかを判断するという、パッと見は当てずっぽうを楽しむゲームのように見えます。
ですが依頼人たちが犯人かどうかの判定には、しっかりと正誤が用意されています。何度も彼らの話を聞き、沢山用意されているエンディングを回収しながら、依頼人同士の隠された繋がりや事件の繋がりを追いかけていくと真相が徐々に見えてくる……という構成がとても面白かったです。やっていることは短い話を聞くだけなのに、ちゃんと推理を楽しめるのがすごい。シンプルなシステムで楽しく謎解きができました。
ビジュアルが綺麗でとっつきやすく、ちょっとしたミステリーを遊びたい時にぜひおすすめしたい一本です。
8.氷点下30度の絶望
可愛い後輩と2人っきり……冷凍庫の中で。 低体温症、脱衣矛盾、幻覚などの苦痛を乗り越えた先にあるのは、「真相」と「死」のみ。
配信前にTwitter(現:X)で見かけてから気になっていて、steamでウィッシュリストに登録していたところ最近配信が開始されたため嬉々として遊びました。こちらも無料で遊べるゲームです。最近のフリーゲーム、クオリティが本当に高い。
本作の主人公は、あらすじにあるとおり会社の後輩と二人で冷凍庫に閉じ込められてしまいます。素敵なイラストと個性的な登場人物によって交される、命の危機でのやり取りが独特の空気を生んでいて面白いです。世界観は知れば知るほど少し複雑で、知らない単語や知らない人名がちょこちょこ出てくる(おそらく制作者さんの他作品と関わりがある)のですが、これもまたインディーゲームならではの味で個人的には楽しかったです。他作品を知らなくても、主人公と後輩の異常な状況でのやり取りが孕んだ独特の感情は十二分に楽しむことができました。
作中のヒントも程良く分かりやすく、サクッと全てのエンディングを回収できました。どのエンディングも好きですが、「氷点下25度のキャンプ」EDが特に好きです。どのEDも後輩こと十二村(トニムラ)がかわいい。
ウィッシュリストに登録するきっかけになったファミ通の記事のURLを貼っておきます。記事を読んで気になった方にはぜひおすすめしたいゲームです。
9.亜電
ダンス!ダンス!ダンスしかなし! 新時代のベルトスクロールダンスバトル! ダンスしかなし! ぶつかる→よける→ふっとばす→ダンス! ダンスしかなし! 踊るように戦い、実際踊ってぶちのめせ! ダンスしかなし!
年末も年末の大晦日に黙々とプレイしていたゲームです。スクロールするステージで、敵の攻撃を避けながら操作キャラがダンス(という名のアタック)で対抗する、ベルトスクロールダンスゲーム。遊んでいる間の雑魚戦→ボス戦のリズム感はかなり東方projectに近いかも。
ドット絵の世界観は一見とてもかわいいのですが、シナリオはただ楽しいだけではなく、SF要素強めのハードな展開も多々あります。私はこの絵柄と世界観の良いミスマッチ具合で作品に一気に引き込まれました。シナリオを読むにつれ、販売ページのかわいらしいビジュアルに反して妙に無骨なゲーム起動画面にどんどん納得がいくようになるのが楽しい。
登場人物が結構な数出てくるのですが、どのキャラクターの動きもかわいくて、キャラクター各々が抱いた感情に様々な思いを馳せながら楽しく戦闘及びダンスに臨めます。とにかくダンス! ダンスしかなし!
ベルトスクロールアクションや弾幕ゲームが好きな人、かわいい絵柄に冠された「亜電」というシンプルなタイトルに惹かれる人におすすめです。
10.勝利の女神NIKKE
夏に時間を持て余していた時期、TLで金髪メカクレ巨乳オタク口調美女の水着姿を見かけてエエ!!!!!!この子かわいい!!!!!!と一本釣りされて始めました。後々知ったのですが、金髪メカクレ巨乳オタク口調美女ことエレグは通常ver.が実装された時もその属性の盛り具合で新規プレイヤーを多く獲得したそうです。分かるってばよ……。
男性をメインターゲットにした美少女ソシャゲは世界観設定が重めなことが多いとは小耳に挟んだことがあったのですが、NIKKEも例外無く重めの世界観で、なるほどこういうことか……と噂に聞いていた言説を実感するきっかけになりました。メインチャプター1のマリアンとのやり取りでべそべそにならない新規プレイヤー、いる?
その後水着エレグのガチャですり抜けたモダニアを、初期に引いたSSRかつ初心者から見ても強そうなことが書いてある性能ということで何も知らずに重用しつつ面談でイチャこいていたところ、メインシナリオでモダニア=マリアン真実にたどりつきもう一度べそべそになったのも含めて良い思い出です。
夏から今まで期間限定イベントを回収しつつ、空き時間にメインシナリオをゆっくり進めながら続けています。かわいい女の子がいっぱいでうれしいし、どのシナリオも面白いのでもっとうれしい。今はメインシナリオでマザーホエールという強敵と評判過ぎて直近でナーフされたボスを、ナーフの恩恵を受けてサクッと倒したところです。ありがてえ~!!(未だに雰囲気でNIKKEを遊び続けている指揮官並感)
ちなみに戦闘中女の子の尻が揺れることを売りの一つにしているNIKKEですが、少なくとも初心者指揮官は戦闘中に揺れる尻を見ている暇はありません。よそ見をしていると普通に死にます。
これからも裏で時々触りながら、いつかメインシナリオに追いつけたらいいな~と思っているスマホゲームです。
番外編:グノーシア
グノーシアは嘘をつく。人間のふりをして近づき、だまし、人間達を消し去っていく―― SF世界を舞台に、いわゆる人狼系ゲームを1人で何度でも遊ぶことができます。宇宙船の乗員の1人となり、議論と投票を通じて、生き残りつつ勝利を目指して下さい。それでは皆様、良い旅を!
五年ほど前に遊んでクリアし、それ以降もときどき触っていたのですが、今年の十月から放送が始まったアニメが面白くて再燃し頻繁に触るようになりました。クリア後も条件を変えたり個人的な縛りをしたりしながら何度もループしています。
人狼系のゲームではありますが、対人の人狼ゲームを苦手とする理由に挙げられがちな騙し合いや悪意のやり取りに伴う後味の悪さといったものは、SF世界観特有の無機質な冷たさによって程良く中和されていると思います。SF×人狼ゲームの取り合わせ、初めて見た時はどういう組み合わせ???と思ったのですが、思い返してみれば人狼ゲームにかかる心の負荷をなるべく軽減するのにはぴったりな世界観だったんだな……と感じます。
アニメにはアニメの、ゲームにはゲームの魅力があるので、どちらかに触れて面白い!と思った方にはもう片方にも触れてみてほしい~!! ゲーム作品のアニメ化ってこんなに面白く作れるんだ……と毎週驚かされっぱなしですし、アニメの面白さに追随してやっぱ原作のゲームってめちゃくちゃ面白い作品だったよな……と感慨に浸っています。
2025年も沢山の面白いゲームに出会えて楽しい一年でした! 今年も遊びたいゲームがまだまだ沢山あるので、引き続き楽しんでいきたいです。
今はこのポストから教えていただいた「悪役令嬢物や転生物のアニメから入る初心者向けの乙女ゲーム」のうち一本を母と一緒に遊んでいます。普段あまり触れないジャンルのゲームを知られてすごく楽しかったので、こちらも何らかの形で記事にしたいです。


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