『ここに10万人の盗撮犯がいま...す?』2025年9月号①
10万人の盗撮コミュニティ。
このセンセーショナルな文言がXの男女界隈を駆け巡ったのは、9月21日に「女たちのデータベース広場」というアカウントが、よみうりテレビの記事を拡散したことがきっかけであった。
センセーショナルなことが大好きな女性、フェミニストの皆さんは、とっても素直にこの驚異的な数を受け入れているようだ。
しかし筆者には、「盗撮という、ポルノの中ではむしろマイナーなジャンルだけで10万人? ひとつの『コミュニティ』だけで?」という違和感が当初からあった。
そこで検索して元記事と思われるものを見たのだが、書かれていたのは民間団体「ひいらぎネット」の代表である永守すみれ氏の「ここには10万人以上が参加しています」という言葉のみであり、そもそも彼女が何からその数を知ったのかは一切言及されていなかった。
この段階で私が推理したのは、この「10万人」というのは、盗撮コミュニティと呼ばれるグループがごく一部で活動している、掲示板かなにかのサービスの「利用者全体」の人数なのではないか、というものだった。
たとえば5ちゃんねるに「盗撮画像をやりとりする」スレがあったとしよう。5ちゃんねる参加者のほとんどは、そのスレッドの存在すら意識していないだろう。そのスレに現役で参加して画像をやり取りしているユーザーは数十人程度でもおかしくない。
しかし、そのスレではなく5ちゃんねるそのものを「盗撮コミュニティ」呼ばわりし、5ちゃんねる参加者の全体人数を持ち出せば、途轍もない大人数による盗撮ネットワークが存在するように粉飾できてしまうわけだ。
こういうトリックで記事は「10万人の盗撮コミュニティ」をでっち上げたのでは無いかと推理したわけだ。
……という話をXでしたところ、そのニュースの元番組動画とともに「Discordのメンバー人数です」と教えてもらった。
この画像に登場する「コミュニティー」の画面は、確かにDiscordの画面のようであった。
しかし、どうも妙なのである。
「19人がオンライン」?
10万人が参加するDiscordサーバーで、オンラインの者がたった19人ということは、一日のどのタイミングを切り取ったとしても想定困難である。
そもそもDiscordサーバーというものは、いったん参加しても特に興味がなければ放っておけばいいので、「エロ画像がたくさんある」などの誘い文句に一度入ってみたとしても、わざわざ退会せずに放置していることだって多々あるはずである。筆者自身もソシャゲ関係のサーバーで「入りっぱなし」で何もしていないものがが幾つもある。
本当に「10万人のメンバーを抱える盗撮コミュニティ」があったとしても、実際に「盗撮」画像を提供したり、まして実際に盗撮した人数ははるかに少ないということは大いにありうる。
が、それを割り引いたとしても、19人という人数はいくら何でも不自然である。
謎の「せん……10万人」
ちなみに、動画を見て貰えば分かるが、不思議なことに永守氏は10万人という言葉を口にする前に「せん…」と言いかけて、10万人と言い直している。
永守さんによると、絵文字が隠語として使われ、一般には分からない形で盗撮コミュニティーが作られているという。
永守「私がすごく懸念しているのが、例えばこのコミュニティーに参加しているのが、せん……10万人以上参加していて」
永守さんはこうしたコミュニティーの規模の大きさを危惧している。
この「せん……」が1000なのであれば、オンライン人数がわずか19人というタイミングがあることも、そこまで不自然ではない。
しかし「どうせどこのコミュニティかは伏せているのだから、盛って10万人ということにしてしまおう」という悪心がここで起こったのではないかという疑いは、どうも拭えない。
この場面で、若干驚いているようにも見える永守氏の視線の先には、何があったのだろうか。
仮に「10万にして」というカンペを掲げたスタッフが画面の右側にいたとしても、私は驚かない。
ライター業、連絡はDMでどうぞ。匿名・別名義での依頼も相談に乗ります。 一般コラム・ブログ・映画等レビュー・特撮好き。



購入者のコメント