居酒屋で出会ったおっさんと軽いノリで作った組織 作:エドモンド橋本
相席になったおっさんはおもろい人だった
カントー地方1の大都会ヤマブキシティ。俺はこのヤマブキシティの北側にある居酒屋がお気に入りで、よく仕事帰りに寄っている。今日もいつもと同じ様に、店の1番奥のテーブル席で1人酒を煽っていた。
「カイトさん、すみません」
「ん?」
1人楽しく酒を飲んでいたら、よくしてくれるこの居酒屋の店員さんが、困り顔で声をかけてきた。
「今お客さんいっぱいなんで、相席お願いしても良いですかね?」
「ああ、良いっすよ」
「ありがとうございます!お客さん、こちらの席にどうぞ」
もう連れてきていたのか、と心でツッコミながらも、笑顔で相席になる人の方に顔を向ける。ぶっちゃけ女性がいいなとも思ったりもしたが、来たのはえらく渋い顔のおっさんだった。
「すまないね、楽しんでいたところに水を差してしまった様で」
律儀に頭を下げるおっさんを見ると悪い人ではない様だ。
「いんや、おっさんも残念だったね〜、可愛い女の子達のいる席じゃなくて」
「ああ、女に飢えてはないので構わない」
「ワオ、けっこうモテる感じ?羨ましいねえ〜」
「ふっ、君はどうなのだ?中々女性がよってくる様な顔立ちに見えるが」
「あのねえ、女の子やって来るなら1人で酒飲まないっつうの」
「はは、それは悪い事を聞いた」
中々話せるおっさんだな。そこから俺はくだらない話をおっさんとしていると、酒が入ったからかおっさんが変なことを言い出した。
「私はね、世界征服をしようとしていたのさ」
「は?世界征服?」
「そう、しかしね、1人の少年に壊滅させられたよ」
おっさん曰く、色々な産業の裏でその組織は動いていて、絶大な資金と、科学力を用いて、ポケモンの強奪を行なっていたらしい。そして集めたポケモン達によって、世界征服を図る、と言う事のようだ。しかし、それは僅か10歳の少年によって壊滅させられたのだとか。
「ダメだね〜、おっさん。そんな組織はダメダメよ」
「何?」
まあ聞いていて思うのは、粗いよね、その組織。ダメよ、子供に侵入されるセキュリティとか、あとポケモンで世界征服を目論んでいて、ポケモンバトル弱かったらダメでしょ。まあ、それより何より。
「ポケモンを使った世界征服なんて無理だよ」
「何故、そう言い切れる?」
「だって、それが出来なかったから今があるんだよ?」
「ッ!」
おっさんの顔が苦虫を噛み潰した様な顔に変わった。
「ポケモンを軍事利用した戦争。それでもこの世界は一つにはならなかった。失敗したのさ。先祖の方々はね」
「しかし、今と昔では科学力も違う。ポケモンももっと簡単に利用する事が」
「その結果が、10歳の子供に解体されて終わりって事なら笑い話にもならないなぁ」
おっさんの顔が更に険しいものとなったが、酒の入った俺は最早怖いものなしなのだ。
「では、君ならどうする?」
「そうさねえ〜」
まあ、世界征服なんて無理な話だ。ここはぶっ飛んだ事言ってしまっても、問題無いだろう。酒の席だし。
「神を配下に置けば可能だろうね」
「神」
俺は昔の旅で得た知識からそれっぽい事を言ってみる。
「アルセウス、とかね」
「……始まりのポケモンか」
まあ、アルセウスなんて神話の話だし、いるわけないけどいたら世界征服なんて簡単だろうなあ〜。あ、てか宇宙を創造したのがアルセウスだったっけ?じゃあ宇宙征服とか出来ちゃうか?
「シンオウ神話の神。ふむ、神を配下にか、悪くないな」
「まあ、会えるかどうかは別ですけどね〜」
「構わない。それを探るのも、また一興だろう」
お〜、やっぱ乗ってくれるよね〜。このおっさん面白えなあ〜。
「神を配下におく組織。その名は?」
急なフリだな。おっさんも楽しくなってんだろう。よし、ここはちょっとハスった感じで。
「……カグラ団、とかどうよ?」
俺の発言に、おっさんは顔を軽く伏せた後、悪どい笑みを浮かべた。
「君とは良い付き合いができそうだ」
「お〜?俺は可愛い女の子との付き合いが好みだな〜」
よく分かんないけどなんか良い感じらしい。その後、おっさんは気をよくしたのか俺の分の代金を置いて帰って行った。俺が流石に悪いと断ろうとしたら。
「長い付き合いになる、前金だと思ってくれ」
とか訳の分からんことを言っていた。まあ良いかと、諦めて俺もその日はすぐに帰宅して寝た。
翌日。
「では、カグラ団について話を詰めようか」
おっさんは俺の家の前にいた。
カグラ団の服装を統一した方が良いか
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YES
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NO